長距離ドン行90駅7時間近く乗り通し!
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長野県:上諏訪⇒愛知県:豊橋間を、飯田線普通列車544Mに乗って6時間54分、90駅(下地、船町除く)、丹念に停まって乗り通してきました。令和8年1月現在“日本最長時間を走る鈍行”です。
大昔は大垣夜行(これも7時間ほど)や予讃線の客車列車(6:28~13:37で7時間)など乗ったものでした。ずっと同じ席で過ごして各駅に停まり、ゆっくりとした時間の経過と車内外の景色の変化を楽しむのです。
この544Mは、冬でも明るいうちに飯田線全線乗り通せる貴重な列車。ただし途中長時間停車は宮田駅の8分のみ。あとは臨時で長く停まることがあっても、ローカル駅でコンビニもない、令和8年1月17日、青春18きっぷのシーズンでもないのに、特急とすれ違いながら出発進行!
(これは中央線)
① 新宿⇒上諏訪⇒辰野
新宿を出たのが5:16。通勤電車で出て、高尾乗換で中央東線を211系各停で行きます。暗闇に目を凝らし、ワクワクしながらの4人掛けシート。上野原あたりで夜が明けます。車内は7人ほど。
塩山から甲府盆地に入ると、甲府に向かう高校生などが大勢乗ってきて、甲府盆地に入って富士山を望みながら小淵沢、茅野を経て上諏訪に着いたのが8:54。足湯に入ってみたのですが、湯がぬるくて、素足から上がってくる上半身の空気が寒くてガチガチに震えが来て1分もいられませんでした。
普通列車544M豊橋行は313系電車の300番代、3両編成ですでに入線しています。むかしの特急並み転換クロスシート車で、最後尾車両1番乗りで車内は暖か。優先座席手前の2人掛けのシートに陣を取ります。
10人ほど乗って9:22上諏訪発。次の下諏訪で対向の特急待ち合わせで4分、岡谷では追い付いてくる特急を待って10分停車です。3両目のお客は20人ほど。川岸、辰野を経ていよいよ飯田線に入ります。
(544M車内と諏訪湖)
② 辰野⇒(伊那谷)⇒飯田
宮木、伊那新町、羽場と停車して、通学生やお年寄りを拾って、また降ろしていきます。快晴で伊那谷は1月ながら春風駘蕩、土曜日の車内ものんびりしています。
伊那松島までに検札があり、IDカードは使えない、カードの場合は車掌に相談せよというアナウンスが繰り返し流れています。
(伊那谷と伊那松島機関区)
自動改札も無人駅が多くてなく、定期券の客が多いのでしょう。車掌が2~3分の駅ごとに車両最後尾から、50mほど走って集札、精算しています。安全確認にドアの開け閉め、車内精算と大変忙しそうです。伊那松島は機関区。古い213系電車(この春で引退)との列車交換があります。
(213系電車)
引き続き伊那谷を行きます。40‰のJR有数の急こう配で有名な沢渡ー赤木間で、住宅街から疎林に入ったと思ったら、フツーの速度でもう3分ほどで丘の上の赤木です。モーターがウンウンうなるわけでもなく、何だかスイスイいつの間にか登ってしまった感じ。現代の電車の威力です。
(ほぼ一直線に登るこの辺りかなあ)
赤木の次の宮田では7分停車。車掌さんが「ここから先、豊橋まで長時間停車はありません。自販機で飲み物などどうぞ」と言っています。よく知っているんですね~。好きで乗っていても、飲まず食わずで6時間ガンバル人がけっこういるのを見ているのでしょう。
(宮田駅で7分停車)
私は朝食をしっかり摂り、昼食のパンとポットのお茶はしっかり準備しました。544Mは飯田線走破列車の中でもとりわけ“高速”なので、駒ケ根や飯田など大きな駅でも食料仕入れ時間が取れないことが分かっているのです。
宮田では用を足します。次々駅の主要駅、駒ケ根は2分停車、ここからの中央アルプスは絶景です。木曽山脈の2800m級の山々。越えた向こうは木曽谷です。右に左に意外に回る飯田線の車窓の家々の合間に、白い尖塔が青空にクッキリ浮かび上がります。
(駒ケ根付近)
田切、大田切という駅も存在します。田切地形とは、扇状地の川が天竜川の河岸段丘を深く削って大河天竜川に合流し、より地形を複雑にする渓谷のこと。飯田線が天竜川に沿うには、鉄橋を架けさせるような谷めいた地形のことです。
(伊那谷の奥で目立つ)
「田んぼを鋭く切って、たぎるような急流を形成する」から田切というのでしょう。飯田盆地でも伊那谷でも、淡々と谷底を行くとは限らず、丘を越え勾配を克服し、谷を渡ってトンネルをくぐったり橋を架けたり、複雑な地形なのです。強力な電車で早くから電化されたのも分かります。蒸機列車では大変なのが、当時のヒトも分かっていたのです。
(この辺りが“田切”地形?)
③ 飯田⇒(飯田盆地)⇒天竜峡
市田、元善光寺あたりから、飯田盆地の景色です。天竜川のひときわ高い河岸段丘を行くので、飯田市も地域の拠点、予想外にデカい街なのが分かります。ヒトも多くなり、1分停車の飯田では伊那市や駒ケ根のようなヒトの乗り降りがあります。
飯田どまりの211系電車が停まっています。お昼時なのでヒトのいない時を狙ってパンをムシャムシャ。ポットのお茶と共に素早く胃に入れます。
(飯田駅211系と飯田盆地)
切石はかつて近所の(徒歩30分くらい)のホテルに泊まった時に利用したことがあります。大きな天竜川にそそぐ川があり、これも“田切”。湾曲した車両とのスキマの多い一本板ホームもあっという間に過ぎ、対照的な古い駅、鼎に停まって、飯田盆地をほぼ1周。天竜川が大きく近づいてきます。
(切石付近と梅畑)
伊那八幡で飯田線のクイーン特急「伊那路1号」と交換。豊橋と飯田を結ぶ特急「伊那路」は1日2往復です。これで飯田線の電車は、373系、313系、213系、211系とすべて見たことになりました。
時又は天竜川の「港」があったところ。昔は遠く浜松までの船便、今は和船下りの拠点です。広い河川敷で何か大会をやっています。だんだん人家が少なくなって、谷が狭まり、秘境気分が多くなってきたなと思ったら天竜峡。忙しかった車掌さん交代。
(広々とした天竜川と天竜峡駅)
④ 天竜峡⇒(天竜川)⇒東栄
天竜峡からは飯田線の真骨頂、秘境感がいやがうえにも高まります。ゴウとトンネルに入って、出てくると右に天竜川、左に断崖に挟まれたところを行くことになります。
鉄橋でまた田んぼのない狭い“田切”を渡り、落石覆いをくぐり、たまに広いところに集落が現れて停車する感じです。すっかり寂れた集落は秘境駅、平岡のような比較的大きい街は特急停車駅です。
交代した車掌さんがまた検札に来ます。車内は10人ほど。同好の士は青春18きっぷシーズンでないので見かけませんでしたが、ビジネスついで、移動ついでに話題の飯田線に乗ってやろうという飯田や天竜峡からのヒトは2人ほどいました。
地元の生活で乗るようなヒトはほとんどおらず、唐笠、田本、為栗、鶯巣、小和田で静岡県に入っても…乗降はありません。かろうじて平岡で登山のヒトが1人乗り込んできたぐらい。左窓は断崖ですが、断崖を登った向こうにも集落があるのでしょう。
(大きな平岡駅と集落)
大嵐と佐久間の間は長大トンネルで、昭和32年完成、高度成長のシンボルになった佐久間ダムの湖底に没した旧線の谷から、支流水窪川の谷に移ります。かつての水窪町も今は静岡県浜松市。過疎のせいか、向市場、城西、相月と人家は多いものの、乗降はありません。自然の景色の良いところはたいてい大都市連絡でもないとローカルはヒトが少ないのです。
しかし天竜の大河と、崖っぷちに点在する人家、それに湾曲する川や“田切”トンネルの織り成す景色の変化はどうだ!と思わせるこの辺りが飯田線の醍醐味です。トンネルをつくることができないような弱い地盤を避けるためにつくられた、対岸にわたらない橋梁、第6水窪川橋梁も渡ります。
(水窪の街と相月駅)
もと愛知県だった旧線を付け替えるモトになった、佐久間ダムの佐久間、中部天竜から愛知県に入って東栄に至るまでハイライトが続きます。天竜川とは日本最大級の発電所のある佐久間でおさらばです。
(佐久間の街と発電所)
⑤ 東栄⇒(豊川)⇒豊橋
山奥の静岡県浜松市を出て、愛知県北設楽郡東栄町に至ると、天竜川水系が尽きて、豊川水系で豊橋まで行きます。地元の人が乗ったり降りたりします。三河川合や本長篠などでも乗ってきて、車内は5分の入りになります。
三河川合からは鳳来峡の眺めがありますが、疎林に阻まれてあまり見えません。ここから人家も増えてきて、乗客も増え、景色もとりとめなくなってきます。
(東栄付近と製材工場)
長篠城からは豊川に沿って行きますが、豊川はほとんど見えません。日当たりよく、住みやすそうな河岸段丘の上をクネクネ行くのです。
私の前の4人掛け席には、カップルが2組座りました。1組はひそひそしゃべって、もう1組は押し黙っています。カップルに限らず、若い衆は電車の中で話の内容が分からないようにしゃべるのがうまいと、変なところで感心します。
(三河川合駅と213系)
新城では列車の遅れで10分も停まり、ちょっと降りてゆっくり体を伸ばします。新城までで15:33。もう一息です。その後は小さい駅でもヒトが乗ってきて、野田城あたりから豊橋平野で、豊川では通路まで一杯になります。
(新城・野田城・豊川)
最後の駅小坂井を出て、ようやく広々とした豊川を渡ると、通過した下地や船町も気づかず、16:16定刻に豊橋着。100人くらいも乗っていたでしょうか。名鉄に乗り換える人より、やっぱりJRで浜松方面が多い印象でした。豊川新城のヒトで名古屋に用がある人は、豊川から名鉄に乗るでしょう。
(豊橋着!吉田城)
席を移動して撮影したり、対向列車交換で、降りてちょっと体操したりすると、6時間54分も列車に乗っていても、その前に4時間各停に乗っていても、それほどお尻は痛くならないものです。この後吉田城を見て、電車も使わず1時間も歩いて投宿したぐらいです。宿のお風呂はあっちっち、十分疲れをいやすことができました。
<つづく>
いつだってある“時代閉塞”列伝
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まあとにかくいきづまったとか、停滞しているとか、現在の世相はマイナスイメージでいろいろな解釈がありますが、では世界は、日本は、時代は終わるのか?終わったのか?というとそうでもないんですね~。
なんだかんだ言って世の中続いていく。ヒトの「ついていけない妄想」があるだけで、小事件はあっても、戦争も血なまぐさいクーデターもなく、少なくとも日本は今日も全体に平和です。
それというのは「ああ行き詰った!もうだめだ!!」という時代閉塞の実感は、歴史上平和な時代や、華々しい歴史の出来事ののち、訪れるものだからです。
その「時代閉塞」の感覚を近現代史から拾ってみましょう。
1,田沼意知暗殺
18世紀後半、家康の天下統一から150年が過ぎ、政治経済すべてが爛熟した平和な田沼時代。鎖国状態ですから外圧はありません。トップが平気でわいろを取り、不況好況が移ろう、実に分かりやすい世の中に、天災に飢饉で、今日の物価高のように庶民の暮らしがじわじわと締め付けられてきました。
表面上は豊かな暮らしでも、真綿でジリジリ締められる感覚が「世の中一新」を望む空気を醸成しました。平和だが長続きしないような不安感が発達した、追いつめられる時代の“空気”が閉塞感の正体です。
そこで私怨と狂気を混ぜたような権力者の息子の暗殺です。人殺しなのに民衆は拍手喝采、新しい時代が開いたように思った心理が動きました。その後の松平定信の寛政の改革は、平和爛熟へのアンチとして支持されたものです。江戸期を通じて頻々と起きた打ちこわしも、強盗ながら、民衆には一服の清涼剤として受け入れられたものです。
(大河ドラマ“べらぼう”より)
2,大塩の乱
「寛政の改革」クリーン宰相松平定信の後、化政文化と将軍家斉のぜいたく時代が再び来ました。そこへ田沼時代のような飢饉が起き、同じようにコメ不足が起きて、今度は暗殺ではなく“最大の打ちこわし”が起きました。
大塩の乱はそういう閉塞感に触発されて「何とかしないと」と、行動にかられた幕府の役人(与力=裁判官)大塩平八郎の起こした反乱です。田沼時代は政府首脳の1人の暗殺だけで済みましたが、今度は与力という幕府の立派なお役人がコトを起こし、島原の乱以来の「大塩の乱」と名付けられました。
大砲まで用意しましたが、反乱は半日で片付き、大塩平八郎は死にました。この乱後老中水野忠邦は天保の改革を起こし、ぜいたくを戒め、倹約政策をしましたが、短期で挫折しました。バブルが極まった反動で何らかの戦乱が起き、倹約に入ってまたぜいたくになりかけるところに、ペリーがやってきたのです。
(蘭学の素養もあった平八郎)
3,ええじゃないかさわぎ
坂本竜馬暗殺の前後、江戸幕府も滅亡押し迫った1867年末、江戸の町を中心に天からお札が降ってきて慶事の前触れだ!やれ踊れと町の人々が踊り狂う現象が起こりました。ああ世も末だ、という閉塞感を持った人もいたでしょう。閉塞感そのものがすこぶる明るいところが特徴です。
思ったよりあっけなく倒れた江戸幕府滅亡の前触れだったでしょう。鳥羽・伏見の戦いから起こった戊辰戦争がこの直後始まり、明治維新になりました。大木が倒れて後どうするか?明治政府も頼りなく、治安も悪い時期がこの後長く続きました。
大政奉還は幕府の高等戦術、政治をやるにしても、またすぐに朝廷は幕府に何とかしてくれと泣きついてくるだろう、江戸の時代は続くだろうとタカをくくったところから、のんきな騒ぎが起こったかと思います。明治維新は決してすんなりと時代移動したわけではなかったのです。
4,日露戦争後の「時代閉塞」
日露戦争で大国ロシアに勝った!賠償金などは得られなかったものの、世界の大国の仲間入りを果たしたと、20世紀そうそう大盛り上がりでした。しかしその反動できた不況ですっかり盛り下がり、ただ工場などは国防生産で元気だったので、働け働けの大合唱で「みんな豊かに」社会主義への急速な傾きができてきました。
詩人石川啄木は新聞記者でもあり「時代閉塞の現状」を書き、国家万歳!と叫ぶ傾向に対立する個人の在り方を追求しました。若者がイキイキしていないのも、学校が就職予備校になっているのも、現在と同じです。
豊かであっても大国に勝っても、非常時より平和時の方がますますヒトは何かにすがりたいし、また集団から独立したくもある、そんな矛盾な近代のココロを初めて追求した詩人だから当時ブームになりました。
同じころ出た、夏目漱石「門」や柳田国男「遠野物語」は閉塞感から何らかの希望を見出そうとした作品です。国家主義から社会主義への風潮が閉塞感を生んだのです。
5,芥川龍之介「ぼんやりした不安」
第1次大戦後の不況は、関東大震災でとどめを刺され、復興して上向いてきたところ昭和恐慌、という感じですが、昭和2年の芥川龍之介の自殺の原因は、なんとなく盛り上がらず、なんとなく景気が悪い世間に対する「ぼんやりした不安」だったようです。
その後の歴史は大陸進出から、満州事変に戦前好況から日中戦争、大東亜戦争から焼け野原の日本へと突き進む怒涛の時代でしたが、龍之介の不安は世の中が下向きながらも平和だった証拠ではなかったでしょうか。ただその反面、この自殺を尊ぶ空気の“系譜”は戦後虚脱感の中にあった、太宰治に至るまで受け継がれました。
6,三島事件
いろいろな説があります。「いい気なもの」という論評から「集団諌死闘争」やら「坊っちゃんだ」やら「東映映画と同じ」とか。決して三島を嫌いではなかった時の首相でさえ「気が狂った」と言っていましたが、これも高度成長に浮かれた時代閉塞の感じを、大文学者が読み取って、行動に移したものではなかったでしょうか?龍之介の昭和初期より、田沼時代に似た明るい感じの閉塞感です。
高度成長真っただ中で、豊かさの享受で忙しく、天皇なんかどうでもいい、憲法など空気のようなもの、という明るい退屈な平和感を大文学者は厭ったように思います。それから半世紀余。平成、令和になってすっかり退屈感が払しょくさせたかというとそうでもない気がするのです。
これだけの「時代閉塞の実感」を並べて何が言いたいかというと…
〇歴史上「時代が終わった、閉塞した」ということは、多々あったが、それは当時の人間の感じ方というだけで、その都度時代はやっぱり動いていくもので、現実に日本人の未来もなくならないし、日本も沈まない。絶望するには当たらない。
ということです。豊かな「坂の上の雲」を得たら、カネも地位も名誉も得たら、なんだか燃え尽き症候群になってしまった、という人間個人の現象に過ぎないのです。
ああ退屈だが、時代の動きは確実に感じられる、しかし政府もヒトも何ら面白い動きはしない、そこで追いつめられたと感じた人は、反乱を起こしたり、テロを働いたりします。しかしヒト一人の想念などはるかに越した時代の流れは、人間がいる限り続くものです。
ナポレオンは言いました「戦争こそ通常状態である」平和だからこそクレイジーな状態が目立つもので、残忍に殺し合う闘争が人間の本質だということです。「万人の万人に対する闘争」の本質に相対して、博愛信頼の平和を続けようと努力し進歩する動きがあるのが、近現代史の面白いところです。
佐野政言や大塩平八郎、啄木、龍之介や三島由紀夫のような警世家の“英雄”は感受性が高いのです。それゆえに「何か行動を起こさなきゃ」と暴発するのです。我々庶民は平和に飽きずにささやかな1日1日の生を活かし、感謝し、学習し、飽き足らない感覚を抱かないように、不安に駆られて突拍子もない行動をしないようにしたいものです。
<完>
令和8年度助成金のゆくえ(下)
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令和8年度助成金のゆくえ(上)の続きです。
前回(上)は新設とよくなる助成金でしたが、今回(下)は悪くなる、廃止の助成金です。不正あらば削ろう、あんまりカンタンに使われるヤツは削ろう、政策の正しい方向に持って行けるように削ろうと、マイナスの理由はさまざまですが、そこに国が何を目指しているかが浮き彫りになります。
悪くなる助成金
◇ 早期再就職支援等助成金 中途採用拡大コース
中途採用者の採用人数要件及び中途採用率の要件について、2名以上雇用しなければならない、中途と新卒の率の差を20ポイント縮める要件を、それぞれ1名と5ポイントにします。これはいい改正です。
ただ残った中途採用者拡大では、5%以上の賃金上昇が必須になります。 1事業所当たりの定額から、1人当たりの支給になります(上限20人=最大600万円)。また、100万円もらえていた45歳以上の者を中途採用する優遇措置は廃止。
最大 100⇒20万円で、額は減りますが、人数次第で巨額。成長要件(生産性等の向上、企業全体の平均賃金の上昇等)を新設し10 万円を加算。
(額は減るが企業の状況次第)
人数が少なくて、新卒の採用実績と定着もあり、一気に中途採用を伸ばす企業におススメです。
◇ 特開金 特定就職困難者コース
助成金の対象となる 60 歳以上の方について、公共職業安定所等の紹介の日において、 公共職業安定所等において就労に向けた職業安定局長が定める支援(担当者制の職業相談等の個別支援)を受けているものが要件となります。単なるハロワに登録した就職困難者、というだけではダメで、より当局のケアが行き届いた方が対象になります。
◇ 人材開発支援助成金 事業展開等リスキリング支援コース
事業主の生産性向上や円滑な事業展開等を促進するため、訓練修了後に導入した事業展開等に資する機器又は設備費用の一部を助成対象に追加します。これは良くなるコトです。
ただeラーニング及び通信制による訓練の上限額について、中小企業の場合は15万円、大企業の場合は10万円に大幅に減額して見直しです。けっこう使われた助成金で、不正事件もありましたからね。
また8年度予算の前、7年度補正予算で以下リンクのような改正がありました。 また人開金は、人材育成支援コース及び人への投資促進コースのうち、eラーニング及び通信制による訓練の助成額をハッキリさせます。
◇ エイジフレンドリー補助金 熱中症対策コース
60歳以上の従業員対象の職場環境改善コースから、転倒防止対策などが外れて、熱中症一本になり、名称が変わります。
廃止される助成金
○ 早期再就職支援等助成金 UIJターンコース
独特の助成金。内閣府の移住支援金なども絡んで「東京からくる人」を雇った企業がもらえる助成金でしたが、あまりにも複雑で、人材不足解消の手段として知られず、支給件数が少なかったものです。
〇 特開金 成長分野等人材確保・育成コース
廃止。高齢者障害者の方、母子家庭の母など、特開金の対象者が「成長産業」に入社するとさらに上乗せがもらえるものでしたが、あまりにも数が少なかったものと思われます。
〇 キャリアアップ助成金 社会保険適用時処遇改善コース
2025年度末までに新たに社会保険の加入対象となった労働者を対象とする措置であり、期間の延長はなく、3月までに適用対象になった方のみの申請になります。「〇〇〇円の壁」がどんどん上がっていますからね。
〇 エイジフレンドリー補助金 転倒防止・腰痛予防のための運動指導コース
「転倒」や「腰痛」の行動災害を防止するため、専門家等による運動指導等に要する費用を補助対象としますが、7年度は早々に売り切れたようです。令和8年度は存在しません。
その他
上記以外は「ほとんど変わらない」助成金です。名前が変わるものも8年度はないです。例えば以下のような助成金はプラマイゼロのようで、良くなるのか悪くなるのか判断しかねます。
◇ 業務改善助成金
賃金引上げ額コースが再編し、約 30円 / 45円 / 60円 / 90円 が、50円 / 70円 / 90円の3コースになりやや賃上げ額が大きくなります。また、地域別最低賃金との差額で対象が限定されていましたが、令和8年度からは事業場内最低賃金が、最低賃金の適用がズレる地域があるコトを鑑みて、令和8年度の地域別最低賃金(令和8年10月から)未満の事業場が対象に含まれる予定です。 低い賃金の事業所でも申請しやすくなります。
◇ 企業主導型ベビーシッター利用者支援事業
社内でベビーシッター利用導入の助成。補助額が1回あたり100円上がって2,300円になります。児童対象性暴力等の防止等のための措置ができていることや事業所の設置届が出ていることなど、組織要件がやや厳しくなります。
7年度に引き続き変化に乏しいかと思いますが、これも電子化への流れでしょう。助成金のラインアップをややこしく変えたりすると、またおカネがかかるからです。ただ良くなる助成金と言っても悪くなる項目もある相対的なもので、内容がますますややこしくなった印象です。
育児関係など、「より一層の」ケアをすれば加算されるぞ、というモノが多く、要は新設も少ない(1個)ですし、廃止も少ないのです。10数個の助成金が廃止になった年もあったのですが、令和7年度は3個。
審査は引き続き厳しくなるでしょう。「忘れたころに調査」という現象が多くなると思います。人開金で大事件がありましたからね。書類の整合性もさることながら、そのモトになるおカネの動きが問われます。
「助成金何もかも終わった後に問われる要件」というものが重視される傾向が、ますます強くなるでしょう。助成金を得るためによくする労務管理、というより助成金を得るために日ごろから良い労務管理、ということが求められているのです。
それをきちんとやっておかないと、助成金を得た後で手間も手数もかかることが起きるよ、痛くもないハラを探られるようになるよ、下手すると全部利子付けて返せ、というコトがヤラれるのです。
オプションに調査の危険があって、助成金はますます複雑化しています。嗚呼メンドクサイ、じゃあ助成金なんかやめるよ、というのも確かに悪くありません。
ただ止まない物価高、賃上げ要望の中、多くの会社さんから問い合わせがあるように「ウチの施策に助成金出ないか?」総じて「会社の困りごとの解決に助成金付けられないか?」という要望は、社労士がかかわるのはムリな場合もありますが、やっぱり多いのです。
助成金代行申請:三角関係はダメよ(社労士がかかわれない場合)
つまり助成金が厳格化しても、この物価高の時代、少しでも経費を減らす経営努力をしたい事業主様は多いのです。コンサルさえできれば、助成金を受けられなくてもいいじゃないの、という考えで助成金をやるべきではないか?との考えが最近もたげてきています。
それほどではなくても「ウチの会社の労務福利、従業員にやっているケアに助成金付けられないか?」という可能性を探るのは、決して労力の無駄にならないのではないか?今年も「社労士のコンサルに付く助成金」を一層追求し、その発露は提案書にある、ということをおススメします。助成金の申請+何を付けるか?が問われる時代なのです。
<令和8年度助成金のゆくえ:完>
令和8年度助成金のゆくえ(上)
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令和8年度始まりまでまだ2か月ありますが、1月中に予想外に早く出ました雇用関係助成金の改正情報。一言でいうと「政策に基づいて額は上げるよ。新設も廃止も少ない。ただ不正あると引くよ」です。中高齢者の助成金が増え、不正事件のあったリスキリング助成金などはやや縮まります。
三位一体の労働市場改革の助成金(だいぶ古くなったが健在)はてこ入れされたり、見かけ横ばいだったりです。ただほとんど使われなくなった助成金は容赦なく切られます。例年通り新設、良化、悪化、廃止の4点を中心に分類します。(上)では新設と“よくなる助成金”を列挙します。
新設される助成金・・・8年度は1個だけ
◇ 働き方改革推進支援助成金 取引環境改善コース
運送事業者の協同組合の助成金です。荷主等により構成される集団が、構成員である運送事業者の荷待ち・ 荷役時間の短縮に成果を上げることを行えば、組合等の集団にその経費の原則4分の3が支給されます(限度額100万円)多くの働き方改革推進支援助成金の各コースと構造は同じです。
助成金のコースのそのまた枝コースの新設なら、いくつかあります。なぜ独立した新設にしないのかというと“本体”と併給できるものが多いからです。後述します。
・両立支援等助成金(介護離職対策、介護休暇制度の有給化)
・人開金(設備投資助成、中高年齢者実習型訓練)
・人確金(建設分野若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コースの加算)
よくなる助成金・・・昨年同様多い。
◇ 産業雇用安定助成金 スキルアップ支援コース
出向先ももらえるようになり、育児中などの賃金が支払われないときも、助成金が出る場合があるようになります。上限額や支給対象期間は4月には変わりません。
◇ 65歳超継続雇用促進助成金
★ 65歳超継続雇用促進コース
事業主が定年引上げ、継続雇用制度の導入で段階的に措置を講じた場合にも助成されるように、1事業主当たり1回限りの支給とし ていた取り扱いを廃止します。措置して、年度内になお上の措置をしたりした場合には2回申請できます。
助成額を10⇒15万円~160⇒240万円に増額。継続雇用は、希望者全員を対象とする場合に助成額を増額 。 「他社による継続雇用制度」の導入について、定率から定額の助成に変更し、16 万円~105万円を支給。
★ 高年齢者評価制度等雇用管理改善コース
定率助成を一部定額助成に変更。能力評価制度及び賃金体系の整備 :45万円(中小企業事業主60万円) 能力評価制度及び賃金体系以外の整備 :23万円(中小企業事業主30万円)
整備に当たり、雇用管理制度の見直し・導入や、健康診断を実施するための制度の導入に伴い機器等を導入した場合(ここは変わらない) :導入に要した費用の45%(中小企業事業主60%)、上限額30万円。
★ 高年齢者無期雇用転換コース
助成額を、対象有期契約労働者1人につき23⇒30万円(中小企業事業主30⇒ 40 万円)に変更。
◇ 地域雇用開発助成金 地域雇用開発コース
助成対象となる雇い入れ要件を正規雇用労働者に限定した場合、雇い入れた者の中に正規雇用労働者が少なくとも1人以上いれば、非正規として雇い入れた労働者も助成対象に含めます。
地方の実情にかんがみて、3人まとめて正社員というのはムリだから。また、能登半島地震の特例は廃止。
◇ トライアル雇用助成金
★ 一般トライアルコース
対象者に、生活困窮者のうち、生活困窮者自立相談支援事業、生活困窮者就労準備支援事業又は認定生活困窮者就労訓練事業による就労の支援の対象となっている者を加えます。
(両立支援等助成金)
◇ 両立支援等助成金
★ 柔軟な働き方選択制度等支援コース
・障害のある子又は医療的ケア児を養育する対象被保険者については…
柔軟な働き方選択制度等又は子の看護等休暇制度(有給)を利用することができる期間を、子が18歳になる 年度末等まで引き上げた場合、支給額を20万円加算。
・子の看護等休暇制度の有給化については…
制度を導入した上で、 実際に制度を利用した被保険者が生じたこと等を求める。ちょっと厳格化。
★ 介護離職防止支援コース
介護離職を防止するための制度メニューがあり、それを導入し、実用すればもらえる助成金。介護両立支援制度のうち「所定外労働の制限制度」及び「深夜業の制限制度」は、既に義務付けられたので、制度メニューから削除。
制度メニューの1つとして掲げていた介護休暇制度の有給化について、独立した助成金とし、有給の介護休暇制度を導入した上で制度を利用した被保険者が生じたこと等の要件を満たす中小企業事業主に、1回に限り30万円(一事業年度において介護休暇を年10日以上付与する制度として導入した場合、50万円)を支給。
介護休業及び介護両立支援制度について、休業取得者及び制度利用者が有期雇用労働者の場合、10万円を加算。
★ 出生時両立支援コース
「男性育休取得率の上昇等」に係る助成金の支給対象となる事業主の労働者数要件につ いて、業種にかかわらず常時雇用する労働者が300人以下の事業主に変更し、 男性育休取得率の算定に当たり、事実婚状態にある男性労働者の育児休業も含まれます。
★ 育休中等業務代替支援コース
育児休業中および育児短時間勤務中の手当支給の対象となる事業主の労働者数要件(常時雇用する労働者の数が300人以下であること)を撤廃。
また、「育児休業中の代替要員の新規雇用(派遣含む)」の支給対象となる事業主の労働者数要件(中小企業事業主であること)について、人数要件を緩和し、業種にかかわ らず常時雇用300人以下の事業主であれば受けられます。
対象労働者の育児休業期間中に他の労働者が業務を代替した場合において支給する業務代替手当について、助成金の算定対象となる手当支給期間の上限を2年間に延長。
新規雇用(派遣含む)において、業務を代替した期間に「1年以上」の区分を設け、当該区分に当てはまる事業主には81万円(プラチナくるみん認定事業主には 99万円)を支給する。
★ 不妊治療及び女性の健康課題対応両立支援コース
これまでの3コース各30万円(①不妊治療、②月経に関する課題の解決、③更年期に関する課題の解決)のほかに不妊治療に関する長期休暇の加算が加わります。不妊治療に関する休暇制度を20日以上連続して労働者に取得させ、原職に復帰させ3か月以上継続勤務させた場合 1事業主当たり、30万円(不妊治療に関する休暇取得者が20日以上連続して取得する場合はその者を対象とする)出ます。令和8年度までの経過措置です。
◇ 人材確保等支援助成金 (人確金)
★ 雇用管理制度・雇用環境整備助成コース
雇用管理改善機器等の導入に係る助成については、雇用する労働者に係る賃金を5%以上増額した場合に加えて、賃金を7%以上増額した場合に は、当該経費の25%に相当する額を加算した額を支給する(あわせて、賃金を 7%以上増額した場合における助成額の上限額も新設)
★ 建設分野若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース
建設事業主が…
・魅力発信に関する事業を実施
・雇用管理研修を雇用管理責任者等に受講させる
・その事業に参加した者を雇用し、入職後に教育訓練に関する事業を実施
・当該労働者を職業安定局長が定める期間(6か月)以上雇用した場合…
現行の助成額に加えて、定着した対象労働者1人当たり42万円の上乗せ助成を新設。 また、事業を実施した場合の賃金助成における単価を1日当たり9,500円に 引き上げます。経費助成と賃金助成の上に定着助成が加わります。
★ 作業員宿舎等設置助成コース(建設分野)(女性専用作業員施設設置経費助成)
女性への設備を男性にも作らねばならない、という要件がなくなります。
◇ 働き方改革推進支援助成金 業種別課題対応コース
所定外労働時間の削減の区分新設:10時間以上削減の場合、100万円が上限となります。その他の区分はそのまま。
また、働き方改革推進支援助成金のコース全般に賃金アップの上限額加算が多くなります。割増賃金率を法定より5%以上引き上げた場合、助成金の上限額を25万円加算し、1か月45時間超60時間以内の時間外労働に対する割増賃金率を50%以上に引き上げる等、一定の要件を満たした場合には、助成金の上限額を100万円加算します。
◇ キャリアアップ助成金 正社員化コース
正社員転換等をした有期契約労働者等の数等の情報公表を 行った事業主に対して、1事業所当たり1回に限り20万円(中小企業事業主以外は15 万円)を加算して支給します。
◇ 人材開発支援助成金(人開金)
★ 人材育成支援コース
中高年齢者実習型訓練を新設し、45歳以上の労働者に実施。OJTとOFF-JTを組み合わせた訓練に新たに助成。
★ 人への投資促進コース
長期教育訓練休暇制度の導入や実施、有給の長期教育訓練休暇分の賃金に係る助成に加え、新規雇用又は派遣受入を行った場合や、有給の長期教育訓練休暇取得者に代わって業務を行った職員に対して職務代行手当を支払った場合には上乗せして助成。
◇ 職場適応援助者助成金
これまで、地域障害者職業センターにより作成又は承認された計画に基づき支援を実施した場合に、支援を実施した認定社会福祉法人等に対して支給してきましたが、8年度は上級職場適応援助者研修を修了した上級職場適応援助者も、支援計画を作成・承認できることとし、訪問型又は企業在籍型の上級職場適応援助者が作成・承認した計画に基づき支援を実施した場合も、助成金の支給対象とします。
◇ エイジフレンドリー補助金
★専門家総合対策コース
総合対策コースからの改名です。リスクアセスメントの他に、そのアセスメントの結果を踏まえた対策の実施も支給対象になります。
◇ 地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース)
正規雇用労働者として3名以上(創業の場合は2名以上)雇い入れること」の要件を 「労働者を3名以上、うち少なくとも1名は正規雇用労働者を雇い入れること」に改定。地域創業のハードルが下がります。なお、雇用する労働者は中高大卒の新卒者ではダメ、ということになりました。
こうして見ますと、新設、伸びる助成金は・・・
・「おっさん対策」の増強が目立つ。65歳超、中途採用、産雇金、人開金など伸びて、中高年の採用のみならず、定年延長、出向、訓練でも活用できる。
・両立支援、正社員化は相変わらずおススメ。より高いケアをすれば加算するパターンの流行り。
・助成金の実務自体は新しい助成金もあまり変わらない。雇用関係助成金の実務はだいたい8パターン。
というところが大きな特徴です。
<令和8年度助成金のゆくえ:下に続きます>
助成金不正を防ぐ提案書
当ブログをご訪問頂き、ありがとうございます。
○ 中小企業福祉事業団セミナー
もしものミスにも慌てない!助成金、『提案~クローズ』トータル講座はこちら
『雇用関係助成金、その本質に迫る!-2025改正情報と
「助成金教育」「助成金マネジメント』=雇用の多様化に備える助成金実務はこちら
○ 賃上げ関係助成金セミナーはこちら
○ 「就業規則作成、見直し講座」はこちら
○ 労務事情―令和7年度助成金記事執筆!はこちら
○ 助成金の無料診断、最新状況はこちら
○ メルマガ「新労社が贈る、人事のツボ!」(無料)はこちら
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今年(令和8年)は提案書で行くと宣言しましたが、去年から準備してきた提案書がようやくメジャーな雇用関係助成金でイケるようになりました。
助成金の申請は一般的には「計画→実行→申請」です。これにこう付け加えました。
「コンサル→計画→実行→申請→クローズ」
なぜ付け加わったかというと「不正を疑われないため」です。会社の問題点を是正するコンサルを行うにはまずはその解決法を示す「提案書」です。
しかしながら会社の問題点など、より良き相談役として社長さんに打ち明けてもらうには、なかなかハードルが高いのです。いきなりポッと出てきた、社労士などという得体のしれないヤツに会社の弱点などオイソレというかどうかなのです。
そこで提案書です。ポイントは「なぜ社労士が助成金の代行をやるのか?」社労士に頼めば魔法のようにおカネが出てくるというのではない、以下のようなコトです。
・助成金は労務政策の推進。当局そのままでなく、会社に合った政策の実行を追求できる。
当局の施策を会社がもうやってしまっている、ということもあります。
・受けたら終わりではなく、その後のケアが必要。その場限りでない問題解決のルーチン化など。
やらないと調査が入ると慌てることになる(労働局のみならず、公正取引委員会や会計検査院もある)
現在は厚労省の職業能力開発基準のサイト、または生成AIの力で、たいていの業界の仕事はたな卸しできます。助成金のほとんどは「仕事を円滑に進めるための福利」ですので、厚労省は仕事を円滑に進めるツールをたくさん用意してくれているのです。
しかし助成金代行する社労士や社長は、いかにおカネを得るかに汲々とするのが当たり前です。それはいいけれども入り口はそうでも、出口は労務管理の実りを享受するお手伝いをすることでありたいと願うのです。そんな業務の出発点となる「提案書」のヤマを供させていただきました。
ただコンサルでおカネを取るのは控えます。「事業内計画」のように簡単に大雑把であればいいのです。助成金の実務はコンサルによって、動機と結果が補強されるという考えです。だからカンタンで、難しいのを入れたくなったら、本格的にやればいいのです。
今回はセミナー形態が先祖返りしました。パワポも多々ありますが、テキスト(資料)メインです。パワポでコンサル、テキストで提案書、画像映像全盛の時代に不思議なようですが、助成金はカンタンに書くと誤解を生むので、要点はしつこく書いた方がいいのです。だからテキストです。
<完>





































