2010・10・27

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今日、愛犬ベーコンが死んでしまった。



夜8時、オカンからの電話でそれを知った。



2.3日前から全く食欲がなく、明日にでも病院で点滴をと思っていたその夜。



帰宅した時には息を引き取っていたと。



今こうして書いていてもまだはっきりとした実感はなく、



この感情の正体がなんなのか?今イチ自分でも分からない。



しいて言うなら悲しみから全速力で逃げている。



それでも1歩ずつ確実にそれは歩み寄ってくる。




15年生きた。



鼻がぺっちゃんこで呼吸器が弱いパグのくせに病気一つせず、



15年生きた。



迎えるべき死だったのかもしれない。



けれど、最期は誰に看取られることもなく、きっと寂しかっただろう。



もしかしたら怖くて苦しくてしかたがなかったかもしれない。



パグはあんな間抜けな顔をしているけれど、



実は飼い主に忠実で勇気を持った誇り高き犬種。



あの甘えたも、迷惑をかけまいと、そんなパグにふさわしい最期を選んでくれたのかもしれない。



まずは「ありがとう」そう言ってあげたい。





はじまりは確か小5の時、何がきっかけかはハッキリ覚えていないけれど、



井上家に小さな子犬がやってきた。



ベーコンという名前は誰に相談するでもなく親父がつけた。



「雌やで!せめて性別くらいハッキリする名前を!」



という子供にしては大人な意見は、大人の自分勝手によって葬られた。



けれど「ベーコン」と呼ぶたびに「?」と首を傾けマジで困った表情をするその子犬が、



僕ら家族は可愛くて仕方がなかった。




毎日朝6時にクンクン鳴きながら、扉をガリガリ。



目覚ましは不要だった。犬の体内時計は恐ろしく正確。寝不足の日々。



人の部屋でおしっこはするは、



お気に入りのスニーカーをビーフジャーキーのごとくしゃぶり、



本命の子からバレンタインデーにもらったチョコを目を離した隙にたいらげ、



とにかく随分奴にはキレた。それでも可愛くて仕方がなかった。



自分の部屋を与えられてからは、夜は必ず一緒に寝た。



オカンには布団毛だらけになるからやめろ!と何度も叱られたが、



少しだけ部屋を開けておくと夜中に絶対に部屋にやってきた。



そして、必ず腕枕を強要した。で、犬のくせに偉そうにいびきをかく。



たまに寝言も言う。(これホンマに)



よっぽど僕の腕枕が居心地が良かったのかは知らないが、



出産の時でさえベーコンは僕に腕枕されたまま産もうとし、



さすがに体勢的に「アカン!」と思ったのか、



次の瞬間、何を血迷ったかクルリと尻を僕の顔に向けて出産するという、ムツゴロウもビックリ!



な体験を新しい命とともにプレゼントしてくれた。







月日が経ち、さくら、ラフラ、ムクムク、つぶあんこ、という仲間が井上家にもやってきたが、



ベーコンに対する愛情はやっぱり一番だった。



僕が大学の時には、ベーコンもおばあちゃんになり、視力も落ち、耳も遠くなった。



少しボケも始まっていた。



それでも変わらずベーコンはいつも家族を楽しませてくれた。



ご飯食べながらウ○コしたり。(笑)



寝ながらマジ吠えしたり。



散歩の時、テンション上がりすぎてヘッドスライディング(?)かましたり。




こうやって振り返ると、やっと実感が湧いてきた。




もう二度と会えないと思うと、悲しいってこういうことなんや。




とやっとその意味が理解できる。




今何もしてやれないし、最後立ち会うことさえ出来そうにない。




ゴメンな。どうか安らかに。




井上家と騒がしい兄弟たちのことをどうか忘れないでほしい。






けまた将来パグを飼って一緒に暮らそうと思う。



で、名前は「帰ってきたベーコン」にする。



またどっかできっと再会出来るような気がするのは何でやろ?



まぁ、そん時までいびきでも掻きながら、しばらくゆっくりしておくれ。




2010・10・27





TOKYO DIARY