クロとボステツのところへ、
毎日ごはんを持ってきてくれる人がいます。
第3話では、そんな人を見たクロが、
「明日も来ようね!」
と嬉しそうにしています。
でも、ボステツは知っています。
その人がしてくれているのは、
ただ「ごはんをあげる」ということだけではありません。
🍚 ごはんをくれる人は、猫にとってどんな人?
外で暮らしている猫にとって、
ごはんをもらえることは、とても大きなことです。
お腹を空かせている猫にとって、
食べることは生きることそのもの。
でも、猫を見守るということは、
ごはんを置いて終わりではありません。
食べ終わったあとに片付けたり、
周りの環境に気を配ったり。
猫が困っている様子はないか。
ケガをしていないか。
いつもと違う様子はないか。
そんなことにも目を向けながら、
そっと見守っている人もいます。
🐾 「飼っている」とは限らない
ここは、クロの物語の中でも
大切にしたいところです。
ごはんをもらっているからといって、
その猫がその家の「飼い猫」とは限りません。
ボステツも、まさにそうです。
ボステツは外で暮らしています。
その家の人からごはんをもらい、
見守ってもらっている。
でも、その人がボステツを
家の中で飼っているわけではありません。
ボステツはボステツの暮らしをしている。
そして、その人はその暮らしを尊重しながら、
できることをしてくれている。
そんな関係なのかもしれません。
🌱 猫のために「何もしない」という優しさ
人間からすると、
「かわいいから触りたい」
「家に入れてあげたい」
と思うこともあります。
でも、すべての猫が
人間に触られることを喜ぶわけではありません。
人を怖がる猫もいます。
近づかれることが苦手な猫もいます。
だからこそ、
「何かをしてあげる」だけが優しさではない。
その猫が安心できる距離を保って、
そっと見守る。
そんな優しさもあるのだと思います。
🐈 ボステツが、この人を信頼している理由
第11話、第12話へとつながる部分でもあります。
ボステツは、
この人からごはんをもらっているから
信頼しているだけではありません。
無理に触ろうとしない。
追いかけない。
自分の思い通りにしようとしない。
ただ、そこにいる猫を見守ってくれる。
だからボステツは、
「この人なら、クロにも合うかもしれない」
と思ったのかもしれません。
クロは人間がまだ怖い。
そんなクロだからこそ、
誰でもいいわけではなかった。
🐾 猫にも「相性」がある
人間にも、
「この人とは話しやすい」
「この人とは少し緊張する」
ということがあります。
猫だって同じなのかもしれません。
活発な猫。
人懐っこい猫。
警戒心の強い猫。
一匹でいることを好む猫。
それぞれ性格が違います。
だから、
「猫だからこう」ではなく、
「この猫はどうなんだろう?」
と見てあげることが大切なのだと思います。
😸 そして、クロは……
そんな大切な話をしている横で、
「だって、おいしいんだもん!」
と言っているクロ。
……やっぱりクロはクロです。😹
でも、そんな食いしん坊のクロが、
やがてこの家との出会いをきっかけに
少しずつ人間との距離を縮めていきます。
まだ触られるのは怖い。
まだ完全には信用できない。
それでも、
「ここは怖くないかもしれない」
と思える場所ができる。
その小さな変化が、
クロのこれからにつながっていきます。
🐾 クロから人間へ
僕たち猫は、
ごはんをくれる人を覚えている。
でも、たぶんそれだけじゃない。
無理に近づかない人。
怖がっているときに待ってくれる人。
僕たちのことを、
僕たちのままで見てくれる人。
そんな人のことも、
ちゃんと覚えているんだ。
「ごはんをくれる人」から、
「信頼できる人」へ。
クロの物語は、
ここから少しずつ動き始めます。
🐈⬛🌿
どうぶつより。
動物から人間へ、届いた小さな物語。
Tik Tok 野良猫のクロ 3話