今日のネタは小4以上、中3くらいまでの小学生・中学生が、どうやって計算すればいいのか瞬時に判断できない算数の話です。
そのネタとは・・・
単位量当たりの計算
です。
単位量って?
簡単にいうと、1あたりの量ですね。
実はこの計算、小学校3年生からすでに勉強しているんです。
(例)
5個で400円のアイスクリームがあります。
このアイスクリーム1個の値段はいくらですか?
答え:80円
こんな感じですね。
これのどこが難しいねん!?
ってなるところですが、これが5年生になると突然子どもたちの頭の中で???が登場しまくるんですよ。
ではその例を1つ。
5.6Lで11.76㎡塗れるペンキがあります。
このペンキ1Lで何㎡塗れますか?
答え:2.1㎡
こんな感じでしょうか。
6年生では、これが分数になります。
あるいは、これが速さ・距離・時間の問題に応用されたりします。
さて、本題に戻りますが、この単位量の問題の攻略なんですが、いかに示す問題に共通することがあります。
ものすごくアバウトな質問なので共通点が何なのかわからないかもしれません。
逆に、いろいろ新しい共通点を見つけてもらえるかもしれません。
では共通点を探ってください。
①3mで1500gの針金があります。
この針金1mの重さは何gですか。
式:1500÷3=500
答え:500g
②10Lで5cmたまる入れ物があります。
この入れ物1cmで何Lたまりますか?
式:10÷5=2
答え:2cm
③2時間で100km進む電車があります。
(※途中で止まることなく一定の速さで進むとします。)
この電車は1時間で何km進みますか?
式:100÷2=50
答え:50km
さて、皆さん、計算の共通点はお気づきになられましたか?
実はこの問題、3つと「1」当たりの量を求める問題なんです。
そして今から書くことが大事なんですが・・・
1あたりの量を求めるときは・・・
1あたりの量を求める単位の付いている数字で割る
ということなんです。
どういうことかわからない?
①では、1mあたりの重さを求めましたよね。
注目すべきは÷の後ろの数字です。
÷3
になっていますよね。
単位付きで式を書くと・・・
1500g÷3m=500g
②では1cmあたりの量を求めました。
同じく式を単位付きで書くと・・・
10L÷5cm=2L
③を単位付きの式で書くと・・・
100km÷2時間=50km
ということで、
÷の後ろの数字は、1あたりの量を求める単位の付いている数字になっているのがお判りでしょうか?
整数の計算の場合は、このような事を考えずともすんなりと計算式ができるんですが、小数分数になったとたん、数字の量がわかりづらくなるのでどんな計算をすればよいのか判断がつかなくなるのです。
先出の5.6Lで11.76㎡塗れるペンキの問題も、「1Lあたり」と聞かれているわけですから、÷5.6でいいわけなんですよ。
この原理を練習した生徒は、単位量の問題であんまり苦労してないですね。
これを練習した生徒は、中学生になって・・・
(例)
aメートルで150gの針金があります。
(aは1以外の正の数)
この針金bメートルの重さを、a・bを使って表しなさい。
というような問題が現れても計算手順さえ守れば難なく答えると思います。
とにかくですが、理屈を知ってその練習をし、応用の練習もする。
なかなかそんな問題の反復練習は出来ない、ということが多いです。
ここからは宣伝になりますが・・・
そういう「痒い所に手が届く」練習プリントを私は作成しており、実際に私が指導する受講生にも使っています。
練習をしっかり積んだ受講生のテストの点数を見てみると、問題集をただ一通り解いて学校に提出した生徒よりも高い傾向にあります。
(全員がそうではないのですが(;^_^A)
よかったら下記のサイトからプリントをダウンロードしてお使いください。