涼しくなった夜中3時過ぎ、
もう寝ようと、さいきん読み始めた 少女漫画をよこに置いた。
静かさに静かさが 集まるように積もり始めた。
眠りかけた頭は、その空気感だけをかんじた。
夢うつつの中、ずっと彼女から
今日中に何かを決めろと言われている夢が 割って入る。
細い定規のような風が 頭上でクロスした瞬間、口から言葉が出た。
「じゃ、あとは僕一人で決めますよ」
風は逃げ、居場所を見つけ始めた 猫たちも逃げた。
残ったのは ぼくひとり。
「連絡しなきゃ」とスマホを取ると・・・
どこかで一陣の 風が逃げた。
誰に?
今、起きたことを言葉にしようと起き上がり、なんとか書き留めた。
眠る直前、手に取った 澁澤龍彦の「黒魔術の手帳」が あいさつしたかも。
(追)なんて書いて昼過ぎ、飛び起きたら「来年、春の日にご馳走様」みたいなラインが来てる
素敵すぎて跳び起きた。お酒を飲んではいないよ。
真夏の夜の夢。