ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

先日、「恋人? 元カレ? ルームメイト? その2」

https://ameblo.jp/frogat/entry-12430202235.html

で、

「両方とも、『相手が浮気しても構わない。自分も遊ぶから』と周囲に宣言してます。

そして、有言実行で、どちらも1人でゲイバーなどに行き、一夜のアバンチュールを楽しんでいます」という同棲するゲイカップルの話を書きました。

 

似たゲイカップルが、もう一組いました。Qくん(40代前半)とRくん(40代前半)です。

2人とも体格がよく、同じスポーツをしています。はっきりと聞いた訳ではありませんが、おそらく、そのスポーツを通じて出会ったのでしょう。

 

このカップルは、ともに東京住まいですが、同居はしてません。が、お互いに夫婦と公言していて、タイトルのように「相手が浮気しても構わない。自分も遊ぶから」と言っていて、その理由として、「自分たちは精神的な強いきずなで結ばれているから、遊びで浮気してもされても、全く揺るがない」と言っていました。

 

ですが、僕は、個人的に、ちょっと違和感を感じてました。Qくんは独身ですが、Rくんには地方に妻子がいたからです。単身赴任ということです。普段の会話で、Rくんが既婚者であることはゲイ仲間は誰も触れません。既婚ゲイにはそれぞれの事情があり、人によっては、話題にしたくないのです。Rくんはそういう男性でした。

 

しかし、Qくんにとっては、「相手のプライバシーだから」では済まない問題です。(Rくんの奥様にとっても、たとえ気付いていないにせよ、切実な問題ですが)Qくんの心の中で、どう折り合いをつけているのだろう? と、以前から僕は疑問を抱いていました。が、そんなデリケートな事柄を質問するほど親しくなかったので、QくんにもRくんにも、聞けませんでした。

 

少しして、RくんがSくん(20代細身)とも付き合い始めたという噂が流れました。Sくんも、同じスポーツ仲間です。僕は、さすがに気になって、Qくんに事の真相を尋ねました。

 

Qくんは、あっさり肯定しました。「RとS? 付き合ってるよ。っていうか、体だけの関係だから。僕とRとの絆には響かない」と、余裕の笑みを浮かべてました。まだ、Tommyと同棲する前の僕は、Qくんの大人対応に感心しました。長年付き合っていると、こういう境地に達するのかと思ったのです。

 

ところが、1年後、人づてに、QくんとRくんが別れたと聞きました。僕は、またも、機会を見つけて、Qくんに真偽を尋ねました。

Qくんは「そう。別れた。ある日、Rから、Sと真剣に付き合いたいから、別れてくれと言われた。僕は、冷静ではいられず、修羅場になったけど、どうしようもないから、別れることにした」と。

 

驚きました。Rくんに妻子がいても、若い愛人がいても揺るがない、Qくんとのゲイカップル関係……と思っていたのですが……。

 

今は、QくんRくんともに、疎遠になってしまい、現在の詳しい状況は聞けないのですが、2人は今もスポーツ仲間として、仲良くしているそうです。(カップル復活ではなさそうですが)

 

余談ですが、別れた後、友達になるゲイって、結構多いのです。男女関係よりも。それは、同性愛自体が友情に近いというよりも、同性愛者が心から打ち解け合えるのは、やはり同性愛者、ということだと思います。

 

カップルが別れた後、どちらにも未練や遺恨がなければ、お互いの性格等を知り尽くしているので、最高の親友になり得るというのです。しかも、既に肉体関係は終わっているので、一緒に泊まっても、今更、何も起きないという訳です。

 

ただ、これは当事者の思いであり、第3者は、ちょっと違います。

 

ゲイカップルとして付き合い始めたら、彼氏には、親友という名の元カレがいて、今でもしょっちゅう食事したり、旅行に行ったりしている。彼氏は、ただの友達で、もう恋愛感情もセックスも全くないと言い張るけど、モヤモヤが残る……。

彼氏を信じたいが、なんだか、恋人である自分よりも、友達と言う名の元カレを彼氏が優先していると感じる時がある。別れた方がいいのだろうか? という話をよく聞くのです。

 

そういう話を聞く度に、ゲイの恋愛って、規範がないから何でもアリ。気持ちに忠実に行動できるのは長所でもあるけど、大変だなあと思ってしまいます。

やはり、僕は、パートナーであるTommyを大事にしなくちゃという結論に達します。

(ノロケになってしまい、申し訳ありません)

 

最後に、

「新年の抱負~ゲイタロットを使いこなせるようになる」

https://ameblo.jp/frogat/entry-12430633781.html

で書いたように、ゲイタロットカードの大アルカナの解説書を和訳しはじめました。

ウェイト版やマルセイユ版のとは、また違った解説で、興味深いです。

0 愚者:自己の性アイデンティティを受け入れ、探求するという自分発見の旅。新しく刺激的な冒険。社会的しきたりの範囲を越えて行く。型破り。

1 魔術師:充足した人生を生きる為には、主体的に人生に取り組むことが必要、起こった事に反応するだけではなく。創造的。手腕を発揮することで、何かが生まれる。

2 直観:自分自身に忠実である為には、自分自身を知ることが必要。内なる声に耳を傾けよ。瞑想。直観。普段は隠れている何かを探る。

 

うーん。ウェイト版やマルセイユ版とは、一味違いますね。占い師である僕自身よりも、鑑定する相手(が、ゲイの場合)に響くような言葉です。