きょうは、瀬戸内市立美術館で開かれている
香月泰男展-「カーボン・エポック」を中心に約80点-について、
瀬戸内市立美術館の岸本員臣館長に
解説していただきました。
岸本さんが香月さんの作品にであったのは、
香月さんが亡くなる1年前の昭和48年。
作品を見て、一歩も動けなくなったそうです。
そこから香月作品にのめりこむようになりました。
そして、瀬戸内市立美術館の館長になってから、
何とか香月さんの作品展をしたいと奔走し、
5年かかって、今回の展示会にたどり着きました。
そんな熱い思いを持って交渉されていたんですね。
香月さんは、シベリア抑留の記憶を作品にしています。
黒と黄土色の二色しかなくても、
当時の悲惨さは伝わってきます。
一方で、同じ色を使って、
とても暖かい作品を描いてもいるんです。
晩年は色彩豊かな可愛らしい作品もあります。
香月泰男の初期から晩年までを時系列でみることができる
香月泰男 展-「カーボン・エポック」を中心に約80点-は、
12月18日(日)まで瀬戸内市立美術館で開かれています。
香月さんと館長の情熱を、
是非、美術館で体感してください。