ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

一昨日のブログ記事「皇居と東京タロット美術館」にて、皇居のお土産にピンクの小銭入れを購入したが、とある方に差し上げる物だと書きました。

差し上げるお相手は、我が師である 霊観占い大幸 峰ゆり子先生。(ゆり子先生の了承を得て書いてます)

 

 

昨日、同棲する日本人ゲイ男性Tommyが郵便局で送付手続きしたのですが……「郵便物は遅延しています。もうすぐ連休になるので、(北海道の)送付先に届くのは1週間後ぐらいです」とのことでした。

 

ゆり子先生、今しばらくお待ちください。

 

話変わって、少し前のオンライン鑑定です。

 

ヨシミツさん(仮名・40代男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ヨシミツ「去年、父のヨシサブロウ(仮名)が亡くなりました」

 

僕「ご愁傷様です」

 

ヨシミツ「母は7年前に亡くなっていますので、父ヨシサブロウは、ひとり暮らしでした」

 

僕「ヨシミツさんは、独立されているのですね?」

 

ヨシミツ「私は高校卒業後、他県の大学に進み、そのままその地で就職・結婚し、中高生の子ども2人を妻と育てています」

 

僕「生前のお父様との交流は?」

 

ヨシミツ「盆と正月に妻子と共に帰省していて、ごく一般的な父子関係だったと思います。父は孫もかわいがっていました。でも……」

 

僕「何か気がかりなことがあるのですね?」

 

ヨシミツ「実家を処分するために、片付けをしていたら、押し入れの中から、父がゲイだったことを示す物が出てきて……」

 

僕「お父様は、昭和30年前後のお生まれですか?」

 

ヨシミツ「昭和20年代後半の生まれです」

 

僕「でしたら、1970年代には20代でしたね。あの頃の同性愛は『変態性欲』と呼ばれて、病気扱いでした。誰もが結婚から逃れられない時代でした」

 

ヨシミツ「そこは、なんとなくわかります。ゲイAVのDVDやVHSが出てきて、見つけた時は驚きましたが……仕方ないかなと考えています」

 

僕「AVを見たことない男性は、ほぼいませんからね。ゲイだからゲイものを見る。それだけのことです」

 

ヨシミツ「そこは、妻には言わず、私1人で処分しました。問題は数十通の手紙が出てきたことです」

 

僕「手紙? ゲイ同士の?」

 

ヨシミツ「昔はメールもLINEもなかったのは、私も知ってます。が、手紙の内容が衝撃的で……」

 

僕「数十通、全部読んだのですか?」

 

ヨシミツ「ちょっとだけ見てみるつもりだったのですが……全部読むことになりました」

 

僕「気になることが書かれていたのですね?」

 

ヨシミツ「ゲイ雑誌に文通欄というものがあって、そこを介して知り合った数人と、父は文通していたようです」

 

僕「昭和のゲイの多くは、そうでしたね」

 

ヨシミツ「その中の一部の人に、父は会っていて、カラダの関係があったようなことが文面からわかりました」

 

僕「ショックでしたね?」

 

ヨシミツ「そこは、まだ小さなショックでした」

 

僕「もっと衝撃的なことが書いてあった?」

 

ヨシミツ「父ヨシサブロウは、母の妊娠・出産について、文通相手のゲイ男性に詳しく伝えていたんです」

 

僕「お母様がヨシミツさんを身ごもり、出産したことを……ですね?」

 

ヨシミツ「残っているのは相手からの手紙だけですが、『不義の子』『浮気してできた子』『ヨシサブロウさんの子じゃない』っていう言葉が書かれていて……」

 

僕「ヨシミツさんは、ヨシサブロウさんの実のお子さんではない?」

 

ヨシミツ「戸籍上は、父ヨシサブロウの長男、というか唯一の子です」

 

僕「お母様が、他の男性と? あるいは、人工授精などで他の男性の精子を使った?」

 

ヨシミツ「手紙によると、母は友達と1泊旅行に何度か行っていて……その時にできた子どもだと……」

 

僕「お母様が、浮気旅行をしたと……書いてあるのですか?」

 

ヨシミツ「もちろん、それ自体ショックなのですが……父も文通相手も『仕方ない』で済ましていたようなんです」

 

僕「お母様が浮気しても仕方ない? つまりは、ご両親は『夫婦の営み』をあまりしてなかったから?」

 

ヨシミツ「父は『全くしてない』ようです。母とだけではなく、生涯にわたって女性とは『できない』男だったと書いてました」

 

僕「……それでも結婚したのですね……」

 

ヨシミツ「そこなんです。女とデキないヨシサブロウは、世間体というか、周囲の圧力に負けて見合い結婚した。でも、男女の行為はデキない。母も生身の人間だからか、時々浮気していて……生まれたのが私だった……ということなんです」

 

僕「お父様と血がつながってないのは知らなかったのですか?」

 

ヨシミツ「まったく……思いもよりませんでした。父は普通にかわいがってくれました」

 

僕「お母様の浮気の過去についても、息子のヨシミツさんは、まったく気付かなかった?」

 

ヨシミツ「息子の私から見て、両親はラブラブではなかったが、普通の夫婦に見えました。まさか偽装結婚だったとは……」

 

僕「偽装結婚っていうか……偽装してでも結婚しなければならない時代だったのです」

 

ヨシミツ「母の浮気も、父がゲイであることも、まったく気づいてませんでした。父は普通の男で、息子の私に野球やサッカーを教えてくれたんです」

 

僕「お父様のヨシサブロウさんは、女性とはまったくデキない男性だった……。ということは、お母様が未経験で結婚されたとしたら、浮気しない限り、処女妻だった……?」

 

ヨシミツ「母にも人並みの性欲があったでしょうから……確かに、多少の浮気は『仕方ない』とも言えますが……」

 

僕「ご両親は、別居も離婚もなさらなかったのですね?」

 

ヨシミツ「両親は、ずっと一緒に暮らしてました。それぞれに愛人がいたなんて……今でも信じられません」

 

僕「愛人というか、1度か2度の浮気……だったかもしれませんね」

 

ヨシミツ「せめて、そう思いたいです。父は文通相手のゲイ男性と時々密会していて……母も『女友達と一緒』と言うことにして、どこかの男と浮気旅行していた」

 

僕「一般的な夫婦でしたら、妻が不義の子を産んだ段階で、夫婦関係に亀裂ができそうですが……」

 

ヨシミツ「手紙を見る限り、父は『仕方ない』で済ましていました。私が物心ついてからも、私は父との親子関係を疑ったことはありません」

 

僕「ヨシミツさんにとっては、モヤモヤが残りますね?」

 

ヨシミツ「私の実の父は誰だったのか? 私は生まれてこない方がよかったのか? そんな思いがグルグル回って……答えが出ません」

 

僕「当時の事情を知る人は、いないのですね?」

 

ヨシミツ「私は1人っ子ですし、数少ない親戚は、みんな亡くなってます。私の出生の秘密を知っているのは……父の文通相手のゲイ男性だけ……」

 

僕「……」

 

ヨシミツ「父の文通相手のゲイ男性の中には……存命の人もいるかもしれません。でも、『ヨシサブロウの息子です』と連絡する気にはなれなくて……」

 

僕「40年以上前のことですから、相手のゲイ男性も覚えているか……」

 

ヨシミツ「父も母も責められず、説明も聞けない……。私はどうやって気持ちを整理したらいいのでしょうか? 私のルーツの半分が空白のままなんです」

 

僕「アドバイスカードを引いてみましょう」

 

ヨシミツ「お願いします」

 

★ヨシミツさんへのアドバイスカード

↑「金貨の10」正位置。

老人(祖父)と若い男女(夫婦)とその子ども達です。

裕福だということは、幸せな家庭に見えるということ。

 

ヨシミツ「確かに、父が亡くなるまでは、私の家は普通の中流家庭だと思ってました。でも、内実は違ってたんです」

 

僕「ご両親ともに、家庭を築くことに価値を見出したのです」

 

ヨシミツ「世間体のためですよね?」

 

僕「それも否定できませんが、ヨシミツさん自身、お父様にかわいがってもらったのでしょう? ご両親もフツウに仲がよかったのでしょう? それがすべてですよ」

 

ヨシミツ「私には実の子が2人います。もし、片方が妻が浮気してできた子なら、同じように愛せるか、自信がありません」

 

僕「確かに、血のつながった子と、そうでない子がいたら、そういう気にもなるかもしれません。が、ヨシサブロウさんにとって、子どもはヨシミツさんだけだったのです」

 

ヨシミツ「……」

 

僕「お母様の妊娠中からそばで見ていて、一緒に育てるうちに、血のつながりはどうでもよくなったのでは?」

 

ヨシミツ「……」

 

僕「ヨシサブロウさんのようなゲイ男性には、自分の子を持つことは難しいです。血はつながってないが、自分の子を持てたことは、ヨシサブロウさんにとって喜びだったのです」

 

ヨシミツ「……そんなものですか?」

 

僕「子どものできない夫婦が養子をもらって、愛情深く育てる例もあるじゃないですか」

 

ヨシミツ「父と母の関係も……?」

 

僕「ご両親の間に、性行為も恋愛感情もなかったとしても、夫婦ってそれだけではありませんから。それはヨシミツさんもおわかりでしょう?」

 

ヨシミツ「はい。両親は共に家庭を築き、私を育てるパートナーだったということですね」

 

僕「そういうことです。少しはモヤモヤが減りましたか?」

 

ヨシミツ「だいぶ減りました。ただ……私の実父が誰だったかは……今も気になりますが……」

 

僕「ご両親が別居も離婚もされてないということは、お母様は、浮気相手よりもお父様との結婚生活を選んだということです」

 

ヨシミツ「実の父にも家庭があったなら……母ひとりが願っても再婚はできない。その理由で父と離婚しなかったのかもしれない」

 

僕「だとしても……ご両親は、結婚生活の継続を選択したのです。ヨシサブロウさんは、ヨシミツさんの父として生きたのです」

 

ヨシミツ「……わかりました。私も、ヨシサブロウの息子である……と思い続けます」

 

僕「今の時代にヨシサブロウさんが生まれて成人していたら……おそらく女性との結婚はしなかったでしょうね。でも、昭和20年代に生まれて、夫として、父親として、精いっぱい生きたのです」

 

ヨシミツ「それは……アドバイスカードからわかるのですね?」

 

僕「そうです」

 

ヨシミツ「……ありがとうございました。あらためて父母の墓前にお参り、産み育ててくれたことに感謝します」

 

僕「それがいいです」

 

ヨシミツ「ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日のソラ・ブスカ・タロットです。

↑「剣のジャック」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

「剣」は言葉や知性などのエネルギー。「ジャック」は若い人。

この絵の人物は、本業の「剣」は置いて、楽器を奏でています。

 

↑「剣の8」正位置。

男性が落ちた剣を拾っています。心配そうに見守る天使。

剣が多すぎて、扱いきれないのです。

 

あなたにはまだ足りないものがあります。

それは体力ではなく、言葉や知恵・経験値などです。

 

扱える範囲以上のことを願っても、うまくはいきません。

真摯で地道な努力を重ねるしかありません。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)