BLEACH COLOR EYES -28ページ目

別に、なんてことはない。

ただ、現実に、幼い想いを消すだけ。


音楽は、ただ、この心の中に。

楕円

円ではない、楕円。

この地球がそうであるように。その公転の軌道がそうであるように。


人間の生きていく軌道や関係性もきっとそうなんだろう。


言葉はある程度真実を表して、きっとそれは正しい。

でも、それが全てではないしもしかしたら何にも表してはいないのかも知れない。


この地上にいる限り太陽の裏側を見ることはできないように、解り合えることなんてのは少ない。


近くなったと思ったらまた少しずつ離れて、やもすれば見えなくなるくらいに遠くなってしまうことさえある。


巡り巡るが、近く遠くを繰り返しながら僕たちは時間を経ていく。


その中で、今まで大切にしていたことよりも大事なものができ、忘れていくこともあるだろう。

それが何であるかはそれぞれで、同じようにして時間を重ねていくことができる人や物、事柄ってのは少ない。


現実に目を向ければ、やりにくいことばかりで、信じ続けることで諦めなければならないことに気付いていくことがほとんどだ。


辛いのではない。


ただ、思い知っていくのだ。

何もしてこなかった自分に。
何もできない自分の無力に。
繋ぐことさえ、覚束ないような弱さに。



ただ、このまま終わるつもりはない。


ただただ、現実を相手に、変わらない世界の中で力いっぱい戦って笑っている、本当に優しく弱く、そして強い人達がいる。
その人たちは、自分よりずっと幼く小さい。
むしろ、社会的にハンディキャップを持っている。


でも、それが何だと言うように高らかに、晴れやかに美しく笑っている。

その力たるや、絶大なるものだ。


鮮やかに澄んだ青空の下で、懸命に生き、悩み苦しみ、泣いて怒って、我が儘を言い、甘えて、そして笑っている。



そして、仲間との時間をこれ以上ないくらいに大切にし、愛でて、真剣な顔をしている。



何がいい悪いじゃない。
「今」なのだと、生きるべきは、戦うべきは「今」なのだと、無邪気な笑顔の下で力強く語っている。


晴れやかに、ただ、そこにいて笑う。


素晴らしい。



電車の窓の外の街は、夕暮れに黄昏れながら疲れを蓄えている。

それでも動かなければいけない、行き止まりのような世界は、そんな笑顔を置き去りにまた明日も回り続ける。


誰がいようがいまいが。




誰しも歩幅など合いはしない。
合わせようと、隣をよく見ているだけ。


だから生きていけるのだ。


だから、手を繋ぎたくなるのだ。

せめて、一緒にいれる時くらいはと。


だから抱きしめたくなるのだ。


せめて、そうできるうちに。


だから伝えたくなるのだ。大好きだよと、そう言えるうちに。


だから会いたくなるのだ。

せめて、自分が生きているうちに。
この想いが色褪せないうちに。



でも、そんな心配はいらないのかも知れない。


想いは変わらないよと、伝えてもらった気がしたから。



遠ざかる笑顔に手をふって、心の奥のほうで「またね」って、約束をした気がした。







生きるとは何だ、出会うとは何だ、重ねるとは何だ、触れ合うとは何だ、繋ぎ合うとは何だ。


そんなことを考えていた。









そして、彼等は巣立っていく。


きっともう会えないだろう。



それでいいのかも知れない。
いや、いいのだ。


彼等は新しい世界に旅立っていく。


その喜びの裏に少しの淋しさを感じながら、今日の夕暮れの街は何となく少し優しく感じた。



あの笑顔がいつまでも絶えませんようにと、そう願って僕は一日を閉じる。

幸せ

限りあるような、友との時間は、俺にとって幸せ。



今日は、祝杯の日だ。





俺は、きっと幸せ。