前回お知らせさせていただいたU-15関東リーグの試合結果です。
①9月20日(日) 第8節 vs FC東京深川 ●3-5
②9月23日(水・祝) 第9節 vs 横浜FC ●1-3
③10月4日(日) 第10節 vs ジェフ千葉 ●2-3
またも、勝ちには結びつきませんでした。
しかし、私は全く悲観していません。
なぜならば、選手たちのパフォーマンスは
本当に日々向上していると感じられるからです。
試合に対しても、練習に対しても、いかなる状況下においても
モチベーションは全く下がっておらず、
常にサッカーを楽しめていると感じられるからです。
育成年代において大事なこととは何だと思いますか?
ある選手は攻撃力が5、守備力が2とします。
守備力を3にすることで総合力がアップする―。
勿論そう考えて働きかけをします。
しかし、守備(課題)に対する働きかけを行うことで、
守備力は3にアップしましたが、それに意識が集中しすぎて
持ち前の攻撃力が、もしも4となってしまった場合、
総合力では同じ7となりますが、
果たしてその選手の魅力とは何になるのでしょうか?
また、チームとしての戦い方が強くなり、
どういうサッカーをするかということが強調され、
全員の意識が統一されることで
試合に勝つ可能性は高まると思いますが、
それによって、もしも選手の個性が見えなくなってしまった場合、
のちに個で生きていかなければいけない
その選手の評価される魅力とは、一体何になるのでしょうか?
一般的に、日本人は言われた事はきっちりとできる、
とよく言われます。
逆に言えば、言われてない事はできないし、
言われてなければやろうとしない。
創造していくことや、自主的に取り組んでいくことは苦手です。
つまり、一見その時点では総合力が上がったようでも、
実は自主的ではなくやらされていたものであったために、
言われなくなった途端にやろうとしないとか、
言い過ぎていることが、実は考えを
限定することになってしまっていて、
その状況にうまく合致することであればできるが、
ちょっとでも違う状況になると途端にできなくなってしまう。
そういうことが往々にしてあります。
サッカーにおける状況判断は無数にあります。
同じ1対1でも、
自分のボールの持ち方、置き所、
今いる場所、相手との距離、
相手の立ち位置、重心のかかり方、相手の意図、
相手チームのカバー状況、互いの身体能力、互いの力関係、
周りの仲間のサポートの位置、数、仲間の意図など・・・。
それら複数且つ複雑に絡み合った要素から、
瞬時に判断して決断していかなければいけない。
だから、1つ言い出すときりがなく、
全て言っていく必要がありますが、実際そんな時間はないし、
言われた方も消化できない。
だから、経験し、感じ、そこから学んでいくことが大事になります。
なので、
言い過ぎない。
気付かせる。
感じさせる。
自ら動くようにもっていく。
それが大事だと思います。
それには時間がかかるし、我慢も必要。
伸びる余地を残しておくこと。
自分の力で伸びていける力をつけてあげること。
それが育成年代において大事なことだと思います。
あせってはいけない。
時間がかかっても我慢強く見ていくことが大事。
今はチームとしての結果は出なくても、
将来、個として結果を出す選手が出てくることが大事です。
選手の可能性を信じ抜きたいと思っています。
今後の公式戦予定は、
①10月11日(日) U-15関東リーグ
第11節 vs 大宮アルディージャ 16:30KO(しんよこFP)
②11月8日(日)U-15高円宮杯 関東大会1回戦
vs未定(KO、会場も未定)
*10.24(土)の抽選会で決まります。
まだまだ発展途上。
小さくまとまった完成形ではなく、
個の特長が突出した魅力ある未完成として
次のステージにつなげていくためにも、
選手にもっともっとチャレンジを促し、
もっともっとサッカーを楽しめるように、
今後も取り組んでいきたいと思います。
注目されることで、より責任感が増し、緊張感も高まり、
成長が促されていく部分もありますので、時間のある方は是非、
足を運んで見に来ていただければと思います。
U-15監督 森 一哉[E:sun]