夫が好きだった花が咲いています | We shall overcome ! ~年金女子のふたり暮らし~

We shall overcome ! ~年金女子のふたり暮らし~

コロナ禍の2020年夏に夫が悪性リンパ腫になりました
抗がん剤治療、放射線治療とがんばりましたが
2021年11月に永眠
私も2021年2月に乳がんがわかり、3月に手術しました
寂しくなった私の毎日を綴っています

私の家は分譲地を購入して自由設計で家を建てました。

土地目いっぱいに建てたので、

家の裏はほんとに狭い。

しかも裏の分譲地は一段高くなっているため、

余計に狭くて、灯油タンクとか、空調の室外機とか、

使っていない植木鉢とか、

そういうのがやっと置けるようなスペースです。

 

そこにいつの頃からか、この季節になると咲き乱れる花。

恐らく裏の家の庭に植えてあったものが侵入してきたのでしょう。

裏の土地は2回も違う持ち主になって建て替えられているので、

そこには同じ花はすでに咲いていません。

雑草でもないらしく、

毎年咲いた後は、根こそぎ抜いているのですが、

次の年はまた同じように美しく咲きます。

 

夫がこの花を好きでした。

雑草として抜こうとすると、

可愛そうだから咲き終わるまで置いておこうと言って、

大事にしていました。

 

今年もきれいに咲いて、5月の風にそよいでいます。

毎日眺め行くと、胸が痛みます。

何か思い出の深いものとか、場所とか、

目にした時に、理由もわからず胸が痛みます。

数秒後に、ああ、夫との思い出があるからなんだな、と

気がつくのが遅い。

 

最初の頃は全部、赤い花でしたが、

だんだんピンクから白へと変貌。

「先祖返り」なのかなあ?

 

「ヒメヒオウギ」という名前のようです。