ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

ノブヨシさん(仮名・40代男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ノブヨシ「去年、離婚で会ってなかった父と再会しました。父がゲイだったんです」

 

僕「お父様のことについて、差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

ノブヨシ「父は70代後半です。僕が11歳の頃に両親が離婚して……僕は母と2人で暮らしてきました」

 

僕「それ以来、30年以上、お父様とは会ってなかった?」

 

ノブヨシ「はい。去年、母が病死して、お通夜に父が来てたんです」

 

僕「お父様とは絶縁状態だったんですよね? どこからかお母様が亡くなったのを知り、息子のノブヨシさんに会いたくて、お通夜に来たのですかね?」

 

ノブヨシ「僕の母は、僕を産んだ少し後に、父がゲイだと気付いたそうです。でも、父との関係が険悪というわけではなかったので、専業主婦だった母は離婚を我慢していたが……結局、父が男と浮気して……離婚しました」

 

僕「そうなんですね?」

 

ノブヨシ「離婚後、母はパート勤めでしたが、僕は家が貧乏で困った記憶はありません。後で聞いたら、父から養育費が送られてきてたようです」

 

僕「養育費を払い続けていたお父様と、30年以上会ってなかったのですね?」

 

ノブヨシ「これは父から聞いたんですが、父の男との浮気がバレた時、母との話し合いで『息子(ノブヨシ)の大学卒業時まで養育費を送る』代わりに、母は『離婚原因(父がゲイ)を周囲に言わない』と約束したそうです」

 

僕「ということは、ノブヨシさんは、お父様から養育費が払われてることも、お父様がゲイであることも、最近まで知らなかった?」

 

ノブヨシ「養育費は知りませんでしたけど、僕は私立大学に行かせてもらったので……『もしかして、離婚した父が学費を出してくれた?』と疑ってました。母が言いたくなさそうだったので、追及しませんでしたけど……」

 

僕「お父様がゲイであることは?」

 

ノブヨシ「それは……母とテレビ見ていた時にLGBTの話題になって、母が『お父さんがゲイだったよ』とポロっと言っちゃってました。数年前のコロナ自粛の頃です」

 

僕「どう思いましたか?」

 

ノブヨシ「申し訳ないんですが……僕はその頃、ゲイの人にいい印象持ってなかったので、『ゲッ、マジかよ?』と思いました。母もそれ以上言わなかったので……」

 

僕「ゲイの人にいい印象持ってなくて、ゲイのお父様にも会いたいとは思ってなかった? それが、去年のお母様のお葬式で再会して、(気持ちが)変わった?」

 

ノブヨシ「30年ぶりですから、僕は父に気づかなかったんです。そしたら、親戚に『お父さんが来てるよ。話してこい』って言われて……」

 

僕「30年ぶりの再会、どうでしたか?」

 

ノブヨシ「僕は最初『お父さん、こんな顔だったっけ?』って感じでしたが……。父は僕と2人きりになったら『申し訳なかった』って頭下げっぱなしなんです。『頭上げてください』って起こしたら、父が号泣していて、思わず僕も父と抱き合って大泣きました」

 

僕「お父さんはゲイの熟年男性ですよね? 抱き合うことに抵抗とかなかったですか?」

 

ノブヨシ「その時は、子どもの頃に甘えていた父の面影が甦ってきて……あの頃、父親が好きだったなあと思いだして……」

 

僕「それ以来、お父様と交流が復活した?」

 

ノブヨシ「実は、母はずっと父と連絡とりあっていたんです」

 

僕「ノブヨシさんの養育費のことで?」

 

ノブヨシ「僕が大学卒業して養育費が終了しても、年に1度、僕の誕生日の時に、父から『これで、ノブヨシに何か贈ってくれ』って振り込まれてたようです。しかも父は『俺からとか、言わないでくれ』って母に口止めしてたんです」

 

僕「なぜでしょうか?」

 

ノブヨシ「たぶん……父はゲイであることを恥じていたのでしょうか……」

 

僕「お父様は昭和中期に生まれ育った……。あの頃は同性愛はモラル違反というか……あるべき人間の道から外れていると言われてましたからね」

 

ノブヨシ「なんか、僕の方が父に謝りたくなりました」

 

僕「と言うと?」

 

ノブヨシ「僕が10代20代の頃、『お父さんはゲイだから離婚したんだ』って聞いたら、僕は自分の家系を呪ったと思うんです。父もそれがわかっていたから、養育費を送っても、誕生日にお金送っても、僕と連絡はとらなかった……」

 

僕「そうでしょうね」

 

ノブヨシ「逆に、僕が『ゲイであっても、僕のお父さんだから』って言ってあげられたら、父は僕に会いに来れたと思うんです」

 

僕「それは……」

 

ノブヨシ「僕は母とそういう話(父がゲイであること)はしてこなかったですが、母は何となく僕のゲイ嫌いを感じ取っていたんでしょうね」

 

僕「昭和の頃は、ゲイフレンドリーな人は少なかったですからね」

 

ノブヨシ「僕だけじゃなかった……というのは言い訳ですよね。僕は、父が大学の費用を出してくれたことを薄々勘づいてた……でも、母に問いたださなかった……」

 

僕「離婚されたお母様にお父様のことを聞くのは、誰しも遠慮してしまいますよ」

 

ノブヨシ「その分、これから父の面倒を見たいんです」

 

僕「親孝行ですね」

 

ノブヨシ「この間、父のアパートを訪ねたんです。電車で数駅で、結構近かったんです」

 

僕「もっと早く交流したかったですか?」

 

ノブヨシ「今から、30年分の空白を埋めたいです。今住んでる実家に父を呼ぼうかと考えてます」

 

僕「ノブヨシさんは、お母様と実家でずっと暮らしていたのですね?」

 

ノブヨシ「僕も、結婚できそうにないですから、父親と暮らそうかと……」

 

僕「その提案に対して、お父様は何と(返事してますか)?」

 

ノブヨシ「父は『今更戻れない』って言ってます。もともと父が頭金払って、ローンも払った……言わば父の家なんです。だから、堂々と帰ってくればいいんです」

 

僕「そう言ってあげてください」

 

ノブヨシ「ただ……ひとつだけ懸念があって……」

 

僕「何ですか?」

 

ノブヨシ「先ほど、以前の僕はゲイの人に関していい印象持ってないって言いましたよね?」

 

僕「はい」

 

ノブヨシ「サウナで痴漢されたことがあるんです」

 

僕「ゲイの人に?」

 

ノブヨシ「20代30代の頃、家から車で10分のサウナによく行っていたんです。その仮眠室でウトウトしていると……」

 

僕「夜に?」

 

ノブヨシ「そうです。館内着を着ているんですが、なんか触られてる感じがして目を覚ますと、手を差し込んで乳首や性器を触られてたんです」

 

僕「どうしたんですか?」

 

ノブヨシ「『何やってんだ?』って怒鳴ってやったら、逃げて行きました。正直、不快以外の何物でもなかったです」

 

僕「災難でしたね。何度かあったのですか?」

 

ノブヨシ「4~5回、そんなことがありました。それが、どの人も、60代か70代の爺さんなんです。孫がいそうな年齢なのに……あんなことしているんだって……(呆れました)」

 

僕「ゲイのお父様とオーバーラップしますか?」

 

ノブヨシ「父が僕に迫ってくることはないと思います。ゲイの人だって、全員がサウナで一般人に触ってくるわけじゃないですよね?」

 

僕「それはそうです。ゲイにもいろんな人います。特定の相手とパートナーになって落ち着く人もいます。ゲイバーなどで、コミュニケーションとるゲイ活動の人もいます。人それぞれです」

 

ノブヨシ「男が全員痴漢するわけではないように、ゲイの痴漢もごく一部なんですね?」

 

僕「そうですね。ただ、サウナなどで触ってくるゲイって、痴漢行為のつもりではないんですよ」

 

ノブヨシ「痴漢じゃない? でも……」

 

僕「被害者からすれば、痴漢そのものですよね? でも、ゲイ男性からすれば、一種のナンパであって、性加害のつもりはない……」

 

ノブヨシ「ナンパ? 誘っていた?」

 

僕「同じサウナの仮眠室で、深夜、何度も触られたんですよね? その仮眠室がゲイが集まる場所になっているんですよ」

 

ノブヨシ「誰でも入れるサウナですよ?」

 

僕「人が少なかったり、死角が多くて人目につきにくかったり……っていうところがネットなどのゲイ情報で共有されてるんです」

 

ノブヨシ「僕はゲイだと思われた?」

 

僕「そういうことです。ノンケ(異性愛)に手を出したら、怒鳴られたり、通報されたりしますから。お仲間らしき人に『俺とどう?』って誘いかけるんです」

 

ノブヨシ「正直、ゲイに間違われたのは不快です」

 

僕「『こんな魅力的な人がゲイだったらいいな』っていう希望的観測もありますから……」

 

ノブヨシ「僕は……ご覧の通り、イケメンでもないし……」

 

僕「それで……お父様が、サウナでそういうことしていたら、嫌だと……」

 

ノブヨシ「父は70代後半ですから。普通に考えれば、もう枯れていると思うんですが……」

 

僕「そこは個人差があります。特に単身のゲイには、いつまでも枯れない人は少なからずいます」

 

ノブヨシ「父と住んだら……父にはサウナで男に手を出してほしくないです。男を家に連れ込むのも勘弁してほしいです」

 

僕「……そうですね」

 

ノブヨシ「父を実家に呼び戻す条件にしたいのですが……」

 

僕「お父様自身、サウナなどでそういうことしない人で、自宅に男性をお持ち帰りすることもないのなら、何の問題もないでしょう」

 

ノブヨシ「父が、今もそういうことをするゲイだったら……?」

 

僕「アドバイスカードを引いてみましょう」

 

↑「雷風恒(らいふうこう)」

男性が庭で働き、女性は遊ぶ子ども達を見守る……いつもの風景です。

変わらない日常こそ大切なのです。

 

僕「お父様との関係は、急がず、焦らず、今まで通りを基本にして、少しずつ深めていけばいいです」

 

ノブヨシ「父が……まだ枯れてないかもしれないですか?」

 

僕「今の関係を急に変えない方がいいと出ましたから……そういうことです。いきなり同居するのではなく、お互いの家を行き来して、30年の空白を埋めていって……それからですよ」

 

ノブヨシ「僕がサウナでゲイに痴漢されたことは、話していいですかね?」

 

僕「事実ですから、話していいですよ。もし、お父様が同じような行為をしていたなら『息子が嫌がるなら、やめよう』と思うでしょう」

 

ノブヨシ「わかりました」

 

僕「親子であっても、別々の人間、人格です。まして30年も交流なく暮らしてきたのですから。基本は、今まで通りに、それぞれの人生を歩むのがいいです」

 

ノブヨシ「父が病気とか……何かあったら、助ければいい?」

 

僕「そのくらいがいいですよ」

 

ノブヨシ「ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の易タロットです。

↑「沢風大過(たくふうたいか)」

ロバに荷物を積みすぎてなかなか進めなくなっています。

どんなによいことでも、善意のつもりでも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。

 

現実や実力を遥かに超える過大な期待はやめましょう。

計画を縮小・修正する勇気を持ちましょう。

 

物事をひいき目で見ても、その通りにはなりません。

冷静で的確な見通しが必要なのです。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)