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茶とんびのブログ

テーマ・・・そのうち再考します。
ともかく 嗚呼こんなことでよいのか!の大困惑ブログ。  
 

独語

ドイツ語ではなく独り言です。

日常はのんきではありませんが ここではのんきに娯楽に関連するおはなしだけひとりごちることとします。

 

昨年5月ごろから私は身辺の大きな変化への準備をしなければならなかったため すっかりブログ離れしました。

しかしブログ離れの際たる理由は 夜に増強する眼精疲労の増悪と己のこらえ性のなさによるものです。

その間 せっかく観劇してとっても感激したのに感激したことしか覚えておらぬのは実にもったいないことで ああせめてパンフレットにメモでも残しておけばよかったと・・・プチ後悔

 

その代表①

2018年2月 いずみホール

藤村実穂子さんのリーダーアーベントが数年ぶりに再開されました。

しかも大阪に来て下さり その内容と質が容易に予想しえたことですが “あまりにも世界一流”だったもので 流石っす! 流石っす!!と心で繰り返すほかなく 喜びに打ち震えました。

 

この秋から来年春まで日本でのご活躍が多いようです。

全てを追うのは無理ですが こちらだけはと 鼻息荒くチケット入手済み 航空チケットも確保しました。

新国立劇場 オペラ 「ウェルテル」

新宿駅で必ず迷子になるのだけが憂鬱です・・・。

 

その代表②

「滝沢歌舞伎2018」  (↓パンフレットより)

今年は名古屋公演が有ったので 旅費が約半額で済むわと大喜び。 名古屋の御園座デビューしました。

わたくしのような不熱心なファンもこのスーパー娯楽の演目は2010年から見続けてきましたが 驚嘆するのは共演するジャニーズJrの皆さんのパフォーマンスが古参から初出場若手まで非常にレベルアップしていることで ちゃらちゃらふらふらした印象は端から端まで皆無でした。

そして滝沢秀明氏(以下滝様)は年々上昇する“社会人度“や精進努力の蓄積や品がにじみ出るパフォーマンスで 失礼かもしれないが 共演するV6というグループの大先輩氏(自由人で少年のまま大人になられた風情 すいません何も知らないものですいません)と並ぶと さらにそれが強調される感じです。

殆ど忘れましたが 下手頭上高い場所での林翔太君のソロ歌唱も堪能できました(林君の歌唱で滝様が何かした、なんだったっけ~~~??) やや地味な実力者林君が座長の信頼が厚そうなのを感じました。

来年も再来年もずっとずっと未来永劫 この季節になればこの不思議で大真面目な娯楽世界を楽しめると信じて疑っていなかったが・・・

もう見られない 滝沢歌舞伎 (↓週刊新潮10月4日号より)

青天の霹靂!!! 

まさか 引退なさるなんて!!! 

あまりにもったいなすぎる!!! 

真風さんより先に舞台上の滝様とお別れする日が来ようとは!!!

諸行無常という世の理をつきつけられ ショックでした。

益々のご活躍を祈るしかなく そのご活躍が表舞台における林翔太君のご活躍に反映されることを重ねて祈るしかない。

・・・にしても バラエティ番組 全く見ませんでしたが、 ご出演ドラマ 録画したまままだ見ていませんが(ホンマにファンかいな?)、 私にとり超が付くほど異文化であった領域の楽しさや価値みたいなものに開眼するきっかけをくれはりました。 ここはけじめとして 2018年クリスマスディナーショー 義務感90%で参加決定しました。

近年腸が弱いので 洋食フルコースは結構憂鬱。

おひとり様参加ですので本当は憂鬱、 

隣席に話しやすい方が座られますように。

 

 

その代表③

2017年宝塚歌劇 宙組公演「神々の土地」「クラシカル・ビジュー」

この公演期間中 私事ですが ①身辺整理のクライマックス ②とある受験とその試験勉強 と ③宙組 がもろに重なりました。 

仕事と仕事関連身辺整理とええ歳して試験勉強と宙組の両立は本当にしんどかった、しんどかったけれど朝夏まなとさんの最期の公演だけは絶対にはずせないイベントだったので 入院中の家族を見舞うがごとく当然のように週末毎宝塚に通いました。 

職場から出かけ宙組観劇後職場に戻り残業と勉強。 

平日は脳内の大パニックを隠し しれっと過ごす。 

日曜日開催の試験日とその前日土曜だけは観劇できない週末で “腹立つ~”と思いつつ。

当時 私の脳内はさすがに社会人なので①>>>②>③で占められましたが 一年余経て忘れっぽい私が思い出すことと言ったら ③>>>>>①か② なんですよね~

「宙組と両立できないようでは真風さんのファンとして恥ずかしい!」と頑張ったつもりでも 空洞のあるわが脳に新しい知識は定着せず ざるのように風のように抜けていく消えていくう~(泣)。

試験の出来は予想通り悪かったのですが 来年再受験するならば「真風さんのファンとして恥ずかしくない様に投げずに地道に頑張る!」と“真風さん”に動機づけられると結構落ち込まなかったのです。

数か月後 本当に忘れたころに試験の合否発表が有り どういうわけか結果は“合”。

私は即思いました 「宙組と両立できていた!!!」。

必須な試験ではなく“勉強するために受験した”程度の意味のものとはいえ 家の雑用ほったらかしで配偶者にはかなり世話になりましたので礼を申しました。

が、 配偶者に向け私の口からつい滑り出たセリフはこうだったのです「ありがとう、真風さんのおかげで受かった!!」。

「神々の土地」観劇の思い出ではなく観劇にまつわる思い出話をべらべらとしゃべりましたが 上記いきさつで 一回一回の観劇の感想をどこにも残さなかったのが今更ちょっとだけ悔やまれます。

 

「おもろい女」

兵庫県立芸術文化センター中ホール

“新喜劇”っぽい催しにおけるベテラン俳優達の芸を無性に見てみたくなったのです。

用が出来行けなくなった配偶者の代打に高齢母を連れて行きましたが 正解でした。

客席は女性率が高く 私どものように“ちょっと足腰の悪いお母様とつきそいの娘さん”が散見されました。 

分かりやすく面白く実に万人向けに作られており、セリフ劇でセリフを聞き入れ吸収するのがもはやしんどい高齢の母にも無問題。

演出は”意味深”とか”伏線”とかを排除し 俳優の皆さんも観客の予想通りに泣き笑いに運ぶわかりやすい演技で この領域にはこの領域の“様式”がちゃんとあり 多くのひとを喜ばせる底力があると知りました。

 

ミス・ワカナを演じた藤山直美さん、直美さん登場で客席は“待ってました”と拍手喝采。

相当エネルギッシュな方です。 

少女時代は面白おかしく可及的にかわいく、 離婚後ヒロポン中毒となり心疾患でぶっ倒れるまでの晩年をリアルに気迫たっぷりで演じておられました。

女性のファンが多いようです。

タイムリーに 元星組トップの北翔海莉さんが直美さんのご親族と結婚さたというニュースが有りましたので 北翔さんももっと先にこの役をする事があるのだろうな・・と。

もとかしまし娘の三女である庄司花江さんや 大女優山本陽子さんはさすがベテランの風格がありました。

どこかで見た事があると思ったら “コント赤信号”の方もおられ 立派な舞台俳優でした。

 

高齢母 “感動して泣いたわ” だって!  

母には 何も考えずとも楽しめる宝塚の長身イケメンショーだけみせといたらええわと思っていましたが なるほど“松竹系”もよいかも。

老若男女 いろんな人が楽しみ感動する、 演じる舞台上の方々をみて 尊いお仕事だな と思いました。

 

おおむね附属ショーだけは大好評であったらしい宝塚歌劇宙組公演「異人たちのルネサンス」 

私を宙ファンと知らずに近い距離で語られる感想の多くは 「暗い」「寝た」「モナリザに似てへんやん」と言ったもので 私は心でしくしく泣きました。 

 

今ヅカ友たちには「雪ファントム楽しみ120%」であり 完全に過去作品となってしまった「~ルネサンス」

この作品 私にはどうしても“しょうもない作品”とは思えないのですが 時間制限の為作家も語りきれなかった事があるのかもしれない。

東京公演でこのように加筆するとどうだろう?

例えば “モナリザ“の披露時 「まあ美しい人」 以外に 「じっと見られているようで不気味ですな」、とか 「私には男性に見えますが」 など多様な意見をセリフに入れ 実に謎めいた絵画であることを強調するなどすれば 所要時間10-20秒 観る者は「あ、モナリザやー」で思考を終了しないと思う。

さらに レオナルドは愛する故人の似顔絵を描いたわけではないことを強調するためには(モナリザはまどかちゃんに似ていなくてもよいのです) メディチの当主の愛人No1という超有名人がモデルであることに多くの者は気づかず、 事件の当事者(=現場に居合わせたか事件後駆け付けた)であり絵画鑑賞眼のある者のみが事件当日の服装と同じであることなどから”そのモデルが誰かに気づき“ギョッ“とする、といった様子をわかりやすく演出されたらサスペンスドラマっぽくて面白かったのにと思う、ああもったいない。芹香さんの芝居は良かったな~

レオナルド君も ときおりギョギョっとさせる殺気なり不気味さで常人ならぬオーラを見せる場面が有ったならよかったのにね(安易な発想か?)、殺気を見せるかと思えばピュアで可愛かったり・・・なんなのよーこのヒトわードキドキドキドキドキドキドキドキ とか。

 

 

宙組の演者も多くは玄人芸で大満足でしたが  兵庫県立芸術文化センター中ホールなどで普通の演劇として上演されたら時間制限に伴う不自然さもなく面白いかもと思ったのです。

TVドラマを見ないので俳優さんをあまり知りませんが 己の少ない観劇体験から無い知恵を振り絞り“おもろそうな配役”を空想して独り笑ってみました―年齢は考慮せず。

 

ロレンツオ・デ・メディチ

吉田剛太郎さん (本役 芹香斗亜さん)

潰される直前まで無敵の強者であり続けんと抗う といったイメージ(舞台「ジュリアス・シーザー」を想起し)

 

ジュリアーノ・デ・メディチ

古川雄大さん(本役 桜木みなとさん)

お若いころの堺正人さんでもいいかも

策略する奴らにいいように利用される様があまりにも気の毒にみえるのを期待(東宝エリザベートにおけるルドルフを想起し)

 

クラリーチェ

佐藤オリエさん または若村真由美さん (本役 純矢ちとせさん)

財閥の本妻  本当にこわいぞ~~ 純矢ちとせさんのままでもよし。

 

ローマ教皇

村井国男さん (本役 寿つかささん)

暗闇でヌボーっと立つたたずまいに凄味が有りそうです。(舞台「ジャンヌ」を想起し)

 

フランチェスコ・パッツィ

横田栄司さん  または片岡愛之助さん(本役 凛上きらさん)

負け組・・な雰囲気をおかしくかつ哀しく存在感たっぷりで。

 

ミラノ公

コング桑田さん  (本役 寿つかささん)

凡庸を装いながら押しの強い強い一国の主のイメージ 無邪気に暑苦しくロレンツオを相当疲れさせる様が遊んでる感じで面白そう・・くすくす。

 

イザベラ

濱田マリさん (本役 遥羽ららさん)

この方の登場で一転 笑いを取る いや~ 絶対にいいと思うな~いっそ主役に! (五右衛門ロックを想起し)

笑いを目的とするならば 前田敦子さんの物まねで有名なキンタローさんという方でもよし、しずちゃんでも良し。

 

グイド司教

(存命なら)平幹次郎さん  (本役 愛月ひかるさん)

もう誰が主役やねん・・状態ですね

 

そして

カテリーナ (うーむ 難しいぞ)

星風まどかさん (本役 星風まどかさん)

少女の様で大人 美しいようでかわいい もぎ取れるようでもぎ取れない どうしても心を開かない何かを持つ神秘性  このような女性に多くの男性が勝手に翻弄され(女性は大迷惑している)る場面に何度か遭遇しました(私はいつもただの傍観者 しくしく)。本来能動的に生きる潜在性はあるものの受け身に生きるしかない環境で能動的に己を閉じ込める、 基本弱い運命、このような味わいの美しい女優さん うーーむ  中越紀子さんなんてどうだろう?

 

レオナルド・ダ・ビンチ (うーむ 難しいぞ)

伊勢谷友介さん (若ければ)野村萬斎さん (本役 真風涼帆さん)

よく知らないが 伊勢谷さんは映画「はちみつとクローバー」でそれっぽい役をやっておられた。

観ていないが実写版「あしたのジョー」では力石!!  

NHKで白洲次郎も!   吉田松陰も!!

個性が強烈過ぎてむしろピュアな恋愛が似合わない方が演じた方が 巨人の永遠なようで一時的な恋としてリアリティが有り面白いような気がします。

 

久しぶりにここで遊びました。ニコニコ

11月に観劇または鑑賞する劇場系催しのチケットは計8

3枚はこちら↓のもの つまり同じ演目を2会場で3回鑑賞するんっす。

 

配偶者はこの執着にあきれます。

宙組複数回観劇は耽溺および中毒で これはどうにもとめられません(が期間限定の安心があります)。

このたびの反復鑑賞についてはこう言い訳できます。 なんぴとも好きな音楽や映画は何度も何度も鑑賞するでしょう、楽団が 遠いジョージアからわざわざ日本に来てくれた、 こちらがジョージアに旅行したとてタイミングよく生演奏を聞けるわけではなく 遠い国の音楽ゆえ生を聞けるのはこれが人生で最後のチャンスかもしれないというのに複数回通って何が悪い。 

おばはんの強みは それを迷わず遂行する経済力(学生時代よりは・・って程度です)。

ああこのタイミングでおばはんでよかった。

 

学生時代にCD屋のworld musicのコーナーでたまたま出会った ジョージア(当時はグルジア共和国)のポリフォニー。

イーゴリ.ストラビンスキーが「人類が作った最高の音楽」と絶賛したそうです。

長年CDを聴き続け聴き続け ようやく夢かない生演奏が聴けました。

なにゆえ好きかというと 説明のしようがなく あの独特の和音と転調が“生理的にひきつけられる”としか言いようがありません。

 

おまけにあの独特のジョージアの民族舞踊と込みです。これは相当に贅沢。

*コマーシャル映像

 

 

男性によるポリフォニー

ジョージアのポリフォニーには3つのタイプがあるそうで

1. 複合的ポリフォニー:和声をなす声部が同じリズムで動くことによって特徴づけられる、比較的古い形式

2. ドローン上での二声のポリフォニー的な対話

3. 発達した三声による対比的ポリフォニー

ジョージアの合唱曲はこれらの特徴の内二つか全てを具えており 混合的なものをタイプ4と呼ぶこともある。

私は上記2 あるいは2を含むものが特に好きです。

*参考となる動画

 

 

主に男性の舞踏

戦いの舞が多いです えー?と驚くような高速回転の末 ピシ――ッと決めポーズでとまる。

あっちからこっちから次から次へと ふお~~~~(←感嘆)

 

主に女性の舞踏

同一ジャンル内で舞踏の内容の男女差がこんなに大きいのを知りません。

優美で長身なお姉さんたちが 日本のお茶運び人形のように 右へ~~ 左へ~~

いったいどのような足の運びを???

右へ~ 左へ~を見ているだけで見惚れます。

優美でコミカルでかつ貞淑な印象。

 

 

ルスタビ

50年の歴史があり世界中を回り高評価を受けているだけあって 合唱 楽器演奏 舞踏ともクオリティーが高く 異国の珍しい物を見聞きする楽しみ 以上の感動がありました。

私は オーラスであるフェスティバルホールにも行きますが ただ今全国ツアー中。

お勧めです!

 

 

私の所有するジョージアの合唱のCDはやっとこさこれくらい。

最前真ん中はこの度のツアーで販売されていました。25曲も入っており2000円 超お得です。

その後ろのビクター JVC world soundsシリーズの3作が最も好きです。

 

 

いつかできれば現地の教会で マイク、スピーカーなしで聴きたい。

 

10月は“煩悩の月”でした。

私の予定帳には 仕事 雑事 宙組公演観劇の3種しかなかったからです。

この夏 本当に良いことが何一つなかったので10月は幸せでした、しかし幸せを予定通り遂行するため体調管理に気遣った~~

 

そして11月は一昨日の内田光子さんのリサイタルから始まり 雪組公演「ファントム」を含め“芸術の月”となる予定でしたが わたくしの応援目線は“芸術の月”に本日観劇した宙組公演「異人たちのルネサンス」を含めることに決めました。

 

というのも・・

理性と感情を無理やり分けるがごとく 煩悩と芸術も分けねば引き裂かねばとあがくことで冷静さを保ち続けたい(保ててへんがな・・・)と願う私ですが 一昨日 シューベルトピアノソナタ第21番の2楽章を聴きながら 最も近い体験として想起されたのが 宙組公演「異人たちのルネサンス」 劇中の“カテリーナの死”だったのです。

しかし 芸術鑑賞中に煩悩が頭をもたげたとは全く思いませんでした、 実に自然なことだったのです。

 

 

宙組公演「異人たちのルネサンス」 

主役が恐れ多くもレオナルド・ダ・ヴィンチって “宝塚で劇術家ごっこ”になりませんように・・(恐々) 否否 最近の宝塚は結構すごいですよ(例:「翼ある人々 ブラームスとクララ・シューマン」)。

残念ながら美術にはうと~~いため どのような人がどう演じれば巨人=ダ・ヴィンチに近いのか わたくしには想像もできませんが 美術館などに行くとたいていその世界の住民っぽいお客さんがおられ そういった方々は独特のオーラがあり同じものを見ても全く違うものを見ている様な目をされているので  芸術家=とにかく尋常ではない雰囲気をだす ・・・てな感じ?

 

主演の真風涼帆さん(真風様~♡)は初日近くから“その役を生きてる”という感じでわたくしは大喜びでニコニコ。

ほかの演者の方々も初日近くから堂々ベテラン芸を展開され をを 宙組実に地に足ついている フムフム。

 しかし メルヒエンな真風様演じるレオナルド ずいぶんいい青年すぎやね これは演者の日常がにじみ出てしまっていると見た! ギラギラがないのがちと残念も ラブリ~!

冒頭から暗いドロドロした感じ  S4 メディチ宮・ロレンツォの執務室の場面のピアノと弦によるバックミュージックも超好みー。

真風さん演じるレオナルドと星風さん演じるカテリーナとの二重唱は実に耳に心に心地よく あー今すぐCDで聴いてリピートしたい!! 

ソロ歌唱はちょっと歌謡曲みたいなものもあったが真風さん本当に歌お上手になられのどがお強いのかコントロールが良いのかほぼ声がすれ音程狂いなく大したものだー。

そして 良い奴2名と悪い奴らが複数の企てにより一堂に会しバタバタと死に“一枚の絵画のようだ~”と叫ぶ者もおりしぶとい奴が生き残るという展開が実に分かりやすく面白――っ!!!

思想の押し付けや男性主体の美学の押し付けもあまりなく 普通に物語を楽しめばよい、  中ホール級の演劇を好む私は実にご機嫌に観ていました。

しかし 最後に悪い予感がしたのです。

愛するカテリーナの死後 レオナルドが絵画を持参して登場 前半で予言した通り“新しいマリア像”を披露するのですが ここで新しいマリア=カテリーナの肖像として “モナリザ”出すんじゃないでしょうね と恐れていたら 出ました“モナリザ”が。

超有名絵画出したら 美術に明るい方に笑われるんじゃないかしら 突っ込みどころ作ったな 微笑の理由は “愛を知っているから”→宝塚流にまとめて演劇終了 やれやれ。

が、しかし! 審美眼とハートをかっさらうすてきすぎるショーでときめきすぎてわたくしはフラフラになりとにかく幸せ。

 

 

10月はだいたい上記のような煩悩観劇の日々を送っていました。

しかし 真風さんを双眼鏡で追いすぎたため 一日くらいは視点を変えようと 二階席下手側後方席に座った日 極力双眼鏡追いをやめました。

この席からはレオナルドの腕の中で死んでいくカテリーナの表情が良く見えました。

観劇中に考えがすぐ脱線する私は思いました、 己の腕の中で知人が死ぬ、循環が止まる瞬間、皮膚色が白くなり そのうち冷たくなっていくのを目で肌で近く感じるって尋常な体験ではないなって。

そこで遅ればせながらようやく私は気づいたの、  黒い衣装、レオナルドが描いたマリア像=モナリザは 己の腕の中でようやく心身囚われの身から解放され愛を知った死の前の瞬間のカテリーナだと。

天才だというレオナルドは 見る人によっては美しい人 知っている人にはカテリーナだとわかるように描いた。

でもね 生気のない不気味に仄暗く光る肌の色のモナリザ、  遺体を描いたのではないかと思ってしまった。

メディチ家の当主が与えたピンクやオレンジの美しい衣装ではなく過失(よね)で殺された日の服装で彼女の肖像を描く、 死んでいる様にも生きている様にもとらえることができる肌の色、 意味深な微笑は“愛を知ったから”というが幸福な笑みにも見えるかもしれないが挑戦にも嘲笑にも見えないこともない。 

これはメディチの当主に対する皮肉や挑戦も含めた総力で挑んだ お約束通りに超多様性のあるマリア像の製作であり カテリーナは己の魂の中に生き続けているから 絵画はあんたにくれてやる。

この絵を突き付けられたときの芹香さん演じるメディチの当主の後ろ姿の演技が見事で この審美眼はあるしぶとい当主、 動作が・・・・・となり何を思うか? と想像力を掻き立てられました。(あとでこの絵に呪い殺されませんように)

そう考えると 演出家がここでこの絵を出したことに実に納得できたのです。

 

上記のようないきさつで 劇中のカテリーナの死はわたくしにとり “軽いエンターテイメントの中の一場面”ではなくなりましたので  くどいですが シューベルト ピアノ・ソナタ21番第二楽章とリンクしても全く自然。

 

 

それゆえ わたくしの11月は 宙組公演「異人たちのルネサンス」も含め“芸術の11月”となりました~

 

 

 

習慣的にブログ巡りをする友人に この公演の評判はどう?と尋ねると 「最後のショーは評判が良い」と婉曲なお答えが返ってきましたので 数日前から久しぶりにちょっとだけブログ巡り、(例によって眼精疲労で脱落) どうやら最後のショーだけは評判が良いようです。

しかし誰が何と言おうとも この作品は私には結構面白い 超気に入りました。

 

 

本日で真風さん演じるレオナルド、その他実に面白い登場人物たちとお別れです。

さみしーーーーっ!!