ナチュラル・イングリーディエンツ:リチャード・ティー | かえるの音楽堂

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NATURAL INGREDIENTS:RICHARD TEE

(1980年)

 伝説のバンドSTUFFのキーボード奏者、リチャード・ティーのセカンド・アルバムです。ファースト・アルバムと同じくTappan Zee Recordsからリチャード・ティー自身のプロデュース、ボブ・ジェイムズがエグゼクティブ・プロデューサーで制作されました。今回のアルバム・ジャケットは透明の紅茶茶碗にお湯を注がれたティーバックが一面に写されています。リチャード・ティーのティー(TEE)と紅茶のティー(TEA)を引っかけたもので、ちょっとオヤジギャグ的な面白くもセンスいいジャケットです。ちなみにジャケットの裏面は飲み頃になった状態の写真です。Tappan Zeeの作品はどれもよいジャケットでした。参加メンバーはファースト・アルバムとほぼ同じくエリック・ゲイル(elg)、スティーヴ・ガッド(ds)、ランディ・ブレッカー(tp)、トム・スコット(sax)、ラルフ・マクドナルド(perc)、マシュー・ブラッグ(b)他です。

 

1.WHAT A WOMAN REALLY MEANS(ホワット・ア・ウーマン・リアリー・ミーンズ)

2.NOW(ナウ)

3.THE NUTS OFF THE SCREW(ザ・ナッツ・オフ・オブ・ザ・スクリュー)

4.TELL IT LIKE IT IS(テル・イット・ライク・イット・イズ)

5.US(アス)

6.BACK DOOR MAN(バック・ドア・マン)

7.SPINNING SONG(スピニング・ソング)

 

 曲は全7曲で、うち4曲がヴォーカル曲となっています。好きなだけピアノを弾いて歌を歌ってという感じです。1曲目「WHAT A WOMAN REALLY MEANS」はラルフ・マクドナルドとウィリアム・ソルターのコンビによる曲です。リチャードの渋い歌声が全開です。インストゥメンタル曲「NOW」を挟んで3曲目「THE NUTS OFF THE SCREW」はリチャードとビル・ウィザース作のヴォーカル曲です。5曲目「US」はリチャードとエリック・ゲイルの共作です。7曲目「SPINNING SONG」まメンデルスゾーンの“無言歌集第6巻”からのアダプテイションです。こういった選曲も素晴らしいものです。ここでのスティーブ・ガッドとの絶妙なコンビネーションも流石です。