スカートの下から手を入れ、パンティストッキングを脱がせた。
「シャワーを浴びようか?」
冴子は首を振った。
「石けんの匂いがいやなの。味気なくて。そのままでいて」
自分本位だとも一方的だとも不潔だとも思わなかった。望むところだ。街で拾った女ならともかく、多少なりとも好意を寄せた女だ。それに本来なら女の方からシャワーを強要する場合が多い。
スカートのサイドファスナーを下ろして手を離すと、柔らかな布が床に円を描いて落ちる。靴を脱いで裸足になっていた彼女が、輪っかの外に出た。
純白の下着を、これほど眩しいと感じたことはない。彼女は紛れもない子持ちだったが、清楚で穢れのない姿かたちをしていた。細くくびれたウェスト、すんなりとした肉づきの脚、真っ白い体。出産の直後に痩せられない女は生涯そのままだ。
半裸の女を抱き、再び唇を重ねた。冴子は背伸びをした。むき出しの背中は、服を着ていた時よりもずっと温かい。冴子の手が私のネクタイの結び目をほどこうとした。
「ネクタイをはずすのが苦手なの」
「得意であっても困るよ」
私は片手でさっとネクタイを取った。冴子がぎこちない手つきでワイシャツのボタンをはずし、私はカフスを受け持った。上半身が露わになると、冴子が私の肩と胸にキスをした。
「男の人のズボンはボタンやフックがいっぱい付いていて複雑だから、あとで自分で脱いでね」
「そうするよ」
言いざま冴子を肩に抱え、ベッドへ運んだ。いきなり体が宙に浮いた彼女は、キャッキャッと騒いで暴れた。ベッドに転がすと、サイドテーブルのシェードランプを点けた。