ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

ノブヨリさん(仮名・60代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ノブヨリ「21年間同棲している彼氏の気持ちを、占ってください」

 

僕「彼氏さんについて、差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

ノブヨリ「ウキョウ(仮名)40代前半です」

 

僕「21年間同棲ってすごいですね」

 

ノブヨリ「私が当時よく通っていたゲイバーに、ウキョウがアルバイト店子(従業員)で入ったんです。学校卒業したてで、未経験の少年みたいな若い子が、中年客にセクハラされているのが見ていられなくて……」

 

僕「誘ったのですね?」

 

ノブヨリ「ウキョウが『昼職と掛け持ちしないと田舎の親に仕送りできない』って言うので、いろいろ相談に乗っているうちに、私のマンションで同居することになったんです」

 

僕「ノブヨリさんのマンションに住めば、家賃が要らない?」

 

ノブヨリ「そうです。光熱費も私が全部払ってますから、ウキョウは食費数万の負担で済んだんです」

 

僕「以来、21年……?」

 

ノブヨリ「同棲して4年ぐらいで、ウキョウの母親は病死して……もともと母1人子1人だったので……」

 

僕「ウキョウさんにとって、ノブヨリさんが唯一の家族になった?」

 

ノブヨリ「養子縁組も、パートナシップもしてないんです。だから、いつでも別れられます」

 

僕「別れたいんですか?」

 

ノブヨリ「私は……別れたら孤独死予備軍になります。私の両親も既に亡くなってますから」

 

僕「それなら……」

 

ノブヨリ「……同棲して、1年ぐらいでセックスレスになったんです」

 

僕「そうなんですね」

 

ノブヨリ「私は、それでもよかったんですが……ウキョウは20代のやりたい盛りでしたから……浮気しまくりでした」

 

僕「ウキョウさんを問い詰めたのですか?」

 

ノブヨリ「『昨夜、帰りが遅かったよね?』って私が聞くと、ウキョウが『うん、○○と呑んでた』って、ゲイバーの常連客だったオジサンの名前を言うんです」

 

僕「呑んでた……だけ?」

 

ノブヨリ「私がそれ以上聞かないでおこうと思っても、ウキョウは『居酒屋・ゲイバー・ホテルに行った』って、ペラペラ話すんです」

 

僕「ウキョウさんの方から話す? ノブヨリさんは怒らないんですか?」

 

ノブヨリ「最初は呆れました。でも、しれっとウキョウが話すので、隠されるよりいいかと思うようになりました」

 

僕「嫉妬しないんですか?」

 

ノブヨリ「しましたよ。朝帰りのウキョウを待って、朝まで一睡もできず、悶々としていたことも何度かありました」

 

僕「辛いですね……」

 

ノブヨリ「だから、ウキョウに『タクシー代出してあげるから、泊まらずに帰ってきてくれ』って頼んだんです」

 

僕「(怒らずに)頼んだ……?」

 

ノブヨリ「最初の頃、ウキョウの浮気相手は、ゲイバーの店子時代に触ってきたオジサンたちだったんです」

 

僕「……」

 

ノブヨリ「なんだ、ウキョウは触られて喜んでいたんだ……。私は気の毒に思って同居を誘ったのに……今思えば、とんだピエロでした」

 

僕「ウキョウさんは年上男性が好きなのでしょうか?」

 

ノブヨリ「ウキョウの浮気相手は……20代の時は30代や40代のオヤジで……30代になったら同世代と遊ぶようになり……40過ぎた今は、年下の若い子をかわいがってます」

 

僕「ウキョウさん……そんなに浮気しているんですね?」

 

ノブヨリ「ウキョウの浮気相手は……私が把握しているだけでも通算10人以上です」

 

僕「そんなに……。平気ではないですよね?」

 

ノブヨリ「もちろん、心穏やかではないです。でも、別れたら、私にはもう次がない。ゲイの知り合いも友達もいない。老人ホームを探さなければなりません」

 

僕「老人ホームは、まだ早いのでは?」

 

ノブヨリ「私は、腰も膝も痛くて、重い物は持てません。免許返上したので、買い物は、配達してもらってます」

 

僕「今は便利ですね」

 

ノブヨリ「ただ、たまに外出すると、階段しかない場所があり、下りる時が怖いです」

 

僕「そうですね」

 

ノブヨリ「バランス崩して転げ落ちたら、救急車呼ばれて、入院です」

 

僕「……」

 

ノブヨリ「私には親も兄弟もいないし、リタイアしてるので同僚もない。法的には同居人であるウキョウしかいないんです」

 

僕「ウキョウさんと養子縁組したいですか?」

 

ノブヨリ「私は、したいです。できれば、ウキョウには浮気やめてもらって……。でも、ウキョウはどう思っているのか?」

 

僕「ウキョウさんには聞きにくいので、占いなんですね?」

 

ノブヨリ「お願いします。ウキョウは、今後、どうしたいのか……」

 

僕「ウキョウさんは、①ノブヨリさんと養子縁組して、浮気しないで暮らしたい。②ノブヨリさんと養子縁組するが、浮気はまたするかもしれない。③ノブヨリさんと養子縁組はしない。……これでいいですか?」

 

ノブヨリ「④ウキョウは別れたがっている。⑤ウキョウには、既に新しい恋人がいる。これも、付け足してもらえますか?」

 

僕「ウキョウさんに、新しい恋人がいる可能性が?」

 

ノブヨリ「最近、ウキョウは約束を破って、週末は必ず朝帰りなんです……」

 

★ノブヨリさんと同棲21年のウキョウさんは、今後どうしたいのか?

現状カード

↑「金貨の2」正位置。

仲睦まじい男女に見えますが、お金などでつながっている間柄です。

ウキョウさんとは、「恋人」や「彼氏」と思わない方がいいでしょう。

 

①ノブヨリさんと養子縁組して、浮気もやめたい。

↑「吊るされ幽霊」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

「犠牲」や「奉仕」を表しますが、リバース(逆さま)なので、報われません。

 

↑「塔」正位置。

塔から煙や火が出て崩壊しています。

2人の恋愛関係は、もはや修復できません。

 

②ノブヨリさんと養子縁組するが、浮気はまたするかもしれない。

↑「杖の小姓」正位置。

「通信」を象徴するカードです。2人の連絡は途絶えることはありません。

 

↑「カップの3」正位置。

盃を掲げる男性。飲食とコミュニケーションのカードです。

今後も、ともに飲食し、会話を続けるでしょう。

 

③ノブヨリさんと養子縁組はしない。

↑「愚者」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

何にも縛られないが、何も持たないというカードです。

 

ウキョウさんもまた、ノブヨリさんと関係を絶って孤独になることを怖れています。

 

↑「杖の5」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

老人5人が何やら話し込んでますが、建設的な話ではありません。

終わりのないもめごとです。

4~5人の人間関係が絡み合っていて、解決は難しいのです。

 

④ノブヨリさんと別れて、同棲解消したい。

↑「魔術師」正位置。

何でもできる「魔術師」です。人をだます「手品師」でもあります。

 

↑「杖の2」正位置。

老人夫婦が何かを見ています。

「計画」「展望」などを表すカードです。

これからのことをしっかりと考える必要があります。

 

⑤ノブヨリさんと別れて、新しい恋人と暮らしたい。

↑「恋人」正位置。子ども2人が幸せそうに笑っています。

ウキョウさんには、若い恋人がいるのです。

 

↑「金貨の4」正位置。

子どもが笑って、巨大金貨を持って走って行きます。

ウキョウさんは、ノブヨリさんのおかげでお金が貯まったのです。

 

最終アドバイスカード

↑「隠者」正位置。

ひとりで生きていく「隠者」ですが、よく見ると「従者」がいます。

ひとりで生きていく覚悟を持ちながらも、最低限の人脈の確保を心掛けましょう。

 

僕「結論から申し上げます。厳しくて冷たいように思えますが、ウキョウさんの方は、ノブヨリさんを彼氏や恋人とは思ってません」

 

ノブヨリ「……家族ですか?」

 

僕「養子縁組の可能性はあります。ただし、世間の同性愛カップルが結婚の代わりにする養子縁組ではなく、あくまでも親子関係です」

 

ノブヨリ「私の財産を相続するため?」

 

僕「それだけではないですよ。家族として、息子として、老後の面倒を見ようということです」

 

ノブヨリ「ウキョウは……浮気はやめないんですね?」

 

僕「ノブヨリさんと、既に恋人同士ではないと思うウキョウさんですから、浮気とは考えてません。自由恋愛ですから、ノブヨリさんにもペラペラ話すんです」

 

ノブヨリ「私ひとりが、今も恋人だと思い込んでいた……。騙されたような気分です」

 

僕「話し合いをすべきでしょう。今からでも遅くはありません」

 

ノブヨリ「話し合っても、恋人には戻れないんですよね?」

 

僕「まあ、そうです」

 

ノブヨリ「ウキョウには、新しい恋人がいるんですね?」

 

僕「います。しかし、長続きする関係とは思えません」

 

ノブヨリ「そうなんですか?」

 

僕「21年間で、相手を10人以上とっかえひっかえしていたウキョウさんですから……。今はラブラブでも、すぐに飽きますよ」

 

ノブヨリ「そんなウキョウが、私とは21年続いたってことは……」

 

僕「恋愛以外の要素があったからです」

 

ノブヨリ「家賃も光熱費も払わなくていいから? 料理・洗濯・掃除すべて私がしていて……ウキョウには天国のはずです。浮気しても、私は文句言わないし……」

 

僕「だから、ウキョウさんは養子縁組も考えている。ノブヨリさんを見捨てないはずです」

 

ノブヨリ「じゃあ、ウキョウとはずっと一緒なんですね?」

 

僕「それは……わかりません。養子縁組だけでしたら、同居の義務はありませんから」

 

ノブヨリ「養子縁組だけしておいて、私の家から出て行って、若い彼氏とラブラブ? ウキョウは、そんな身勝手なことを(考えている)?」

 

僕「ウキョウさんにとって、ノブヨリさんは既に彼氏ではないんです。でも、家族のような存在で、見捨てられない。だから、養子縁組という疑似親子関係を結ぶのです」

 

ノブヨリ「養子縁組したからと言って、ウキョウが私の老後をちゃんと見るかは……わかりませんよね? 老人ホームに入れて、遺産だけせしめるのかも……」

 

僕「それは、普通の親子と同じです。老後の面倒を見ることは、相続者の義務ではありません」

 

ノブヨリ「なんだか、養子縁組する気がなくなってきました。どう転んでも、ウキョウだけがうまい汁を吸うようで……」

 

僕「だから、話し合いをすべきです。そして、話が決裂した場合に備えて、ひとりで生きる覚悟も必要です」

 

ノブヨリ「21年同棲しても、安泰ではない……。養子縁組したとしても、安泰かはわからない……」

 

僕「この世に『絶対安心』は、ないんです」

 

ノブヨリ「わかりました。覚悟して、ウキョウと話し合います。ウキョウが(私の家を)出て行きたかったら、引き止めません。若い子と同棲したいのなら、祝福します」

 

僕「それが賢明です」

 

ノブヨリ「養子縁組するなら、私は同居を続けて欲しいです。たとえ、週の半分は若い子のもとに泊まるとしても、私の存在は忘れないで欲しい……」

 

僕「そう。まずはご自分の考えを定めることが大事ですね」

 

ノブヨリ「ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の観音オラクルカードです。

↑「象牙色の白鳥の女神」

 

あなたの純粋な魂は、光り輝いています。

 

あなたは、過去や現在のことなどで、後悔や自責の念を持っているかもしれません。しかし、魂の純粋さは変わりません。過ぎたことやどうしようもなかったことで、自分を責めても仕方ありません。

 

あなたの魂を見つめましょう。あなたの魂の純粋さを知らない者たちの言葉に惑わされてはなりません。あなたの心の中の「象牙色の白鳥の女神=観音様」を意識し、その言葉に耳を傾けましょう。

 

あなたが、観音様の前で、「何ら恥じない」「これが正しい」と思えるなら、それでいいのです。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)