ゲイ占い師 豫 空潤です。
みかんの季節になりました。
今年も、同じ霊観占大幸門下のJou Ryujiさん(静岡県在住)が、みかんを送ってくださいました。
↑ひと目見て「大きい」と叫んでしまいました。もちろん、個体差があるのですが、大きいのは夏ミカンぐらいあります。
しかも、食べてみると、甘~いのです。
Jou Ryujiさん、ありがとうございます。Tommyと毎日食べて、この冬を元気に過ごします。
さて、少し前の対面鑑定です。
タツジロウさん(仮名・60代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
タツジロウ「今日の飛行機で、東京に来ました」
僕「それはそれは……。東京にはよくいらっしゃるのですか?」
タツジロウ「生まれて初めて来ました」
僕「そうなんですね……」
タツジロウ「私は農家の次男なんです。が、長男である兄が高校生で亡くなったので、私が長男の代わりとして、ずっとやってきました」
僕「農家の跡取りですよね? ゲイとしては大変でしたか?」
タツジロウ「ゲイとして生きることは、できませんでした。6年前に病死した父がいましたから……」
僕「毎日、お父様と一緒に働いたのですね?」
タツジロウ「そうです。うちはビニールハウスがあって、農閑期はないので、1年中です。高卒後、40年間、ずっと父に命令されて働きました」
僕「休みの日はないのですか?」
タツジロウ「ないことはないです。が、父の飲み会の送迎、母の買い物の送迎で、つぶれます」
僕「車の運転が必須の地域なんですね?」
タツジロウ「そうです。父も昼間は運転しますが、夜は酒を呑むので、私が家まで連れて帰ることになるんです。母は運転免許持っているんですが……だいぶ前に事故起こして以来、運転を嫌がるようになったんです」
僕「車で、ひとり、自由に出かけることは?」
タツジロウ「実質できないというか……あまり、しませんでした」
僕「そうなのですか?」
タツジロウ「農園の名前が書かれた軽トラックですから……どこに行っても、身元バレバレです」
僕「そうなんですね?」
タツジロウ「パチンコに遊びに行くじゃないですか? すると、後日、うちの両親に知人から『あんたんとこの息子は、パチンコ好きなんだね? パチンコ屋の駐車場に3時間も停めてたよ』って通告されちゃうんです」
僕「プライバシーとか、ないんですね?」
タツジロウ「原チャリでいいから、他の車が欲しかったんですが……親父が許可してくれませんでした。『軽トラ乗れば、いいだろ?』って……」
僕「ということは、タツジロウさんはゲイバーとか、ゲイの集まる場所には行けない?」
タツジロウ「身バレする軽トラで……どこも行けませんよ。ショッピングセンターやパチンコぐらいです」
僕「お父様はお酒が好きだったのですよね? タツジロウさんは?」
タツジロウ「少しは呑めますが……父と呑んでも説教されるだけなんで……」
僕「ひとりで、呑みに行くとか?」
タツジロウ「親に『どこ行くんだ?』って聞かれます。どこ行くにも駅まで遠いので、駅に軽トラ停めるしかないんです」
僕「呑みに行く時も?」
タツジロウ「若い頃、友達に呑みに誘われると、駅に軽トラ置いて、電車で出かけて……。呑むんですが……途中で酔いを醒まして、駅から軽トラで帰ってました」
僕「それって……」
タツジロウ「ええ、検問で引っかかると酒気おび運転になるかもしれないので、20年ぐらい前からはしてません」
僕「ずっとご両親と同居なのですか?」
タツジロウ「子どもが大きくなると、独立して……って発想が、うちの親にはなかったんです」
僕「広いお宅なんですね?」
タツジロウ「無駄に広いんです。今、母親と2人暮らしなんですが……2階は、ほぼ使ってません」
僕「お母様は高齢なのですね?」
タツジロウ「90歳近いです」
僕「ご両親とずっと一緒で……『結婚しろ』って言われませんでしたか?」
タツジロウ「言われ続けました。見合いも2度ほどさせられました」
僕「結婚は、うまく逃げられたんですね?」
タツジロウ「逃げたというか……。田舎の農家で両親と一緒に働き、同居って……来てくれる女性いないんです」
僕「そうなんですね? でも、2度お見合いをした?」
タツジロウ「2度とも、たぶん、うちの両親を見て、相手の女性が嫌がったんですよ」
僕「女性から、断ってきたんですね?」
タツジロウ「そうです。実の息子でも、嫌ですから……特に父親は嫌でした。しかも、同居が条件でしたから……」
僕「で、お父様が亡くなって……お母様はご高齢ですから……」
タツジロウ「やっと、私が農園の主導権を握れるようになりました」
僕「おめでとうございます」
タツジロウ「それでも、ひとりで飛行機乗って、東京に来るには大変でした」
僕「お母様には何て?」
タツジロウ「推しの歌手のコンサートに、どうしても行きたいということで……許可を得ました」
僕「そのコンサートは、本当に?」
タツジロウ「はい、これから行きます。その後、新宿に行こうと思うんですが……」
僕「新宿?」
タツジロウ「昔から、新宿二丁目が、私にとっての憧れの聖地なんです。でも、ネットで調べたら、私みたいな60代は新宿では相手にされない……上野か浅草がいいって書いてあって……どうなんでしょうか?」
僕「ごめんなさい。私も詳しくないんです」
タツジロウ「東京に住んでますよね?」
僕「ゲイバーには10年以上行ってないんです。ゲイバーって、変化が激しいので……」
タツジロウ「豫さんは、Tommyさんと暮らしてるから、ゲイバーに行く必要ないんですね?」
僕「私もTommyも、お酒呑まないので、よけいに行く機会がないんです。10年前に行ったのも、友人の彼氏がお店を開いたというので、お祝いというか……見に行ったんです」
タツジロウ「羨ましい話です」
僕「え? ゲイバー開いたのは友人の彼氏ですよ」
タツジロウ「私は、ゲイ友も、彼氏もいたことないです。恥ずかしながら、性体験ゼロです」
僕「……そうなんですね」
タツジロウ「笑っちゃいますよね。世間ではLGBTとか言われてますが……。私はずっと親と一緒で、カミングアウトどころか、ひとりで遊びにいくことすら、今までできませんでした」
僕「でも……今夜、コンサートの後は……泊りですよね?」
タツジロウ「お隣さんに母をお願いして……やっと来れたんです」
僕「それはそれは……。ワクワクしてますか?」
タツジロウ「ドキドキしてます。ゲイを自覚してから45年……初めて、自分の性欲を行動に出せるんです。何をしたらいいでしょうか?」
僕「逆に、今夜、何をしたいですか? ゲイタウンの雰囲気を味わいたいなら、やはり新宿二丁目です。若向きの店が多いですが、中高年向きの店もあります」
タツジロウ「……童貞を捨てたいんです」
僕「手っ取り早いのは、ウリ専ボーイ(男性版風俗)ですが……」
タツジロウ「店舗に行くんですか?」
僕「電話などでホテルに呼ぶこともできます」
タツジロウ「それに……します」
僕「それなら……」
タツジロウ「何か気を付けることは?」
僕「アドバイスカードを引きましょう」
★タツジロウさんへのアドバイスカード
↑「節制」正位置。
お坊さんが静かに祈っています。
沈着冷静でいましょう。
僕「まずは、落ち着きましょう。相手はプロですから、わからないことは相手に聞きましょう。でも、嫌なことは断ってください。お客であるタツジロウさんが主導権を握るのです」
タツジロウ「嫌な事?」
僕「たとえば、既定の料金以外にチップを払うかどうかは、お客の判断です。ボーイが欲しがっても、決めるのはタツジロウさんです。プレイの中身も丸投げではなく、ボーイと相談で、合意で決めましょう。延長するかどうかも、タツジロウさんが自分で決めてください」
タツジロウ「わかりました。参考になります」
僕「最後に1つだけ。相手のボーイがどんなに素晴らしい子でも、ビジネスでのサービスですから……」
タツジロウ「はい、勘違いしないようにします」
僕「それがいいです。楽しんできてください」
タツジロウ「ありがとうございます。まずは、コンサートを楽しんで……その後……にします」
僕「それがいいです。こちらこそありがとうございました」
では、今日のMAPオラクルカードです。
↑「波に乗る」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
波に乗りたいあなたですが、乗れていません。
しかし、波は誰にでも来るのです。
今まで通りに努力していれば、波に乗れる日がきっと来ます。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。





