母の病❼
結局、入院は四ヶ月間となり、ようやく退院する日が決まった。
既に「老健」というシステムの施設を押さえておいたので、一旦帰宅してから施設に行く流れになる筈だったが、
時間が足りず、帰宅は叶わずそのまま退院した足での入所となった。
集団行動が苦手な母の、四人部屋での生活が始まった。
それから数ヶ月が経ち、ある朝施設から着信があった。
仕事中であったので、数時間後に折り返す形となった。
「夜中から39度の熱があり、血圧も急降下しています。救急車で〇〇病院まで搬送しても良いですか?」
折り返した時間は既に10時を回っていた。
どうやら家族の承諾が無いと、病院に搬送出来なかったんだそうだ。
直ぐに病院に搬送をしてもらい、
自分も早退して病院に向かった。
そのまま母は入院となった。
コロナは陰性だったが、この病院とはこの後色々な事でゴタゴタする事となる。