※この記事は私個人に起こった事を書いています。
全ての人に当てはまる事例ではない事をご了承ください。
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肺気胸関連の記事は長くなるため、”前回の記事”のリンクのみ貼らせていただきます。
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からの続きです
3時間半を超える手術を終え、ストレッチャーに乗せられ病室に運ばれる。
もう監視室に入る必要はないので、その2つ隣の一般個室に移る事になった。
手術が終わって、私の体にはサーキュレーターに繋がった管、点滴、カテーテル、酸素計測系、そして酸素吸入器がはめられ、もはやイソギンチャクのような状態に。
私は普段から枕を思いっきり高くしないと眠れないタイプなのに、何故か術後には枕なしで、バスタオルを折りたたんだものが頭の下に敷かれていただけなので、とんでもなく苦しくて看護師さんに訴えかけてみたものの、「枕を敷くと気分が悪くなる事があるので、今日はこのままで我慢してください」と無碍なく却下されてしまった。
その代り、ベッドのリクライニングを少し起こしても良いという事になった。
そうすると、時間がたつとだんだん頭が横にずり落ちてくる。
もちろん普段なら「首上げて戻せばいいじゃん」で済むことなのだけど、何せ今は首を持ち上げるどころか指一本も動かせない状態なので自分ではどうしようもない。
息を普通に吸うだけで激痛が走るので上手く喋る事もできず、何とかフゴフゴと酸素吸入器をモゴモゴ動かすことで旦那に異変を伝えるしかなかった。
そうすると、旦那が下にずれた頭を元の位置に直してくれるという仕組み。
そして動けない事でもう一つ困ったのが更年期障害による「ホットフラッシュ」。
いつもはこれが来ると、自分で布団をバサバサと上下して空気を入れ替え汗を乾かしていたけど、今はもちろん自分でそんな事が出来るわけもなく、これも同様にフゴフゴと表情と酸素吸入器を使って旦那に訴えかける。
すると旦那が布団をバッサバッサと上下してくれ、空気を入れ替える事が出来る。
旦那さんエアクリーナー。略してだんナー。
そして、ちょっと汚い話になるけど、やはり手術で切ったり縫ったり、血液製剤を使ったりしたからかどうかは分からないけど、風邪の一番酷い時のようなまっ黄色の痰がひっきりなしに出てくる。
これは実母の呼吸訓練
の記事で練習した甲斐があり、小さく細く息を吸って、喉の浅い部分だけで「ぺほっぺほっ」って感じで痰をうまく出す事が出来ていたので、それも旦那に拭いてもらっていた。
旦那さん式クイックルワイパー。
…。(略さへんのかいっ)
一応病室に上手く痰が切れなかった時の為に吸入装置も置いてあったけど、一度も使うことなく何とか乗り切れた。
このようにフゴフゴと身じろぎする以外には何一つできず、旦那にすべて任せきりの状態だったので、この日だけは面会延長届けを出してもらって、(本来は夜の8時が面会終了時間)明け方まで側についていてもらって、ずっとお世話をしてもらった。
もうこの時ばかりは「ほんっっっとにこの人と結婚してよがっだーーーああ」と鼻水を垂らさんばかりに感謝しまくった。(痰だけでも大変なのに仕事を増やすな)
~手術後その2に続く~
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