ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
タイラさん(仮名・30代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
タイラ「5年前に、東京から今の土地に引っ越しました」
僕「ご実家に戻ったのではなくて?」
タイラ「実家は首都圏ですが、敢えて、実家からは遠く離れた、縁もゆかりもない今の土地に移ったんです」
僕「以前は東京だった? 転職されたのですか?」
タイラ「今も、会社は東京にあります。リモートワークなので、年に数度、東京に出勤します」
僕「ご実家が首都圏で、勤め先も東京にある。それなのに、敢えて地方に移り住んだんですね?」
タイラ「東京は便利ですよね。今、敢えて不便な生活をしています。最初は戸建てを借りていたんですが、思い切って、去年、中古の家を買ったんです」
僕「今の土地に永住する覚悟で?」
タイラ「先のことはわかりませんが……、逃げ道を絶つために、購入しました。東京の住宅価格からすると、とんでもなく安かったんです」
僕「『逃げ道を絶つ』ということは……今後、逃げたくなるかもしれない?」
タイラ「僕は首都圏で生まれ育ったので、高校卒業してすぐゲイデビューしたんです」
僕「デビューしたゲイ世界で、何かあったのですか?」
タイラ「特別なことがあったわけではありません。ただ、ゲイバーでも、いろんな出会いの場でも、虚しくて……ここに居ても幸せにはなれないと感じたんです」
僕「確かに、ゲイの世界では、行きずりの人とのワンナイトの関係が多くて、長く続くパートナーができにくいとか……ありますよね」
タイラ「頭の中、性欲しかない人が多くて……なぜ、心と心のつながりを軽視するのか……。ゲイの人と出会いを繰り返すと、虚しくなって、悲しくなって……こんなこと言うとなんですけど……嫌悪感を抱いたんです」
僕「恋愛を求めると……傷ついてしまうことがありますね?」
タイラ「恋愛になる前に終わる場合が多いんですよね」
僕「そうですね」
タイラ「で、ゲイバーとかでそれを愚痴ると……『あんたに魅力がないから、遊ばれて終わったのよ』って言われるんです」
僕「よけいに辛くなりますね?」
タイラ「僕に魅力を感じないなら、最初に断って欲しいです。やることやってから『2度目はないよ』って……ひどいです」
僕「長くお付き合いする人達もいますが……」
タイラ「羨ましいです。僕が好きになった相手は、1か月経たないうちに音信不通になるんです」
僕「……」
タイラ「本名も住所も勤め先も知らないので、メール・LINE・電話をブロックされると、どうしようもないんです」
僕「そうなりがちですね」
タイラ「だからと言って、最初のデートで、フルネームや家の場所を教え合うことを提案すると『重たいやつ』『面倒くさいやつ』と敬遠される……」
僕「タイラさんのような人には、ゲイの結婚相談所みたいなところが、合うかもしれません……」
タイラ「1年ほど登録してました。でも、結局、カップル成立しませんでした」
僕「もう登録してないんですね?」
タイラ「条件を緩く、幅広いものにしたら……結構マッチングするんです。で、毎週のようにお見合いしても……うまくいかないと落ち込むだけなので……」
僕「1年間、毎週のようにマッチングしても……ダメだった?」
タイラ「遊び人を避けるために結婚相談所に登録したのに……マッチングした相手の何割かは、明らかに遊び人なんです」
僕「それは……。男女の結婚相談所では、独身証明書が必要とかありますが……」
タイラ「同性同士の場合は、ほぼ全員が独身ですからね。そういうチェックすらないです。同棲する彼氏がいるという人もいました」
僕「それは……通報案件ですね?」
タイラ「相談所に通報したこともありますが……」
僕「本当にシングルで、長くつきあうパートナーが欲しい人もいるでしょうが……」
タイラ「自分のことを棚に上げて言うと……そういう人って、魅力ない人が多かったです。オネエさんとか……」
僕「男らしい人が好きなんですね?」
タイラ「どんなイケメンでも、少しでも女性的な面が見えると……ダメなんです」
僕「周りには、男らしいノンケ(異性愛)男性がいっぱいいますから……どうしても、比べちゃいますね?」
タイラ「ノンケへの片思いは、何人したかわかりません」
僕「ノンケ相手だと……告白すらできない?」
タイラ「そうです。自分から去るしかないです」
僕「辛かったですね」
タイラ「どうしたら、ノンケ男性に好きになってもらえるか……一時期、真剣に考えて『女になるしかない』って思い込んだこともありました」
僕「女性になる道は……やめたのですか?」
タイラ「僕の内面というか……恋愛に対する考え方は……女性に近いと思うんです。で、女装バーに行ってみたら……」
僕「女装バーで、女装させてもらった?」
タイラ「その夜の女装客では最年少だったんで……男性が寄ってきたんですが……」
僕「モテたんですね?」
タイラ「二言三言会話すると、すぐに脚を触ってきて……スカートの中に手を入れてくる男がいるんです」
僕「キャバクラというか……痴漢ですよね?」
タイラ「僕はお客で行ったんです。それも、初めての客。で、『やめてください』って拒んだら……『女装子には拒む権利はない』って……(言われて)」
僕「え? それは暴論ですね」
タイラ「僕が嫌がっているのに、他の客もママさんも、助けてくれないんです」
僕「それは……」
タイラ「だから、すぐに帰って、2度と女装バーには行かないと決めました。女装もしません。弄ばれるだけの存在なんて、まっぴらです」
僕「そういう体験をされて……都会のゲイや女装世界に幻滅した?」
タイラ「田舎で、犬を飼ってます。犬は裏切らないので……」
僕「犬の散歩が運動になるし……」
タイラ「そうですね。リモートワークだから、基本、残業ないんです。だから、仕事終わると、ワンちゃん連れて、景色のいいところに行って……夕焼け見るのが好きです」
僕「いいですね」
タイラ「東京にいると、夕焼けも見ないですよね? 僕のとこは、車がないとどこへも行けないし、年に数度の東京出勤は、1時間以上かけて空港に行かなければならないし……不便なんですけど……不便を楽しむようにしてます」
僕「人間らしい生活ですね?」
タイラ「これで、彼氏がいたら、言うことないんですが……」
僕「地方に居ても、アプリや掲示板で、出会いはあるでしょう? 地方の人の方が、遊び人は少ないのでは?」
タイラ「遊び人は少なくても、既婚者が多いです」
僕「……そうなんですね」
タイラ「ひとりだけ……こっちに住んでからアプリで出会ったんです。男らしい人だったんですが……ふと見ると、スマホの待ち受け画面がお子さんの写真で……」
僕「ショックですね?」
タイラ「既婚者って知ってたんです。お茶だけの関係でもいいと思って……」
僕「それで……その人とは?」
タイラ「『ごめんなさい』しました。人の家庭を壊すことになりそうで……」
僕「タイラさん自身も、傷つきますよね?」
タイラ「犬との暮らし……気に入っているんです。お隣の老夫婦とも仲良くて……オカズ作り過ぎると、分け合ったり……でも……」
僕「ひとりは、寂しい?」
タイラ「2階の部屋は使ってないので……下宿人でも住まわせたいです」
僕「イケメンの下宿人?」
タイラ「フツメンでいいんです。ノンケの独身で……2~3万の家賃だけもらって、僕が料理・買い物・洗濯してあげて……。『今晩は飲み会で遅くなるから、晩メシ要らない』とか、電話かLINEもらったり……」
僕「誰かにそばに居て欲しい? 彼氏でなくてもいいから?」
タイラ「現実的に『下宿人募集』は難しいですかね?」
僕「どんな人か、一緒に住むまでわからないですからね?」
タイラ「どうすればいいのでしょうか?」
僕「それを占うのですか? 人恋しさ解消のためにどうするかを?」
タイラ「はい」
僕「①ノンケ男性下宿人を置く。②アプリで相手を募集する。③東京出勤の際に相手を探す。これでいいですか?」
タイラ「はい。③は、東京在住者だったら遠距離恋愛になりますよね?」
僕「遠距離恋愛でも、何もないよりはいいですよね? 何年か続いたら、どちらかが引っ越すという道もある……」
タイラ「わかりました。お願いします」
★タイラさんが人恋しさを解消するには、どれがいいか?
①ノンケ男性下宿人を置く。②アプリで相手を募集する。③東京出勤の際に相手を探す。
〇現状カード
↑「力」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
女性がライオンを手なずけています。
この絵のライオンは、あなたの内面の「欲」です。リバース(逆さま)ですから、「欲」が制御できなくなりつつあります。
①ノンケ男性下宿人を置く。
↑「吊るされ人」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
殉教者です。他者のために犠牲・奉仕する人です。
しかし、リバース(逆さま)ですから、あなたの奉仕には、見返りも何もありません。ただひたすら、尽くすだけの関係になります。
↑「剣の3」正位置。
ハートに剣が刺さっている、いわゆる「失恋のカード」です。
下宿人がいい人で、素敵な男性なら、恋してしまうでしょう。しかし、ノンケ相手では、失恋で終わるしかないのです。
②アプリで相手を募集する。
↑「金貨の7」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
大皿いっぱいに果物を収穫する男性。しかし、沈んだ顔をしています。まだまだ不満なのです。
アプリで知り合う人とは、なかなか価値観が合う人がいないでしょう。不満が募るだけです。
↑「金貨の王」正位置。
「王」は年配男性を表します。「金貨」はお金だけでなく、仕事の象徴でもあります。
年の離れた中高年男性で、仕事をがんばっている人とは縁があるでしょう。
③東京出勤の際に相手を探す。
↑「ワンドの5」正位置。
東京に行けば、大勢のゲイの人に会えるでしょう。辛いこともありますが、それらを乗り越えなければ、得られないこともあります。
↑「カップの3」正位置。
盃を掲げる3人の女性。飲食をともにしての楽しい会話です。
ゲイバーなどで、会話を楽しむことができます。その中から、友達以上の関係に発展することも可能です。
〇最終アドバイスカード
↑「剣のナイト」正位置。
剣を構えて、馬を走らせてます。すぐに行動に移しましょう。後回しにする必要はありません。
僕「下宿人は、お勧めしません。どんなにお世話しても、たとえ性欲発散のお手伝いをしてあげたとしても……ノンケ男性がゲイ男性の恋人になることはありません」
タイラ「それが……現実ですね」
僕「ゲイアプリも、東京出勤の際にゲイバーなどに行くのも、どちらもお勧めです」
タイラ「それらを一旦捨てて、田舎に移ったんですが……」
僕「あきらめるには、まだ早いです」
タイラ「また、傷つくかもしれないのが、怖くて……」
僕「今までの経験で、傷つく前に避けることもできるでしょう。辛かったら、ワンちゃんと夕焼けに癒してもらいましょう」
タイラ「そうですね。今は、犬と夕焼け見てたら……傷ついても癒えるかもしれません」
僕「今お住まいのお宅に居れば、都会や人間関係に疲れた時に、ひとりになれる場がある……、悪くないはずです」
タイラ「……そうですね」
僕「今のお住まいと、出会いの多い都会と、両方を楽しめばいいです。どうせ、年に何度かは上京しなければならない……」
タイラ「はい……」
僕「アプリ等で、東京じゃない、離れた人と知り合うのもいい。小旅行気分で、2~3か月に1度デートするのもいいじゃないですか? 相手が来てくれるなら、ホテル代はかかりませんよね?」
タイラ「そうですね。僕は場所(家)アリ、足(車)アリですから」
僕「ネガティブなことを考えたら、キリがありません。できることを考えましょう」
タイラ「わかりました。期待しないで、アプリやって、東京に行ったら、ゲイバーに顔出してみます。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日の観音オラクルカードです。
↑「聖なる揚子江」
大河揚子江は、常に流れ、自身の姿も周辺の環境も少しずつ変わっています。時には劇的に変化する瞬間もあります。
あなたも変化する時期を迎えています。古く、必要のなくなった衣は脱ぎ捨てましょう。新しい場所へ行くことを観音様が後押ししてくれます。
元より、いつまでも変わらぬもの、変わらぬ人など存在しないのです。流れが止まったら川ではないのです。
あなたには、新たな自分に変わる力があります。それを信じましょう。
古いものへの執着を捨て、流れに乗りましょう。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。










