AND HIS MAGNIFICENT MOVIE MACHINE：VAN McCOY
（１９７７年）
音楽プロデューサーで作曲家、アレンジャーのヴァン・マッコイが1977年に発表した作品を紹介します。ヴァン・マッコイはフェイス・ホープ＆チャリティーなどのプロデューサーとして活動するとともに75年には自信のアルバム“ディスコ・ベイビー”からシングル・カットした“ハッスル”が全米1位となり、全世界で売上1000万枚の大ヒットを記録しました。またグラミー賞でも最優秀ポップ・インストゥルメンタル賞を受賞し、アメリカをはじめ世界中でディスコ・ブームを巻き起こすきっかけを作りました。その後も多くのヒットを生み出し、また74年のアルバム“リアル・マッコイ”の中の作品“アフリカン・シンフォニー”はＦＭ東京の番組のテーマとして使われ、この曲は今でも吹奏楽での演奏や高校野球の応援曲の定番曲として演奏されています。そして77年に発表のアルバムでは、タイトルにもあるように誰もが一度は聴いたことある映画音楽の名曲をヴァン・マッコイ流のディスコ・ミュージックに仕上げており、オリジナル曲とはまた違って楽しむことが出来ます。アルバムに参加したミュージシャンはリチャード・ティー、レオン・ペンダ―ヴィス、jr.(keyb)、ゴードン・エドワーズ(b)、コーネル・デュプリー、デヴィッド・スピノザ(g)、チャールズ・コリンズ(ds)、クラッシャー・ベネット(perc)、アービー・グリーン(tb)他です。
1.MEDLEY:
MOON RIVER～OVER THE RAINBOW～GONE WITH THE WIND～SOMEWHERE
2.MEDLEY
LOVE THEME FROM “A STAR IS BORN” (EVERGREEN)～THEME FROM MAHOGANY (DO YOU KNOW WHERE YOU’RE GOING TO)
3.MEDLEY
THEME FROM SHAFT～LARA’S THEME FROM “DOCTOR ZHIVAGO”～THE MAGNIFICENT SEVEN
4.MEDLEY（RADIO VERSION）
MOON RIVER～OVER THE RAINBOW～SOMEWHERE
5.MEDLEY（LONG VERSION）
MOON RIVER～OVER THE RAINBOW～GONE WITH THE WIND～SOMEWHERE
1曲目はヘンリーマンシーニのムーン・リバー～オーバー・ザ・レインボー～風と共に去りぬ、そしてレナード・バーンスタインの“ウェスト・サイド・ストーリー”からSOMEWHERE（どこかに）のメドレーです。2曲目はスター誕生のテーマとダイアナ・ロス主演の映画からマホガニーのテーマのメドレーです。3曲目は“黒いジャガー”からアイザック・ヘイズのシャフトのテーマ～ドクトル・ジバコのテーマ～西部劇“荒野の7人”のテーマのメドレーです。4曲目と5曲目は1曲目のヴァージョン違いです。このアルバムでも参加していますがSTUFFのメンバーはヴァン・マッコイの作品では常連でした、ヴァン・マッコイはSTUFFのアルバムのプロデュースも行っており、ヴァン・マッコイが自宅で倒れていたのを発見し病院に運んだのはベースのゴードン・エドワーズでした。ヴァン・マッコイの急逝は残念でしたが、今でも彼の作品はどこかで聴くことが出来る永遠の名曲達です。