クロがボステツに聞きました。
「ボステツさん……人間って、こわくないの?」
猫から見た人間は、
とても大きな生き物です。
大きな声を出すこともある。
急に近づいてくることもある。
手を伸ばしてくることもある。
猫からすれば、
それだけでも「怖い」と感じることがあるのかもしれません。
でもボステツは、こう答えます。
「……こわい人間もいる。」
🐾 猫にとって「人間」は、ひとくくりではない
私たち人間は、
「猫が好きな人」
「猫が苦手な人」
「猫を助けようとする人」
「猫にあまり関心がない人」
いろいろな人がいることを知っています。
でも猫からすると、
人間はみんな同じように見えることもあるかもしれません。
特に、外で暮らしてきた猫なら、
追いかけられた経験。
大きな声で怒られた経験。
怖い思いをした経験。
そんな出来事があれば、
「人間」という存在そのものに警戒するようになることもあります。
だから、
「この猫、人間に慣れないな」
と感じたとき、
「人間が嫌いなんだ」
と決めつけるのではなく、
「この子は、これまでにどんな経験をしてきたんだろう?」
と考えてみる。
それだけでも、猫を見る目が少し変わるのではないでしょうか。
🌱 優しい人間もいる
第4話では、ボステツがクロに、
「ごはんをくれたり、ケガをした猫を助けたり、俺たちを見守ってくれる人間もいる」
と話しています。
実際、猫にとって人間は、
怖い存在になることもあれば、
安心できる存在になることもあります。
そして、その違いを猫はちゃんと感じ取っているのかもしれません。
無理に触らない。
追いかけない。
大きな声を出さない。
猫が逃げたら追わない。
猫が近づいてきたときに、
その距離を受け入れる。
そんな小さな積み重ねが、
猫にとっての「この人は大丈夫かもしれない」に変わっていくことがあります。
🐈 「仲良くなる」には時間が必要
猫と仲良くなりたいと思うと、
「触りたい」
「抱っこしたい」
「撫でたい」
と思ってしまいます。
でも、猫からすれば、
「まだそこまで近づかないで」
ということもあります。
人間同士でも、
初対面ですぐに心を開ける人ばかりではありません。
猫も同じ。
まずは、
「この人は追いかけてこない」
「この人は怖いことをしない」
「この場所にいても大丈夫」
そんな安心が積み重なって、
少しずつ距離が縮まっていく。
🐾 クロにも、少しずつ変化が
クロは食いしん坊で、
人間にも比較的興味を持っています。
でも、実はまだ警戒心があります。
だから第8話以降のクロの物語では、
この「人間はちょっと怖い」という気持ちが大切になってきます。
やがてボステツが、
ある家をクロに紹介することになります。
それは、
「ごはんがあるから」
だけではありません。
ボステツが、
「この人なら大丈夫かもしれない」
と信頼できる人だったからです。
クロが家猫への道を歩き始めるきっかけは、
ここにつながっていきます。
😸 そしてクロは……
そんな大切な話をしているのに、
「僕、優しい人間と仲良くなりたい!」
と言うクロ。
ボステツが、
「……お前、誰にでも近づくだろ。」
するとクロは、
「だって……仲良くなったら、ごはんもらえるかもしれないし。」
……やっぱりクロです。😹🍚
でも、もしかするとクロにとって、
「ごはんをくれる」
ということは、
「この人は僕に優しくしてくれる」
という最初の小さなサインなのかもしれません。
🐈⬛ クロから人間へ
僕たち猫にだって、
怖いものはある。
人間だって、
みんな同じじゃない。
怖い人もいる。
優しい人もいる。
だから僕は、
少しずつ見ているんだ。
この人は大丈夫かな。
ここにいても大丈夫かな。
逃げなくても大丈夫かな。
そして、
「この人なら大丈夫かもしれない」
と思えたとき、
僕のほうから少しだけ近づいてみる。
人間と猫が仲良くなるって、
もしかすると、
そんな小さな一歩の積み重ねなのかもしれない。🐾
どうぶつより。
動物から人間へ、届いた小さな物語。
Tik Tok🐾どうぶつより|野良猫のクロ 第4話