私の家は分譲地を購入して自由設計で家を建てました。
土地目いっぱいに建てたので、
家の裏はほんとに狭い。
しかも裏の分譲地は一段高くなっているため、
余計に狭くて、灯油タンクとか、空調の室外機とか、
使っていない植木鉢とか、
そういうのがやっと置けるようなスペースです。
そこにいつの頃からか、この季節になると咲き乱れる花。
恐らく裏の家の庭に植えてあったものが侵入してきたのでしょう。
裏の土地は2回も違う持ち主になって建て替えられているので、
そこには同じ花はすでに咲いていません。
雑草でもないらしく、
毎年咲いた後は、根こそぎ抜いているのですが、
次の年はまた同じように美しく咲きます。
夫がこの花を好きでした。
雑草として抜こうとすると、
可愛そうだから咲き終わるまで置いておこうと言って、
大事にしていました。
今年もきれいに咲いて、5月の風にそよいでいます。
毎日眺め行くと、胸が痛みます。
何か思い出の深いものとか、場所とか、
目にした時に、理由もわからず胸が痛みます。
数秒後に、ああ、夫との思い出があるからなんだな、と
気がつくのが遅い。
最初の頃は全部、赤い花でしたが、
だんだんピンクから白へと変貌。
「先祖返り」なのかなあ?
「ヒメヒオウギ」という名前のようです。