HIGH PRESSURE : MALTA
(1987年)
とっても元気の出るJフュージョンのアルバムを紹介します。そのミュージシャンは、サックス奏者MALTA(マルタではなく、やはりMALTAが合いますね)です。MALTA(本名:丸田 良昭)は1973年に東京芸術大学を卒業、同年にアメリカのバークリー音楽大学に留学し1976年卒業しました。卒業後はバークリー音楽大学の講師も務めています。1979年からライオネル・ハンプトン楽団のコンサート・マスターとして活躍、1983年にJVCからアルバム「MALTA」を発表、日本でもデビューしました。今回紹介するアルバム「HIGH PRESSURE(ハイプレッシャー)」は通算5作目の作品になります。MALTAはその後もコンスタントの作品を発表しその数も30作を超え、今でも元気に活躍しています。MALTAと言えば、とにかくそのイメージは“お茶目そのもの”ですね。彼の音楽もポップで、とっても明るく元気が出ます。このアルバムでサポートするミュージシャンには、キーボードにドン・グルーシン、ベースはネイザン・イースト、パーカッションはポウリーニョ・ダ・コスタ、トランペットにジェリー・ヘイといったLAのトップ・ミュージシャン達を起用しています。
01.HIGH PRESSURE(ハイ・プレッシャー)
02.TOUCH(タッチ)
03.THE ONLY NAME MISSING IS... (ジ・オンリー・ネーム・ミッシング・イズ...)
04.EXOTIC BIRD(エキゾティック・バード)
05.SECRET ISLAND(シークレット・アイランド)
06.MY SUMMER LOVE(マイ・サマー・ラヴ)
07.FEEL THE HEAT(フィール・ザ・ヒート)
08.SPLASHING ANGEL(スプラッシング・エンジェル)
09.STRANGER IN PARADISE(ストレンジャー・イン・パラダイス)
10.QUIET STARS(クワイエット・スターズ)
曲は全11曲で作曲はすべてMALTAです。(うち2曲目「TOUCH」と7曲目「MY SUMMER LOVE」はドン・グルーシンとの共作)1曲目のアルバム・タイトル曲「HIGH PRESSURE(ハイ・プレッシャー)」は、この当時タバコの「キャビン」のCMに使用されて大ヒットし、お茶の間でもお馴染みになりました。イントロの軽快なサウンドと躍動感あふれるサックスの音色がとても素晴らしく、1曲目から元気いっぱいです。また3曲目「THE ONLY NAME MISSING IS...(ジ・オンリー・ネーム・ミッシング・イズ)」のようなしっとり系のバラードもなかなか良い感じです。このアルバムはMALTAの代表作とも言える作品です。