今日の話は、「単位当たり量」です。

実は、以前にも書いていました(;^_^A

 

 

問題で言うと以下のようなものです。

【問1】

8個で640円のアイスクリームがあります。1個の値段はいくらですか。

 

こんなのは簡単でしょうか?

では次の問題はどうでしょうか。

【問2】

1Lで3.4㎡ぬれるペンキがあります。このペンキ2.3Lでは何㎡ぬれますか。

 

これもまだ計算できますかね?

では次のはどうでしょうか。

【問3】

5.6㎡ぬるのに1.4Lのペンキが必要です。このペンキ2.1Lだと何㎡ぬれますか。

ではいずれの場合もどのように考えればよいのか解説していきます。

 

  1あたりの量を求める時は「割り算」

 

どの問題も注目してほしいのは文末の「何を求めるのか」です。問1では「1個の」と書いてありますね。「1あたりの量」を求めることを求められているので、割り算をすることになります。

 

  1あたり以外の量を求める時は「掛け算」

 

問2では「2.3Lあたりの量」を求めることを求められていますね。1あたり以外の量を求める時は掛け算になります。この場合、問題文の中に「1あたりの量」が書かれている場合が多いのですが、この「1あたりの量」が書かれていない場合もあります。それが問3になります。

 

この問題は、文末表現が「2.1Lあたり」の量を求めることになるので掛け算になるのですが、掛け算をする場合、「1あたりの量」を問題文の中から見つけてこなければなりません。この「1あたりの量」を計算で求めてから、もう一度掛け算をすることもあるのです。

 

例えば問3では「5.6㎡ぬるのに1.4Lのペンキが必要」なのだから、1Lあたりで何㎡ぬれるのか計算で出さなければなりません。

そこで次に悩むのが、「どちらをどちらで割ればよいのかわからない」という疑問に対してスパッとポイントを説明します。

 

  割る数は1あたりの量を求める単位がついている数字

 

ここで解説するのは「何で割るのか」をスパッと解説します。

問1では「8個で640円、1個いくらか」でしたね。当然ですが皆さんは640÷8という計算をされたんじゃないでしょうか?この時の「割る数の単位」に注目してほしいんです。640円÷8個で、単位が「個」の数字で割ってますよね。別の問題でも考えてみましょう。

 

【問4】

10㎡ぬるのに2L必要なペンキがあります。このペンキ1Lで何㎡ぬれますか。

 

「1Lあたりの量」を求めるので割り算。で、1の単位は「L」なので、割る数は「L」のついている数字。つまり「÷2」になるわけです。

 

【問5】

10㎡ぬるのに2L必要なペンキがあります。このペンキ1㎡ぬるのに何L必要ですか。

 

先ほどと同じ数字を使った問題なのですが、最後が違いますね。「1㎡あたりの量」を求めるように問題は作られていますね。だからこの場合は「÷10」になるということです。

まとめると以下のような流れで解くことができます。

 

1あたりの量を求める問題なのか、1あたり以外の量を求める問題なのか判断する。

 

問題の文末を見て、1あたりの量を求めるのか、そうでないのかを判断する。1あたりの量を求めるのであれば割り算、1あたり以外の量を求めるのであれば掛け算だと判断する。

 

掛け算だと判断した場合、問題文の中に「1あたりの量」が書かれているのかをさがす。

 

応用問題だと1あたり以外の量を求める問題であっても1あたりの量が書かれていなくて、計算して求めるようになっている問題もあります。1あたりの量が書いてあるなら、すぐに掛け算をすればよいだけです。

 

1あたりの量を求める時、割る数になるのは1あたりの量の「単位」がついている数字になる。

 

「1個いくらか」だったら「個」がついている数字で割ればよいのです。「1Lで何㎡ぬれるか」だったら「L」のついている数字で割ればよいのです。「1gで何円か」だったら「g」のついている数字で割ればよいのです。

 

この考え方は、大人になっても必要ですよね?世のお母さん、お父さん。
私なんかしょっちゅうスーパーで買い物しているときにタブレットの計算機を出して計算してますよ、「1gあたりの値段」を出してどっちが安いのかを。