神のいなくなったグループ3 | フリージング・レイン~猫と娘、ときどきクリーン&ソーバー~

フリージング・レイン~猫と娘、ときどきクリーン&ソーバー~

アルコール依存症、薬物依存症のクロスアディクト
ブログ記事には摂食障害などアディクションいろいろ。
成長した娘と愛猫二匹のブログでもあります。

(お願い)当ブログ記事を許可なくFACEBOOKやツイッター等への転載はしないでください。

 

アメリカの草創期のAAメンバーは「ビッグブック」一冊に示してある12ステップを宝物のように、それをパスしてくれた

スポンサーシップとの関係をとても大切にし、重要視し、家族ぐるみでつきあい、その友情を超えた人と人との深い絆は互いが、この世を去るまで続くメンバーが多数いるとアメリカ・カナダの常任理事やGSO所長にも聞いた。

同様にAAミーティングでは、自分が今取り組んでいるステップを始める前と後、こんなふうに変わった。

かつて飲んだくれてた頃には想像もできなかったよ。という話をミーティングで

共感しあった。怒り、悲しみはスポンサーが聞いた。スポンサーシップには解決があるからだ。

 

僕のいたグループもそうなりはじめていた。グループメンバーのほとんどはスポンサーを持ち、

12ステップに取り組んでいた。一番ロングソーバーでサービス経験のあった僕は

いろんな側面で質問され、解決を求められた。しかし、それはこのグループの問題だから

僕の経験は話すが、結論はみんなで決めよう。

 

一番多いときでグループメンバーは30人を超えていたと思う。

2か所にミーティングをもち、春や夏には「仲間の会」と称して

ビジネスで積み残した議題を話し合い、サービスの勉強会と昼食会をした。

「仲間の会」はアメリカにならって昼食はポットラックスタイルで行った。

ひとり一人が、もう一人の食べ物を持ち寄って行う。盛大なハイキングみたいだった。

年末には「恒例:牛しゃぶ大会があり、グループ外から多数参加し、

酒の飲まない、しゃぶしゃぶ忘年会は店側にとっては「酒池肉林」だろう。

毎回、大笑いした。もう、だしとは言えない沼の中で泳ぐ、しゃぶしゃぶをみんな喰っていた。

 

僕らのグループを悪く言うグループや個人が結構いるのは知っていた。

地元だけでなく他の地域にもいると聞いた。

なぜなら、僕らは多くのグループがしていた旧態然としたことは一切しないで、

AA書籍には書いてあるようなメンバーシップを大事にしたからだ。

他のグループは決してやらないイベントばかりだったからだ。

 

そのうちに、ほころびが出てきた。

旧態然としたグループメンバーとうまくやることを選択した人は抜けていった。

 

あるグループメンバーが会場係をしていてミーティング場のカギが一本しかなく、

自分が行かないとミーティングが開けないことで、苦しんでいると聞き

僕はすぐさま教会に連絡をとり、その日のうちにミーティングを閉鎖した。

会場にいける人は閉鎖告知するためにミーティングに行ってくれと連絡した。

 

その時グループチェアパーソンを臨時でしていた僕はビジネスが1か月後になることを考え、

彼女のソブラエティを守るためにビジネスを飛ばしてグループチェアの権利で決めた。

全体の福利が個人を優先する。。。。を実践した。

のちに喧嘩腰で詰め寄るメンバーもいたが翌週、グループメンバーに事の経緯を説明した。

ただし、カギを1本しかもっていなかったメンバーは僕を恨みながらグループを抜けた。

 

ある意味、正しい、しかし周りと一緒にやることを考えると間違いもある。

こうして、徐々にメンバーが減った。

正しい事をやり続けることが決して正しいとは限らない。

先進的なグループが正しいグループ活動をすることにより、

 

周りに刺激を与えているのは見ていてわかった。

あいまいでもいいグループが良かった人も、そんなグループに行った。

 

そうしてビッグビック、12ステップの実践、さまざまなグループ活動、メッセージ、そこから

少しずつ離れていった。

 

全員がそうでは、なかったが、旧態然としている、あいまいなAAに安心感を求めた人もいた。

 

残ったメンバーは、そうならなかったが、誰も手助けしなくなったのだ。

 

それが、グループ衰退、絶滅の原因だ。

 

グループは解散した。跡形もなく。

かっての僕だ。

 

性懲りもなく1週も空けずに、全く別のグループがミーティングを引き継ぐように開催した。

二度行ってみた。

 

そこは、もはやAAはなく、安酒場の片隅でたむろしている愚痴の集まりだった。

神も、12ステップも、ビッグブックも、まして解決もない、なにもない。吐き気がした。

僕は吐きそうになって途中退席した。