ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

前々回「浮き沈みの多い半生を生きたゲイ男性。(前編)」を書きました。

 

今日はその続き、後編です。

 

少し前のオンライン鑑定でのヒデヒコさん(仮名・40代ゲイ男性・地方在住)です。プライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ヒデヒコさんは、中2で、父以上に慕っていた実家の店の従業員男性(おじさん)から数十回も性被害を受けて「精通」し、「おじさんのせいでゲイになった」と思っていた。

 

しかし、毎日休みなく働き、公私ともに父とその子どもたち(ヒデヒコさんと弟)に尽くしていた「おじさん」を憎み切れず、まともな恋愛もせず、50歳過ぎに不遇の死を遂げた「おじさん」を「同じゲイとして」不憫に思っていた……。

 

ヒデヒコ「父は9年前に亡くなりました。……僕も……一生田舎で……寂しいゲイ人生で終わってしまいそうです」

 

僕「お母さまは? 入退院を繰り返していて……お元気になられましたか?」

 

ヒデヒコ「4年前に死にました」

 

僕「それはそれは……。今は、おひとりで(暮らしてる)?」

 

ヒデヒコ「(障害のある)弟と暮らしてます……」

 

僕「そうか、弟さんがいましたね? 弟さんは自立できない?」

 

ヒデヒコ「はい。体は元気ですが……知的障害者ですから」

 

僕「お父様からお店を引き継いだんですか?」

 

ヒデヒコ「本当は……お店も自宅も処分して、都会で自由なゲイライフをしたかったのですが……」

 

僕「弟さんと暮らさなければならない?」

 

ヒデヒコ「父が亡くなる時は『ヒデヒコ、母さんと店を頼む』と言い残して逝きました。母の時は『店と弟』を僕に託して逝きました」

 

僕「お店の経営は?」

 

ヒデヒコ「父が経営している頃は、まだよかったんですが……父の死後、当時の父の補佐役がお金や株券などを持ち逃げして……」

 

僕「え? 取り返せましたか?」

 

ヒデヒコ「その人は、お金も株券も、もともとは自分のものだと主張して……何年も裁判で争い……」

 

僕「どうなりましたか?」

 

ヒデヒコ「父が強引な人だったことは知っているので、最終的には和解し、妥協して……半分ほど返してもらいました」

 

僕「裁判って、精神的に辛いですよね?」

 

ヒデヒコ「そうなんです。それで、一時期は元気だった母がまた入院したりして……」

 

僕「裁判が和解した後に、お母さまが亡くなった?」

 

ヒデヒコ「裁判の時も、母の病気がひどくなった時も、辛かったですが……。弟との2人暮らしも……僕にとっては絶望です」

 

僕「自由がないのですか?」

 

ヒデヒコ「弟は、肉体は大人ですが、知的には幼児なので、僕が見ていなければならないんです」

 

僕「ヘルパーさんとか、お店の従業員さんとかには頼めませんか?」

 

ヒデヒコ「コロナの時、店は廃業の危機で、社員は全員、辞めてもらったんです。ヘルパーさんに来てもらったこともありますが、女性が多くて、体の大きな弟を制止しきれないんです」

 

僕「ヒデヒコさんの指示には従うのですね?」

 

ヒデヒコ「弟の方が僕よりずっとデカくて、力も強いんですが……。兄だからか、弟は僕には何でも従うんです」

 

僕「子どもの頃からお世話しているからでしょうね」

 

ヒデヒコ「そうなんです。弟を施設に入れたいと考えたこともあったんですが……。知らない人の言うことは聞かないんです」

 

僕「弟さんに慕われているのはいいことでしょうが……」

 

ヒデヒコ「(弟がいることで)いいことは、お得意さんから女性を紹介された時に『母の遺言で弟を世話しなければならない。(未来の僕の)嫁に弟の世話は難しい』って言うと、みんな、あきらめてくれるんです」

 

僕「弟の面倒を見ることで、何かと制限されることもあるでしょうが……」

 

ヒデヒコ「まあ、寂しい思いはしないですね。朝から晩まで『兄ちゃん、兄ちゃん』って来ますから……。時々、鬱陶しくなりますが……」

 

僕「ゲイとしての恋愛やセックスは……しづらいですか?」

 

ヒデヒコ「そうですね。田舎でゲイバーもないし……。ゲイの集まる場所はあるのですが……。客商売なので、噂が怖いんです。人生で4~5回行っただけですね」

 

僕「ネットやアプリは?」

 

ヒデヒコ「お店の関係で、顔を(ネットやアプリに)出せないし……。ちょっと無理ですね」

 

僕「取引などで、都会に出張はないんですか?」

 

ヒデヒコ「父がいた頃は、父の代理で都会に営業に行きました。その時は、遊べましたね。あの時、運命の彼氏と出会い、店も家族も捨てて、駆け落ちしたかったですね」

 

僕「でも、お店も家族も捨てられなかった?」

 

ヒデヒコ「その前に、運命の男に出会ってません。ワンナイトだけでした」

 

僕「今は、ゲイとして、恋愛も、遊びも……ゼロですか?」

 

ヒデヒコ「正社員は雇えないんですけど……アルバイトは雇っているんです」

 

僕「その中に、いいと思う男性は?」

 

ヒデヒコ「居ますよ。ここだけの話ですが、面接で、僕のタイプの男の子を選んで採用してます」

 

僕「それで?」

 

ヒデヒコ「それだけです。観賞用です。『かわいいな』『イケメンだな』って思うだけ……」

 

僕「下手に手は出せない?」

 

ヒデヒコ「小さな街ですから。バイトに変なことしたら……街中の噂になって、店は閉店になり、僕と弟で夜逃げしなければなりません」

 

僕「まだ、40代なのに……イケメンは観賞するだけなんですね?」

 

ヒデヒコ「ここだけの話ですが……」

 

僕「え? まだ秘密の話があるのですね?」

 

ヒデヒコ「弟の射精補助をしてます」

 

僕「近親相姦ですか?」

 

ヒデヒコ「弟はゲイじゃないですよ? 弟は、いつも女性の水着や裸に勃起しています」

 

僕「それなのに、お兄さんが射精補助を?」

 

ヒデヒコ「今でも弟と一緒に風呂に入っているんです。弟はうまく体を洗えないんです」

 

僕「子どもの頃、弟さんが『おじさん』と入浴した後、いつも勃起していた……あれの延長ですか?」

 

ヒデヒコ「そうなんです。股間ぐらい、自分で洗わせようとしても、弟は『兄ちゃん、洗って』と言うんです」

 

僕「で、石鹸で洗ってあげると?」

 

ヒデヒコ「……弟はすぐに勃起して……(精液が)出るまで、僕に続けさせるんです」

 

僕「それだけお兄さんを慕っている?」

 

ヒデヒコ「人にされた方が気持ちいいんでしょうね。弟は童貞ですから……」

 

僕「(その行為を)やめようと思ったことは?」

 

ヒデヒコ「何度もありますよ。弟は、射精の瞬間、すごい声を出すので、誰か人が(自宅に)いる時は、できないな……と思いますし……」

 

僕「ヒデヒコさん自身も、中学生の頃、『おじさん』とお風呂場で……(同じことをされてる)?」

 

ヒデヒコ「ひどい話ですよね? 自分がされたことを弟にしているんですから……」

 

僕「ヒデヒコさんの時とは違って、弟さんは、されることを望んでいるので、そこは違いますね」

 

ヒデヒコ「でも、弟を施設に入れたり、ヘルパーに頼んだりしたくないのは、それも理由なんです」

 

僕「弟さんが施設の職員などに『洗って……』と言い出しそうだから?」

 

ヒデヒコ「確実に言いますね。で、職員が『自分で洗うんだよ』と言おうものなら、『兄ちゃんは洗ってしごいてくれる』って言いそうです」

 

僕「それを思うと、弟さんを人に託せない?」

 

ヒデヒコ「自業自得ですね。僕が弟に変態行為(原文ママ)をしているから、一生面倒見ないといけなくなっている……」

 

僕「……」

 

ヒデヒコ「やっぱり……昔、『おじさん』を父がこき使って……ひとり寂しく死に追いやったから……その責任というか、因縁が、息子である僕に来ているのでしょうか?」

 

僕「タロットカードのアドバイスカードを引いてみませんか?」

 

ヒデヒコ「お願いします」

 

僕「裏返しのゲイタロットカード78枚があります。1枚ずつ指さしますから、気になるカードの時に合図してください。アドバイスカードになります」

 

ヒデヒコ「わかりました」

 

僕「これから行きますよ……」

 

ヒデヒコ「……それ、お願いします」

 

↑「月」正位置。

 

ヒデヒコ「すごいカードですね。僕が欲求不満で、これを選んだってことでしょうか?」

 

僕「そう意味もあるでしょうが……アドバイスカードですから、もっとエッチしましょうってことです」

 

ヒデヒコ「まさか、弟と? もしくはバイトのイケメンと?」

 

僕「弟さんのオナニー補助は、やめる方向で努力しましょう。もちろん、バイトのイケメンくんに手を出すのもダメです」

 

ヒデヒコ「他には、誰もいません」

 

僕「このカード、窓が開いてますよね? しかも、外は海か湖で、開けた景色です。ゲイをオープンにしましょう」

 

ヒデヒコ「カミングアウトですか? 無理です。お店を続けられません」

 

僕「お店を処分して自由になりたかったのでは?」

 

ヒデヒコ「弟を養うには店は必要です」

 

僕「カミングアウトの前に、弟さんのことをオープンにしましょう」

 

ヒデヒコ「いや……できません。僕が性加害者だと思われてしまいます」

 

僕「『性加害』なんですか? ヒデヒコさんの方から、手を出したのですか? 弟さんに性欲をぶつけているのですか?」

 

ヒデヒコ「それはないです。『おじさん』にされていた弟が、僕に同じことを要求してきたんです」

 

僕「弟さんは、『おじさん』から性被害を受けたが、障害ゆえに嫌がらず、兄であるヒデヒコさんに同じことをして欲しいと言ったんですよね?」

 

ヒデヒコ「そうです」

 

僕「ヒデヒコさんがノンケ(異性愛)だったら、(同じことをしても)性加害の意識はないですよ。仕方なくしてあげただけ……」

 

ヒデヒコ「ですね。僕がゲイだから……なんとなく後ろめたく思って……」

 

僕「断ち切りましょう」

 

ヒデヒコ「でも……」

 

僕「弟さんは30代? 今更でしょうが、ヘルパーさんを頼むなり、1泊でもいいから施設を利用しましょう」

 

ヒデヒコ「入浴介助があったら……弟は……」

 

僕「そこ(股間)は自分で洗うということを教えましょう。ヘルパーさんなどにも教えてもらいましょう。いいじゃないですか? 弟さんが何を言っても……。石鹸で洗ってあげたら勃起・射精してしまった……それだけのことですよね?」

 

ヒデヒコ「……はい」

 

僕「ヒデヒコさんに下心はなかった。それでいいでしょう?」

 

ヒデヒコ「はい」

 

僕「ついでに、弟さんにはオナニーは自分でするものと、しっかり教えましょう」

 

ヒデヒコ「教えたこともあるのですが……」

 

僕「ですよね? ヒデヒコさんの方から弟さんに手を出したわけではない。弟さんがお兄さんに甘えていたのです。いい加減、オナニーは自分でさせるべきです。兄弟とは、いずれ離れなければならないんです」

 

ヒデヒコ「そうですね」

 

僕「カミングアウトはしなくても構いませんが……ゲイバレを恐れすぎると、何もできません。バレたら、その時はその時と、思えませんか?」

 

ヒデヒコ「恐れなくなったら……彼氏ができますか?」

 

僕「そこは保証できません。が、ゲイバレを恐れて、何もしなければ、彼氏どころか、ワンナイトもなく、ゲイ友もできません」

 

ヒデヒコ「店のお得意さんは高齢者が多く……僕がゲイだと知ったら……みんな離れていきます、きっと……」

 

僕「そうなったら、その時、考えましょう。最優先すべきは、お店の維持ですか? ヒデヒコさんの残り半分の人生を犠牲にしてでも?」

 

ヒデヒコ「……」

 

僕「お店の繁盛と、ヒデヒコさんのゲイとしての人生の充実……両立できたら最高ですよね? でも、それができてないですよね? だから、ゲイ占い師に鑑定を依頼してきたのでは?」

 

ヒデヒコ「その通りです。僕が、とらわれてました。孝行息子とか、弟思いの兄とか……そう思われ続けたかったんです。店をつぶした変態ゲイ(原文ママ)と後ろ指刺されたくなかったんです」

 

僕「令和の今。全国の半分以上の自治体で同性パートナーシップ制度が制度化されているのですから……そこまでゲイバレを恐れなくてもいいのでは?」

 

ヒデヒコ「……」

 

僕「地方でも、高齢者でも、何割かの人たちは、わかってくれますよ」

 

ヒデヒコ「そうですね……怖がって、閉じこもってばかりいても仕方ないですね」

 

僕「ヒデヒコさんは、誰も傷つけてないですから……弟さんも含めて」

 

ヒデヒコ「はい……とりあえず、弟については、福祉に相談します」

 

僕「それがいいです」

 

ヒデヒコ「弟を人に託せるようになれば……お店が休みの日に都会に遊びに行けます」

 

僕「少しずつ、ご自分を開放してあげてください」

 

ヒデヒコ「わかりました……。何かあったら、また相談します。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日のパンセリノス・オラクルカードです。

 

↑「金瞳のタイガー」

単独で獲物を見つけ、狙い、襲う虎(タイガー)は、鋭い視力と聴力が大事。そして、それ以上に、状況判断や「見抜く力」が必要です。

 

この白い虎は、満月の光を浴びて、瞳が金色に輝き、洞察力・直感力に更に磨きがかかっています。

 

あなたにも洞察力や直感力が備わっています。

 

先入観や物事の表面に惑わされず、本質を見極めましょう。あなたなら、それができるのです。

 

↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。 

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)