ゲイ占い師 豫 空潤です。
前回、2人の姉に対して、やっとちゃんとカミングアウトして、同棲する日本人ゲイ男性Tommyをパートナーとして紹介したと書きました。
その際に、我が家で撮った集合写真を載せ忘れてました。
↓です。
↑右端がTommy。右から2番目が僕。左の2人が僕の姉たちです。
↓前回の記事
両親は共に病死して、もういませんが、姉弟3人は全員関東に住んでいるので、こうやって時々会えるのはいいことです。
このことに関連して……ということではないのですが……何年か前のオンライン鑑定です。タモツさん(仮名・40代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
タモツ「同居している母に、意を決してカミングアウトしたのですが……それでも『女性と結婚しろ』と母が言ってきて……どう言えば、母はあきらめてくれるでしょうか?」
僕「タモツさんは、お母様と2人暮らし? お父様は?」
タモツ「僕が大学生の頃、父は病死したんです。母は主婦だったので、私が大学を辞め、専門学校に入り直して、父の仕事を継ぎました」
僕「それ以来、ずっとお母様と2人で?」
タモツ「もうすぐ20年になります。細々とですが、仕事は何とか続けられてます」
僕「で、最近、お母様に対して、ゲイをカミングアウトされた?」
タモツ「もともと、母は『お前のお嫁さんは、他に仕事を持っている人がいい。家事は私がするから。孫が生まれたら、私が昼間面倒見るから、保育園なんかに預けなくていい』って言っていて……」
僕「タモツさんが結婚しても、同居を続ける気満々だったのですね?」
タモツ「そうなんです。で、私が30過ぎても40代になっても、女っけがないので、母は自分が重荷になっていると思い込んだのです」
僕「そうなるでしょうね」
タモツ「それで……もう、そういう会話を重ねるのも嫌になったので『俺はゲイだから結婚しない。一生、独りだから』と言ったんです」
僕「そしたら、それでも女性と結婚しろと?」
タモツ「そうなんです。取引先のどこそこの娘さんが出戻りしたから……とか、結婚で1番大切なのは経済的安定だから……とか言って、見合いや結婚相談所を勧めてくるんです」
僕「タモツさんが、ゲイだとカミングアウトしても……?」
タモツ「恋愛と結婚は別だと、母は言うんです」
僕「確かに、女性と結婚しているゲイ男性もいますし、男性と結婚しているレズビアン女性もいますが……」
タモツ「現実として『ゲイです』と言っての見合いや婚活は、あり得ないと思うんです」
僕「そうですね」
タモツ「仮に、『ゲイでもいい。ちゃんと稼いで、お金を入れてくれるなら』という女性がいたとしても……私は嫌です」
僕「お母様としては、タモツさんがずっとひとりでいることに、責任を感じているのでしょうか?」
タモツ「そうだと思います。いっそ、私が彼氏を紹介すればいいのでしょうが……」
僕「そうですね。『この男性と愛し合っています』と言えば、お母様も応援してくれるかもしれません」
タモツ「私には彼氏がいたことないんです」
僕「お母様と2人暮らしだったから?」
タモツ「店を閉める時間を母は知っています。その時間に合わせて、夕食を用意してるんです。父の仕事を手伝っていた時もあるので、母は全てわかっています。店を閉めた後に、どこかに呑みに行くことさえ、簡単ではないんです」
僕「ワンナイトの出会いもなかった?」
タモツ「それはありますが……続いたことないんですよ」
僕「……」
タモツ「だから、彼氏と旅行とか、誕生日やクリスマスを祝ったとか、ずっと私には関係ない話でした」
僕「……」
タモツ「実際に彼氏ができたら、それはそれで、母にどう言い訳してデートするか……悩んだと思います。そういう意味で、葛藤はなかったので、楽だったとは言えます」
僕「お母様は、70代? お元気なんですね?」
タモツ「今年70歳になりました。膝や腰が痛いので、重い物は持てませんが、それ以外、家事はひとりでしています」
僕「タモツさんとしては、お母様と2人暮らしを続けることは構わない?」
タモツ「仕方ないですね。今更、母を放り出すわけにはいきません。別々に暮らすのもお金がかかりますから」
僕「ゲイだとカミングアウトしても、なお、結婚を勧めるお母様をどう説得するか……ですね?」
タモツ「そうなんです。母は毎月通院しているので、病院から帰ってくると、患者仲間の○○さんの子どもが結婚したとか、孫が生まれたとか話して……最後は私の結婚話になるんです」
僕「易タロットのアドバイスカードを引いてみましょう」
タモツ「お願いします」
★タモツさんへのアドバイスカード
↑「山択損(さんたくそん)」
男性がお年寄りを背負って、階段を上っています。
辛く、しんどい時ですが、後で必ず報われます。
僕「今は、お母様と2人暮らしで苦労もありますが、後でいいことがあります」
タモツ「母がまた結婚を勧めてきたら……?」
僕「お母様は、タモツさんが、将来、孤独になることを心配しているのです」
タモツ「それは、わかっていますが……孤独を防ぐために、無理やり女性と結婚するのは……」
僕「そのうちに、お母様も言わなくなります」
タモツ「……」
僕「お母様にとって、今の状況は悪くないのです。嫁姑の同居は、お母様にとってもしんどいはず。まして、お嫁さんが外で働き、お母様が家事したり、孫の面倒みたりは……ある程度、元気でなければできません」
タモツ「今だけ、やり過ごせば……ということですか?」
僕「そういうことです。世間の親には、我が子が結婚せず、ずっとそばに居て欲しいと願う人もいます。最初は子どもの結婚を祝福しても、後から嫁や婿と折り合いが悪くなる場合もあります」
タモツ「……」
僕「お母様は、病院でお友達と会話しているのですよね? そのうちに、気付きますよ……何でもいいから結婚すれば幸せではないことを」
タモツ「……わかりました。のらりくらりかわすことを、続けていきます」
僕「お母様の『結婚の薦め』に従わないことに、罪悪感を覚える必要はありません。タモツさんは、十分に孝行息子ですよ」
タモツ「ありがとうございます。その言葉に救われます。ゲイの息子で、母に申し訳ないなあ……と思っていたんです」
僕「いろんな生き方がありますが、男性が好きなら、男性との恋愛を志向するのは自然なことです」
タモツ「そうですよね。悪いことしている訳ではないですから……」
僕「そうです。タモツさんは、そのままでいいのです」
タモツ「ありがとうございました。今度は彼氏の相談で、鑑定してほしいです」
僕「是非、お願いします。お待ちしております」
タモツ「ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日の占いです。
今日から観音オラクルカードです。
↑「竹の月」
あなたは、努力しているのに結果が伴わないことを嘆いているかもしれません。
あなたは、「竹」なのです。
竹は、最初、地下茎を発達させます。その後、地下茎のあちこちから「芽(タケノコ)」が出ます。
一旦、芽(タケノコ)が出ると、どの植物にも負けない速さで成長し、支配する地面を拡大し続けます。あなたは、これから芽(タケノコ)を出す竹なのです。
あなたは「月」でもあります。
月は、定期的に満ち欠けをします。
あなたが悪いことをしていなくても、運気が下がる時は下がるのです。
そして、運気が上がれば、「満月」まで上り続けます。
何も思い煩うことはありません。
物事には「タイミング」があるのです。
やるべきことをしているなら、「タイミング」は、いつかやってきます。
穏やかな心で、その時を待ちましょう。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。
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