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小野弘晴のブログ

テノール歌手 小野弘晴のブログです!




815日プッチーニ・ガラコンサート延期につきまして


大変お世話になっております。


明後日に迫っておりました8/15プッチーニ・ガラコンサートにつきまして、ここ数日の感染者数の増加や、現地・横浜の感染者状況を受け、チケットをご購入された多くのお客様よりお問い合わせを頂き、本日出演者にて協議した結果、前々日ではありますが、やむを得ず、公演延期とさせて頂きます。

度重なる延期で大変なご迷惑をおかけすることをお詫び致します。

再々延期日程は下記に付記しております。


社会的な感染リスクへの対応や、お客様おひとりおひとりの安全を考慮した結果、やむを得ずこの度の決定と致しました。

昨年からのチケットをお手元にお持ち頂き、今回の延期公演を前にホームページやSNSよりメッセージを下さったりと楽しみにお待ち下さった皆さまには本当に申し訳なく、断腸の思いです。

メンバー・スタッフ一同、来年こそ皆さまとお会いすることが出来るよう、引き続き熟考を重ねて参ります。

引き続き、何卒宜しくお願い致します。

また、皆様におかれましても、健康に、ご自愛なさってお過ごし下さいませ。


チケットの払い戻しに関しましては、ご購入の皆様に個別にご連絡させて頂きます。



【再々延期日程】

2022115()

サルビアホール・音楽ホール

(横浜市鶴見区民文化センター)

18:30 開場 / 19:00 開演

入場料 ¥4,000-


当初日程が5月の延期公演でしたので、再々延期となってしまいます。

再々延期日程にはお手元のチケットでもご入場できます。





リゴレットを初演した年にヴェルディは母を亡くし、後妻のジュゼッピーナ・ストレッポーニとの同棲生活に対する冷たい視線から離れるように故郷ブッセートからサンターガタへ移住して農園を営み、生活に困らない収入を得ながら過ごしていたヴェルディ。

そんな彼がどこの劇場の委嘱も受けずに自ら選んだ題材を好きなだけ時間をかけてオペラ化するという作曲作法で完成されたのがこの18作目のオペラ「イル・トロヴァトーレ」(4)です。


テノールに関して言えば、第3幕マンリーコが歌うカヴァレッタ「見よ、恐ろしい炎を」で、譜面に記載されていないハイC(高いドの音)を歌うことが慣習的になっていて、聴衆の皆さんもそれを楽しみにしています。

それが原因で今ではこのカヴァレッタがテノールにとって曲芸ともいえる、ある面ではイベント的なものとして最大の難曲の一つになってしまっているのではないかと思います(苦笑)

感情の渦に巻き込まれずに、感情移入と客観的制御のバランスがとても重要だと思います。(難しいです笑)


でもやっぱりというか、どちらかというとこのカヴァレッタの前のアリア「Ah si,ben mio」の方が大切で、このシーンでマンリーコはレオノーラに自分を曝け出して想いを馳せます。

心が繊細なマンリーコの歌うこのアリアは、「仮面舞踏会」リッカルドのアリアと並んで、ヴェルディテノールアリアの中で最も美しいアリアのひとつだと、僕は思っています。


一見、ストーリーがリアリティに欠ける、またはオカルト的に感じる部分もあるなどと評されますが、ヴェルディの書いた次々と現れる魅力的で美しいメロディーと、歌手の血を注いだ歌唱によって、きっと心揺さぶられてその事を受け入れてしまうと思います。

スコアのどこを開いてもヴェルディの魅力が溢れてます。


数年ぶりにこの作品に参加できてとても嬉しく思います。

ご都合がお許しになる方は是非劇場に足をお運び頂ければ嬉しいです。


皆様にお会いできることを楽しみに、リハーサルに励みます。



2021年4月18日センテニアル・プリマヴェーラ・ガラコンサート有料動画配信スタート!


4/18に行われましたサントリーホール・ブルーローズで行われたコンサートの有料動画配信が開始されました。

◆プリマヴェーラ・ガラ・コンサート 2021年4月18日 19:00開演◆
会場:サントリーホールブルーローズ

出演:青木エマ・森谷真理(以上ソプラノ)
   小野弘晴・澤﨑一了・塩塚隆則・笛田博昭・前川健生・宮里直樹(以上テノール)
   金子渚(ピアノ)、フランコ酒井(司会・解説)

※詳細は下記より!




※2枚目の写真は2006年に開催された新宿区民オペラ「イル・トロヴァトーレ」でフェランド役を歌った時の写真です。15年前ともなるとさすがに若く見えます(笑)
声種もテノールは転向しましたが、思い出深い舞台です。


新宿区民オペラ

G.ヴェルディ作曲

歌劇「イル・トロヴァトーレ」

4幕・字幕付き原語上演


202195()

13:00開場 / 13:30開演

新宿文化センター・大ホール

入場料:5,000(全席自由)


指揮米津俊広

演出園江 

ルーナ伯爵:飯塚 

レオノーラ福田祥子

アズチェーナ松原広美

マンリーコ:小野弘晴

イネス 瑶子

フェランド普久原武 

ルイス飯沼友規

演奏:新宿区民オペラ管弦楽団

合唱:新宿区民オペラ合唱団

主催:新宿区民オペラ

後援:新宿新聞社


🎟チケットご予約受付しております!

皆様からのご連絡お待ちしております。








舞台は15世紀始めのスペイン・ビスカヤ及びアラゴン地方。


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ルーナ伯爵の居城・アリアフェリア城の城門の前で隊長のフェランドが衛兵たちの眠気覚ましに伯爵家にまつわる昔話を始める。

それによると、先代のルーナ伯爵には二人の子供がいたが、ある時ジプシーの老婆が弟君の方に呪いをかけて以来病弱になってしまったので、伯爵はその老婆を火あぶりの刑に処したという。

するとその弟君の姿が消え、火刑場の灰からは幼児の骨が見つかった。

人々は老婆の祟りを恐れたが、息子はどこかで生きていると信じる先代伯爵の遺言で現ルーナ伯爵も弟を探している、という話であった。


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場内の庭園、夜。

侍女のイネスを従えた女官レオノーラは、御前前試合で勝利した騎士のことが忘れられないと語り、ある晩リュートの音と共に自分の名前を呼ぶ吟遊詩人の声がするのでバルコニーに出てみると、あの時の騎士だったという。

今夜はその声が聴こえないので部屋に入る。


入れ違いにルーナ伯爵がレオノーラに恋心を打ち明けようとやってくると、吟遊詩人の歌が聴こえる。

すると城内からレオノーラが出てきて、暗闇に立つルーナ伯爵を吟遊詩人と間違えて抱きついてしまう。

吟遊詩人の怒声にレオノーラは間違いに気づくが、マンリーコと名乗ったその吟遊詩人と決闘するために裏庭へ消える。



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ビスカヤの山中、ジプシー達の野営地。

夜明けと共にジプシー達は鍛冶仕事に励んでいる。

ジプシーの老婆・アズチェーナが起き上がり、焚き火の炎を見つめながら、自分の母親が昔火刑に処された時の恐ろしい話を始める。

マンリーコが更に詳しい話をせがむと、母親の復讐の為に、伯爵の息子を拐って火に投げ込んだが、気がつくとそれは自分の息子だったと漏らす。

マンリーコは「では、自分は誰の子なのだ」というと、アズチェーナは「お前は私の子だ」と答える。

マンリーコはルーナ伯爵との決闘の時に「何か不思議な力が働いて彼を刺せなかった」と話す。

角笛の音と共に、伝令がマンリーコに手紙を差し出す。

まだ傷が癒えていないからとアズチェーナは制するが、それを振り切ってマンリーコは山を降りていく。


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カステロール城近くの修道院の庭。

ルーナ伯爵が、修道院に入ろうとするレオノーラを想いながら、彼女を誘拐しようと物陰で部下と待ち伏せしている。

マンリーコが決闘に敗れて亡くなったと思っているレオノーラがそこに現れ、彼を偲んで涙ぐむ。

伯爵が飛び出てレオノーラを攫おうとしたその時、部下を従えたマンリーコが剣を抜いて割って入る。

マンリーコが生きていたことに驚き喜ぶレオノーラを前に、伯爵は剣を振り下ろすが多勢に無勢、マンリーコはレオノーラを救出して去る。



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1

ルーナ伯爵の野営地。

兵士たちが勇ましく歌っているところにフェランドが怪しいジプシーの老婆を捕らえたと言いながらアズチェーナを引き立ててくる。

尋問が始まると、アズチェーナはルーナ伯爵が昔誘拐した子供の兄だという事を知り、ルーナ伯爵もアズチェーナが昔弟を誘拐した犯人であり、マンリーコの母親だと知る。

助けを叫ぶアズチェーナを人質に取った伯爵は、マンリーコを誘き出そうと火刑台を作らせる。


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カステロール城内。

マンリーコは不安に怯えるレオノーラを慰め、明日の戦いにはきっと勝利すると誓う。

愛を確かめた二人が結婚式の為に礼拝堂に入ろうとした時、部下のルイスが「アズチェーナが伯爵に捕らえられて、火刑台にかけられようとしている」と報告する。

レオノーラに、自分はアズチェーナの子だと告げたマンリーコは激しい闘志を燃やして、母の救出へ向かう。



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アリアフェリア城近く。

レオノーラはルイスに導かれて、マンリーコが捉えられている塔の下に忍び込む。

城内からはミゼレーレの祈りが流れ、塔の中からはこの世とレオノーラに別れを告げるマンリーコの歌が聴こえる。

伯爵が部下を連れて出るのを見てレオノーラは物陰に隠れるが、部下を去らせた伯爵にレオノーラは必死にマンリーコの命乞いをする。

伯爵は彼女の体を代償にマンリーコの助命を約束する。

しかし伯爵が部下に指示を与えている間に、指輪に隠し持っていた毒を飲み「生きた体は与えない」とつぶやく。

それを知らずに伯爵はレオノーラがやっと自分のものになったと喜ぶ。


2

城内の牢獄。

処刑を待つアズチェーナとマンリーコはお互いに慰め合う。

疲労に耐えかねたアズチェーナは、自分の山に帰って平和に暮らそうと夢うつつに言って眠る。

そこへマンリーコを助ける為にレオノーラが入ってくる。

マンリーコは自分の命の代償に愛を売った彼女を責めるが、毒を飲んだ事を知り誤解を解く。

しかし飲んだ毒の回りが早く、騙された事に気づいた伯爵はマンリーコの処刑を命ずる。

その時目を覚ましたアズチェーナは、彼こそが伯爵の弟であり、やっと復讐を成し遂げたと叫ぶ。