フレモニ火曜日9時台前半は、
予防課火災調査係 日浅宏さんがゲストでした。
日浅さんの所属している「予防課火災調査係」 は、火事が起こった後に、どうして火事が起きてしまったのか、その火事がどれくらいの被害だったのかを調べる部署です。
また、調べた原因をもとに、同じような火事が起きないようにするための予防広報に繋げる仕事もしています。
火事が起こるたびに、毎回毎回調べているなんて知りませんでした。
火事になった原因がわからなければ、この後の生活で何に気を付けていけばいいのか分からず、また火事になったらどうしようという不安を抱えたまま暮らすことになりますよね。
消防の仕事は、火事を消すことだけでなく、火事を起こさせない、未然に火事を防ぐことも重要な仕事の一つなので、必ず火災の原因を見つけ出して、対策を講じています。
しかも、消火活動と火事の調査活動は表裏一体で、消火活動は、ただ火を消す為に大量の水を掛ければいい、と言う事では決して無くて、この後に火事の原因を調査する事も踏まえて、火事の証拠が残る様に、消火活動をしていると知って驚きました!
統計によると、全国的に火災件数は減っているんですが、電気機器「充電電池が関係する火事」が全国的に多く発生しています。
モバイルバッテリーや、ポータブル電源、それから充電ができる家電製品の火災です。
また、コンセントやテーブルタップなどの配線器具からの火災も多くなっています。
この10年で約2倍!!!!なんだそうです。
原因の一つに 「製品自体の不良」 が疑われるものがあります。
モバイルバッテリーを買って、最初の充電を行ったときに出火した事例がるんですって。
安全装置部分のコストを抑える事で価格を安くした類似品は、きちんと安全設計がされていなことがあって、それで製品から出荷することがあるということです。
原因の2つ目は、「使用者の取り扱い不良」です。
例えば、モバイルバッテリーを駐車中のダッシュボードや座席付近に置いていて、車内が高温になり、出火した事例があります。
また、モバイルバッテリーを適切な廃棄を行わなかった事で、ごみ収集車やリサイクル工場内で出火した事例もあります。
「充電ができる家電」にも注意が必要です。
例えば、コードレス掃除機やコードレス電動工具など、正規の充電アダプターではなく、ジャックに繋がるからと言って、別の電気製品の充電アダプターで充電し他ことによって、火事になった事例もあります。
別の充電アダプターを使う事は 本来、機械本体に大変な負担を掛ける事になるので、それが火事に繋がったと考えられているんですって。
ペットの尿も火災につながることがあるそうですよ。
是非、日浅さんのお話をradikoのタイムフリーで聴いて、火事にならないよう気をつけてください。
私はタバコを吸わないから大丈夫、火事になるような揚げ物は作らないから大丈夫、と思っていましたが、自分の知らない、当たり前のものが家事の原因になると知って驚きました。
是非、多くの人に知っていただきたいです。