ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
シュウジさん(仮名・50代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
シュウジ「父親のことで、迷っています」
僕「シュウジさんとお父様について、差し支えない範囲で教えていただけますか?」
シュウジ「父は、まもなく90歳になります。手足が不自由なので、生活すべてに介護が必要です。実家で、母が世話しています」
僕「それはそれは……。お世話するお母様も高齢なのでしょう?」
シュウジ「母も80歳超えてますから、老老介護です」
僕「シュウジさんは都会にお住まいなのですよね? ご実家とは離れているので、お父様の介護には直接関わってないが、時々は帰省されてますか?」
シュウジ「37年間、離れてひとり暮らししてます。僕は、昔から父親とは仲悪いので、15年帰省してません。母や兄とは電話やメールしていただけです」
僕「15年もお父様と会ってない?」
シュウジ「高3の時の進路問題で、父は『地元の大学に行き、卒業したら会社を手伝え。地元の女と家庭を持て』と言われたんで……」
僕「ゲイのシュウジさんからすれば、女性と結婚はあり得ないし、都会に出たい?」
シュウジ「そうなんです。うちは小さな会社をやっていたので、父は、長男と、次男である僕が力を合わせて継いでいけと言うばかりなんで……」
僕「カミングアウト……したんですか?」
シュウジ「僕は中学生からゲイを自覚して、女の子には1ミリも興味なかったので、都会に出てひとりで生きていきたいって言ったんです」
僕「そしたら?」
シュウジ「父は、もともとオカマ(原文ママ)嫌いで、僕の決死のカミングアウトをまったく受け入れず、『気の迷いだ』『今に女の良さがわかる』って言ってきて……。それでも『僕はゲイだ』『結婚はしない』と言い張ったら……」
僕「どうなりましたか?」
シュウジ「父は『お前は変態か? 変態には学資は出さない』『どうしても家も親も捨てるなら、勝手にどこへでも行け』『2度と家の敷居はまたぐな』と言ったんです」
僕「それで?」
シュウジ「以来、父とは口を利かず、高校卒業後、都会で就職しました」
僕「お母様は? 間に入ってくれるとか?」
シュウジ「母は父の言いなりですから。『お父さんに逆らうな』『いったん、言うこと聞いて地元の大学に行って、卒業する頃にまた考えればいい』って言うだけでした」
僕「結論を4年後に先延ばしにするというのは現実的な折衷案だと思いますが……」
シュウジ「地元の大学に行けば、卒業後もなし崩しに地元に残ることになるだろうと思いました。都会で暮らすには、できるだけ早く家を出るのがいいと思ったんです」
僕「そこは同意しますが、ご両親がカミングアウトを受け入れるにも時間が必要ですから……」
シュウジ「そうですね。そこは親不孝でした。でも、自分らしく生きられたし、最終的に子どもが幸せになれば親は納得するって思いました」
僕「結局、お兄様ひとりがご実家の会社を継いで……?」
シュウジ「そうです。兄は父の言うままに父の会社に入社し、地元の女性と家庭を持ち、父の引退後、2代目社長になりました。でも……」
僕「何かあったのですか?」
シュウジ「兄が社長になって数年後、発作を起こして亡くなったんです……」
僕「お兄様が? まだお若かったですよね?」
シュウジ「40代でした。僕は勘当されたと思ってましたし、正直、父とは一生会わなくてもいいと思ったんですが、母が電話口で泣いていたので、葬式には出席しました」
僕「お兄様のお葬式で、お父様お母様と再会したんですね?」
シュウジ「父も母も憔悴してました。父は何も言いませんでしたが、母は『お父さんも、シュウジが帰って来て会社を継いで欲しいと思ってる。そうしておくれ』って、何度も言ってました……」
僕「それでも、帰らなかった?」
シュウジ「父が直接、頭を下げてくるなら……考えたと思います」
僕「頭を下げて?」
シュウジ「僕は、父から親子の縁を切られたんですよ? 高卒で、大学はおろか、専門学校も行かせてもらえず、運転免許だって、就職してから自分でとったんですよ? 父からひと言『すまなかった』ぐらい言ってもらってもよかったと、今でも思います」
僕「ご実家は……会社はどうなったんですか?」
シュウジ「結果的に廃業しました。父は体の一部が不自由になってましたし……兄嫁は子ども連れて実家に帰りましたし……」
僕「そうなんですね」
シュウジ「その前に母が何と言ったと思います? 『子ども達のために、兄嫁と結婚してくれ』ですよ?」
僕「シュウジさんがゲイとわかっていながら……」
シュウジ「母は『一緒に住まなくてもいい。無理に子どもたちの父親にならなくてもいい。籍だけ入れてくれればいい』って……。兄嫁と孫を手元に残すために僕を利用しようとしたんですよ?」
僕「昔は、家の存続のために、兄の死後、弟がお嫁さんとその子を引き継ぐってありましたが……」
シュウジ「冗談じゃないです。僕の人生をなんだと思っているんですか……」
僕「お母様からすれば、シュウジさんはゲイだから一生結婚しない……長男の奥さんや子ども達には父親が必要……会社には跡取りが必要……ってことなんでしょうね」
シュウジ「僕の気持ちや生きたい人生とか……まったく考えてないですよね? 兄嫁にとってもいい迷惑だと思います。だから、兄嫁は籍抜いて、子ども連れて、実家に帰ったんです」
僕「そうでしょうね」
シュウジ「ただ、数年前に父が倒れ、先にも言ったように母が老々介護してるんです。僕は施設に預ければいいって母に言ってますが……『お父さんが他人と一緒の施設で暮らせるわけがない』って母が言うんです……」
僕「お母様は、シュウジさんに帰って来て、お父様の介護を手伝って欲しいと?」
シュウジ「そういうことです」
僕「そうするとなれば、シュウジさんは今のお仕事を辞める……?」
シュウジ「リモートワークなんてできない職種ですからね。実家に住むなら、仕事は辞めることになります」
僕「地元で再就職しながら……お父様の介護を?」
シュウジ「実家は借家持ってますから……働かなくても、何とか食べてはいけます」
僕「となると……お父様の介護をしたくないという……気持ちの問題ですか?」
シュウジ「父を数年で見送ったとして……すぐに母の介護も始まりそうです。僕の後半の人生は、田舎で親を介護するだけ……になりそうです」
僕「シュウジさん、パートナーなどは?」
シュウジ「男性とのお付き合いは、何人かしました。でも、同棲はしてません。パートナーと思える相手もいたことありません。たぶん、これからも……ないでしょうね」
僕「……」
シュウジ「でも、都会ならゲイバーもあるし、ゲイひとりでも寂しくなく生きていけると思うんです」
僕「ご実家では、そうもいかない?」
シュウジ「ゲイバーも何もない田舎です。親の介護して、メシ食って、テレビ見て、寝るだけの生活ですよ? 話するのは老いた両親と時々来てくれる介護ヘルパーのおばさんだけ……。悲惨ですよ?」
僕「3者択一タロット占いをしてみませんか? ①実家に帰る。②地元のゲイバーがある土地に住み、実家に頻繁に顔を出す。③今まで通り、都会に暮らす」
シュウジ「それでお願いします」
★シュウジさんは、お父様の介護に対して、どうすればいいか?
現状カード
↑「金貨の10」正位置。
海に来た夫婦(両親)に、亡くなって霊になった子どもたちが抱きついています。
シュウジさんは、ご両親を心配する気持ちがあり、今後もますます強くなります。
①実家に帰る。
↑「ワンドの9」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
ひとりで砦を守る兵士。ひとりではとても守りきれません。投げ出してしまいます。
↑「金貨の7」正位置。
暗い夜の木々に「金貨」の実が光っています。朝日が昇りそうです。明るくなったら、金貨の実は消えてしまいそうです。
②地元のゲイバーがある土地に住み、実家に頻繁に顔を出す。
↑「カップの6」正位置。
少女が子どもの霊から花束をもらってます。これは幼い頃の想い出です。
昔のよい想い出を思い出すでしょう。
↑「カップの9」正位置。
人間の男性にエスコートされる女性霊。
思わぬいいことがありそうです。
③今まで通り、都会に暮らす」
↑「剣の7」正位置。
戦場に残された剣を集める亡霊。犯罪ではありませんが、後ろめたい行動と言えます。
当事者にとっても、後ろめたい行動はしない方が賢明です。
↑「剣の3」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
傘をさしかけても気づかない女性(霊)。失恋・傷心のカードです。
ご本人が傷つき、後悔してしまいます。
僕「②地元のゲイバーがある土地に住み、実家に頻繁に顔を出す。がお薦めです。①実家に帰ると、シュウジさんに負担が集中します。耐えきれないでしょう。③今まで通り、都会に暮らすは、シュウジさんが後悔してしまいます」
シュウジ「そうですね。②ぐらいが現実的ですね」
僕「未成年の子に対し、親は養う義務があります。しかし、親がいくら老いても、子どもが面倒みる義務はありません。でも……勘当されたと言っても、やはり、ご両親の世話をすべて放棄することは……」
シュウジ「やはり……できないですね。子どもの頃は、特に母からは可愛がられましたから……」
〇最終アドバイスカード
↑「剣の6」正位置。
失意の船出ですが、結果的によいことになります。
僕「都会を離れるのは不本意かもしれませんが、後になってみればよかったと思うでしょう」
シュウジ「そうなんですか? まさか、新しく彼氏ができるとか?」
僕「それは期待できますよ」
シュウジ「そうなんですか? わかりました。実家から車で1時間の県庁所在地に住んで、毎日実家に通うことにします」
僕「それがいいですね」
シュウジ「新しくできる彼氏は?」
僕「カード占いは半年間ぐらいの占いですから。ご実家の近くに引っ越してから占う方がいいでしょう」
シュウジ「わかりました。そうします。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日の占いです。今日から台湾版易タロットです。
↑「風沢中孚(ふうたくちゅうふ)」
親鳥が卵を抱いています。寒さだけでなく、雨や風や日照りなどから卵を守っているのです。だから、卵は孵化するのです。
身近な人との相互の信頼関係を表します。
あなたと、あなたが信頼できる相手と力を合わせて、何事も乗り越えていけるでしょう。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。










