ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
シュウヘイさん(仮名・70代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
シュウヘイ「去年、母が亡くなり、ひとり暮らしになりました」
僕「ご愁傷様でした」
シュウヘイ「50年以上続けた仕事も退職しました」
僕「定年退職ですか?」
シュウヘイ「とっくに定年になっていたんですが、母を養うために再雇用で働いていたんです」
僕「お母様と一緒に暮らしてらしたのですね?」
シュウヘイ「生まれてからずっと母と暮らしてました。母は91歳で老衰でなくなりました。最後は施設に預けたかったのですが……頭はハッキリしていた母が『絶対に嫌だ』と言うので、訪問介護してもらいながら、家で看取りました」
僕「それはそれは……。大変だったでしょうが、お母様も喜ばれたでしょう。シュウヘイさん自身にも達成感がおありでしょう」
シュウヘイ「そうですね。自分でも、母に関してはやりつくしたと思っています」
僕「その分、お仕事やゲイとしての恋愛は不自由なこともありましたか?」
シュウヘイ「ありました。ちょっと聞いてもらえますか?」
僕「お聞かせてください」
シュウヘイ「うちは、父が外に勤めていて、狭い畑ですが、母が農業をしていました。私は1人っ子なので、子どもの頃から『跡継ぎ』と言われて育ちました」
僕「そうなりますね」
シュウヘイ「ただ……高校生からゲイを自覚したので、東京の大学に行くことを両親に許してもらい、受験したんです」
僕「4年間東京で学んだ後は、故郷に帰るということですか?」
シュウヘイ「そういう約束でした。東京には新宿二丁目というゲイの街があるというのを知ってましたから、楽しみというか、それを励みに受験勉強したんです」
僕「どうでしたか?」
シュウヘイ「自分ではうまくできたと思ってました。それで、受験後、新宿二丁目に行ったんです」
僕「(夕方だと)ゲイバーはまだ開いてなかったでしょう?」
シュウヘイ「18歳ですから、ゲイバーは考えてませんでした。ポルノショップに行ってゲイ雑誌を買いたかったんです。ゲイ雑誌の存在は知ってましたが、買ったことなかったので……」
僕「当時の高校生は、そんなものでしたね」
シュウヘイ「本当に何も知らなくて、男女とも恋愛もデートもまったくしてなかったんです。だから、まずはゲイ雑誌購入で……」
僕「どうでしたか? ドキドキしましたか?」
シュウヘイ「地元の床屋で処分される大人の週刊誌をこっそりもらって読んで、新宿二丁目のことを知ったので……新宿駅降りた時から、心臓ドキドキバクバクでしたね」
僕「無事にたどり着けましたか?」
シュウヘイ「はい、今でも覚えてるんです。階段を下りた地下にある店で……女性のポルノもありましたが、半分がゲイもので……すごかったです」
僕「新宿二丁目ですからね。ゲイ雑誌だけでなく、ビデオとか写真集とか、グッズとか、いろいろあったでしょう?」
シュウヘイ「眺めるだけで大興奮でしたが、その夜の列車で帰郷するので、ゲイ雑誌を1冊だけ買おうと思いました」
僕「ひとり暮らしするなら、いろいろ買いたかったですか?」
シュウヘイ「ひとり暮らしで。お金が無制限なら、買いたかったです」
僕「初めてそういう店に行くと、そうなりますよね」
シュウヘイ「そこで……思わぬ体験もしてしまいました」
僕「というと?」
シュウヘイ「……痴漢されたんです」
僕「他のお客さんから?」
シュウヘイ「買う前に、ちょっと立ち読みしてたら、隣に40代ぐらいの男の人が立って……私のお尻や股間をまさぐってきたんです」
僕「未経験の18歳にとっては、衝撃体験ですね?」
シュウヘイ「ほんとですよ。店に入った時から、ドキドキして私の下半身は反応してたんです。ゲイ雑誌を立ち読みしていた段階でマックスの状態になっていて……」
僕「そんな状態で触られたら……」
シュウヘイ「田舎の高校生ですからね。そんな状態で人に触られるってないですから、ショックと恥ずかしさで……」
僕「逃げなかった?」
シュウヘイ「足がすくんで動けなかったですね。興奮してるのは相手に丸わかりですから……一瞬で支配されてしまった感じでした」
僕「それで?」
シュウヘイ「恥ずかしながら、そのままズボンの中で出ちゃいました」
僕「相手に触られて? ズボンの上からですよね?」
シュウヘイ「声は押し殺したんですが、体がビクンビクンしたんで、相手もわかったんでしょうね。そのゲイ雑誌と着替えのブリーフをその人が買ってくれました」
僕「そうなんですね? で、その人と一緒に店を出た?」
シュウヘイ「はい。隣のビルのトイレに連れていかれて、そこでブリーフを着替えて……ついでにその人に今度は直にされて……」
僕「2回目の射精?」
シュウヘイ「そうです。その人から『うちはここからタクシーでワンメーターだから、来ない?』って言われたんですが、帰りの列車まで時間がなかったので、お断りして、新宿駅に急ぎました」
僕「そうなんですね」
シュウヘイ「それが、私にとって唯一のゲイ体験です」
僕「唯一? その後はない?」
シュウヘイ「はい。帰郷したら、父が病気で入院していて、2か月後に亡くなったんです」
僕「それはそれは……。東京の大学は?」
シュウヘイ「落ちました。地元の私大も受験予定でしたが、大学行ってる余裕はないと自分で判断して、受験をキャンセルしました」
僕「で、地元に残って就職ですか?」
シュウヘイ「父が勤めていたのは親戚が経営する会社だったので、父の死後、私を雇用してくれることになりました」
僕「亡くなったお父様の代わりに、同じ会社に勤めたんですね?」
シュウヘイ「父は役職で、私は新入見習い社員ですから、仕事内容も給料も全然違いますが、何とか母を養うことはできました」
僕「お母様は、その頃から農作業を?」
シュウヘイ「私も、父の代わりに土日は畑で働きました」
僕「ゲイ活動する暇はなかった?」
シュウヘイ「なかったですね。地元にはゲイバーなどもなかったですから」
僕「そういう地域でも、公園などのスポットに深夜ゲイが集まるとか……」
シュウヘイ「1か所聞いていたんです。でも、それを伯父でもある会社の上司から『あそこに変態が集まっている』って聞いて……」
僕「そんな話を聞くと、興味があっても行き辛い?」
シュウヘイ「そうです。みんなが居る場で『フラッシュ付きのカメラで撮影しに行こうか?』『変態どもが慌てるぞ?』なんて笑い合ってる人もいたんです」
僕「行けないですね?」
シュウヘイ「行けないですよ。ゲイとバレたら人生破滅する時代でしたから……」
僕「で、ゲイ活動はできなくて……結婚は勧められたでしょう?」
シュウヘイ「母親はそこまで勧めなかったんですが、親戚でもある上司がしつこかったですね。何度も何度も見合いを勧められて……。4回ぐらいさせられました」
僕「どうしましたか?」
シュウヘイ「昔読んだ週刊誌の記事で読んだ『女と別れるための秘策』を実行しました」
僕「見合い相手の女性に? どんなことしたんですか?」
シュウヘイ「両家で挨拶する時は普通にしてるんです。で、当人同士で庭を散策とかで……なんどもアクビするんです」
僕「相手の女性からしたら……『私に興味ないのね』と思いますよね」
シュウヘイ「そのせいかわかりませんが、見事に4回とも断られました」
僕「シュウヘイさんとしては、成功ですね?」
シュウヘイ「そうです。母親ひとりでも持て余しているのに、嫁まで抱えたら……大変です」
僕「どこかへ遊びに行く機会はなかったのですか? 東京は無理でも、近くの街とか……」
シュウヘイ「親族が経営する会社ですから、アフターファイブも一緒なんですよ」
僕「それは……(大変)」
シュウヘイ「ですから、キャバクラ……当時のキャバレーは、何度か付き合いで行きました」
僕「でも、ゲイバーには行けなかった……」
シュウヘイ「そうです。同僚でもある親族と一緒ですから。帰りのタクシーも一緒です。ひとりになることはなかったので……」
僕「自宅には常にお母様がいて……会社に行くと親戚がいる……プライバシーないですね?」
シュウヘイ「ないです。何もできないまま、70代になりました」
僕「でも、今、お母様が亡くなり、仕事も辞めて、ある意味自由ですよね?」
シュウヘイ「でも、母が遺した畑があるんですよ」
僕「続けられるのですね?」
シュウヘイ「親戚が手伝ってくれているんですよ。『老後の生きがい』とか言って……。だから、辞めたいけど辞められない……」
僕「でも、たとえば1泊とかなら外泊できるのではないですか?」
シュウヘイ「だから……せめて人生の最期にゲイ活動……できれば恋愛したいんですよね」
僕「アプリとか、掲示板とか?」
シュウヘイ「アプリはわからないんです。掲示板は何度か載せましたが……」
僕「反応ないんですか?」
シュウヘイ「サポート(援助交際)希望って言うんですか? 『〇〇円でOkです』って若い人からのは来ました」
僕「まだ応じてない?」
シュウヘイ「うちから車で2時間ぐらいかかる都会の子なんですよ。そこまで会いに行って、ホテル泊まって……というと、お金もかかるし、そんなにしょっちゅう行けないし……そもそも相手はお金目的ですよね?」
僕「ゲイのサポートって、個人売春ですから」
シュウヘイ「できれば、恋愛したいんですよね……」
僕「お気持ち、わかります」
シュウヘイ「このまま実家に住み続けて、農業をしていれば、経済的不安はありません。でも、出会いはほとんど期待できないです」
僕「東京などに引っ越したい?」
シュウヘイ「自宅と畑を売れば、退職金と合わせて、東京で中古マンションを買えるでしょう。が、年金収入だけになるので余裕はなくなります。東京に出たら、70代でも彼氏ができますか?」
僕「できる人もいます。が、多くはありません」
シュウヘイ「そうですよね? 東京でお金がたっぷりあれば、サポートでもウリ専(男性版風俗)でも買い続けることもできるでしょうが……年金暮らしでは無理ですよね」
僕「……」
シュウヘイ「私の老後のゲイ活動はどうすればいいのか? あと何年自立して動けるかわからないですが……」
僕「選択肢としては、①このまま実家に住み、農業しながら地元や遠距離での出会いを探す。②自宅や畑を売り、東京に越して、東京ならではのさまざまなゲイ活動をする……ですか?」
シュウヘイ「東京で賃貸物件に住めば、多少のお金は残ります。が、70代単身の男に貸してくれるところはあるでしょうか?」
僕「難しいでしょうね」
シュウヘイ「ですよね? じゃあ、その2つの選択肢でお願いします」
★シュウヘイさんは、今後どう暮らしたらいいか?
〇現状カード
↑「金貨のキング」正位置。
器から溢れるほどのリンゴを持ち、裕福な男性ですが、内心は外に出たい。
①このまま実家に住み、農業しながら地元や遠距離での出会いを探す。
↑「隠者」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
ひとりで歩く老人。明るいところへ向かってはいます。
しかし、リバース(逆さま)なので、内心は孤独や不安を抱えています。
↑「金貨の7」正位置。
目の前の大きな7個のリンゴを見ようともしない男性。
客観的には恵まれていても、不満は尽きないようです。
②自宅や畑を売り、東京に越して、東京ならではのさまざまなゲイ活動をする。
↑「カップの7」正位置。
7個のカップには様々な物が入っていますが、現実ではありません。
ちょっと夢や理想を描きすぎです。
↑「ワンドの4」正位置。
温かな夕食のテーブルに空席があります。あなたを待っているのです。
東京では、あなたを待つ何かがあります。
〇最終アドバイスカード
↑「ワンドのエース」正位置。
暗い夜にランプを持って外に出ている女性。客観的に見れば危険でもありますが、女性はやる気満々です。
僕「今のシュウヘイさんは経済的に恵まれていて、老後の見通しとしては悪くありません。でも、ゲイ活動したいのですよね?」
シュウヘイ「したいです。悔いなく人生を終えたいです」
僕「今の生活を続ければ、孤独感や寂しさから逃れるのは難しいです。不満をずっと抱えることになります」
シュウヘイ「やっぱり、東京に引っ越した方がいいですか?」
僕「ただ、東京に暮らせば、何でも夢がかなうわけではありません」
シュウヘイ「恋愛を1度はしたい……それだけなんです」
僕「20代とかイケメン限定とかだと、難しいです。それこそ、サポート希望者やウリ専ボーイになりそうです」
シュウヘイ「30代でもいいです」
僕「60代や70代でにぎわうゲイバーもあります」
シュウヘイ「60代ですか?」
僕「お互いの年齢差は小さい方が、話が合います」
シュウヘイ「性的魅力を感じないと思います」
僕「セックスを重視するなら、サポートやウリ専がいいです。心を通わすなら、世代が近い方がいいです」
シュウヘイ「……」
僕「彼氏が欲しいというのは、多くのゲイ男性に共通の願いですが……。最終アドバイスカードは『行動』です。過程を楽しむのもアリですよ」
シュウヘイ「過程を楽しむ?」
僕「ゲイバーで誘ったり、誘われたり……。掲示板で知り合った人とリアルしてみたり……」
シュウヘイ「私は需要があるのでしょうか?」
僕「東京に来れば需要はあります。同年代のゲイ男性がいるのですから」
シュウヘイ「同年代ですか……」
僕「ゲイ友をつくって……情報交換してもいいと思います」
シュウヘイ「……そうですね。ゲイの友達がいたことないので……」
僕「高い理想を掲げるよりも、今より1歩進む……を繰り返していけばいいですよ」
シュウヘイ「そうですね。まずはゲイ友をつくり……その中でお互いにいいと思える人がいたら……」
僕「そのぐらいの気持ちがいいですね」
シュウヘイ「では、まずは東京移住に向けて行動します。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日の易タロットです。
↑「水沢節(すいたくせつ)」
山に囲まれ、満々と水を貯える湖。水面は穏やかです。
水は少なくても(渇水)困るし、多すぎても(水害)危険です。
たっぷりとあって平穏な状況がベストなのです。
あなたの暮らしをベストな状態に維持しましょう。
欲をかかないことが大事です。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。








