夏期講習真っただ中。

元同僚とZOOM飲み会を開いていた時の話です。

<元同僚>

こないだ、指導中に突然生徒が痙攣を起こしてなぁ・・・。

えらいこっちゃった・・・。
<私>

えっ?どないな状況やったん?

<元同僚>

あれかなぁ、って思ったんや。
熱中症

なんか痙攣みたい何起こす、言うてたん思い出してなぁ。

それで救急車を呼んだんやけど・・・

5分くらいしたら元に戻りよってん。

で、本人は記憶がなかったみたいに、ワシらに聞いてくるねん。

「どうしたんですか?」

って。

その後、救急隊も到着して体に機器を取り付けて保護者が来るまで状況を見守ってたんやけど、保護者が来たらいくつか聞き取りして救急搬送していったんや。

その時に検査もしたらしいんやけど・・・

その結果を聞いてびっくりしたんや・・・。

<私>

へ~ぇ。

他人事やないなぁ。

うちも気をつけんとなぁ。

で、検査結果はどないやったん?

<元同僚>

てんかん

やってんて。

<私>

てんかん?

<元同僚>

そうや。

なんか特殊な例みたいやけど、「読書てんかん」とか「数学てんかん」って言うのがあるらしいんや。

その話を聞いて、ネットで調べたらホンマに載ってたんや。

 

【紹介されたWebページ】

 

【以下引用文】

「数学てんかん」と呼ばれているてんかんがある。イングバールは27-17とか6×11などの計算をさせることにより、3Hzの棘徐波複合を示す欠神発作の例を報告した。この異常波は注意を集中して計算することによって起き、きわめて簡単な計算やごまかしなどによっては誘発されなかった。幾何学的思考や読書、緊張だけでも発作は起こらなかった。「気持ちを集中して計算する」という精神作業が誘引となって発作を起こすものである。 これも極めて稀なてんかんで、通常のてんかんではこのようなことは起こらない。

とにかく稀な「てんかん」であることらしい。

 

<元同僚>

ワシの指導ってなぁ、教えるというより、教えたことをパターン練習させることが多いねん。

言うてみるなら、公文式みたいなもんや。

その生徒、計算さえ合えば80点以上は固いんやけど、なんやかんやでミスしよるねん。

それでこないだ平方根の展開やら+ー計算を練習させとったんや。

ほんなら突然、椅子の背もたれにのけぞるようになりながら「あ~ぁ」って声あげよったんや。

見てる側からしたら、背伸びしながら「あ~ぁ」って一息つくような感じやと思ったんやけど、いつまでも伸びしたまんまで、椅子からずり落ちそうになってたんで慌てて助けに行ったら、痙攣してたんや。

<私>

へ~ぇ、そらびっくりしたやろ。

ワシやったら対処できたやろうか・・・。

で、今はどないなん?

<元同僚>

医者で処方してもろうた薬を飲んどるらしい。

今は、本人が勉強したいもんを持ってこさせて練習させとる。

いずれは数学の練習もさせんとあかんねんけどなぁ。

こっちも、いつまた発作が起きるかヒヤヒヤもんやで、今は様子見やな。

<私>

そうなんや。

気ぃ付けんとあかんな。

 

というようなやり取りがあったのです。

「数学てんかん」

私も初めて聞きました。

この記事を読んだ方々も、そのようなことが起こるんだと頭の片隅に置いといてください。