以前、下記のような記事を書きました。
実はこの後、実際に今生徒のいる教室を訪問して、実際にこの生徒の指導をしてきました。
今日はその実態調査とでもいいますか、私なりにわかったことを書き記そうと思います。
夏期講習の講師不足の補助のために元同僚の担当する教室へ3日(連続では無いんですが)代行授業を行いに訪問しました。
その時に、例の数学てんかんを起こした生徒の数学と英語と理科の指導を任されました。
最初は英語でした。
90分間、2年時に学習した比較最上級の文法復習をしました。
単語の意味もよく覚えていました。
比較表現を使って最上級を表す書き換えのように、ちょっと複雑な表現では苦戦していましたが、質問されたのは3回でしたかね、その複雑な表現の構成について聞かれたくらいです。
見ている限りでは、とてもてんかんを起こすような感じは全くありませんでした。
2回目の指導の時は理科でした。
中1の状態変化のところと、飽和水溶液の単元から始まって、そのまま化学変化の復習をしていました。
この時に、今思えば、
「あっ、これがてんかんのサインだったのかもしれない。」
と思う場面がありました。
実は3回目の授業が数学だったんですが、理科と数学だけに表れて英語では表れなかった症状があったんです。
その症状とはズバリ
「あくび」
です。
英語で質問されて説明している時には全くあくびなどしなかったのに、理科の考え方を説明をしている時には、大あくびを何度もするんです。
これが数学になると、説明中は聞いてるのかどうかわからないくらい大あくびをするんです。
さらにこちらから発問してもそれすらちゃんと聞いてないんじゃ無いかと思うくらいトンチンカンな答えが返ってきます。
何か乗り物酔いをしている時のような感じに見えたんですよ。
で、すかさず聞いてきたんですよ。
「気分悪いか?」
って。
そしたら本人は
「大丈夫です。」
って言うんですが、どう見ても大丈夫そうに見えないんですよね。
でも本人は
「ちょっと休憩入れていいですか?」
と私に言ってきました。
元同僚とも事前に打ち合わせはしてあったので無理はさせず気分がすぐれるまで休憩としました。
元同僚の教室の応援代講はこの3回で終わったんですが、現在私が契約している教室でも担当する受講生でこれと似た症状を起こす生徒がなんと4人もいたんですよ!
状況は同じで理数に苦手意識がありました。
あまりにも人数が多いので
「俺の教え方が悪いんじゃないか?」
と思ったくらいです。
なぜか?
乗り物酔いみたいな症状って書きましたよね。
乗り物が悪いかもしれないし、運転手が悪いかもしれないですよね。
そこでちょっと振り返ってみたんですよ。
・高圧的になっていないか?
・なぜそうなるのかを省略していないか?
・言葉だけで図説なしになっていないか?
・さっさと説明しすぎてないか?
質問したい問題は沢山ある。
でも90分で説明できる部分は3問だけだった、なんてこともあります。
なんて言うかなぁ…基礎の定理・公式が理解できてないのにその上位問題を解説しようとすると、説明途中に、基礎の定理を持ち出して説明し直すこともしばしばなんですよ。
そんな時に
「えっ?それ知らんの?」
みたいになったりします。
これが高圧的な口調で出ているのかもしれない。
彼は改善しなければならない。
また、解説する問題数が多いと、早く解説せねば…と言う心理になり、ついつい図説とばしで言葉だけ解説をしたり、サッサ解説したりしてしまうのもある。
これも高圧的な口調になる原因なのかもしれない。
一言伝えてから解説すればいいのかもしれません。
「君が理解できる速さで説明するので、沢山解説できないかもしれないよ。」
ってね。
そうすると受講生も、一番教えて欲しいやつから持ってくるかもしれないね。
そしたら乗り物酔いみたいな現象は起きないだろうか?
現在検証中ではあるが、まだ相変わらず大あくびをしている受講生たちです。