算数はトップクラスなのに国語が苦手。説明文はなんとかなるにしろ、物語文が大嫌い。「そのときの気持ちを書け」という問いが出ると手も足も出ない。
入試の物語文では、親兄弟クラスメートとの微妙な気持ちのすれ違いをテーマにした作品が主流です。一時期、あさのあつこさんの「バッテリー」が定番でした。物語文アレルギーの対策は近日、書きます。
あとは語彙。小学生は語彙が少ない。語彙を付ける方法も考える必要あり。
さらに、話を聞いて理解する能力も必要です。今回のテーマはこれです。
聞いて理解する能力はいくつかに分類できるのですが、ここでは情景のビジュアル化について書きます。
ZOOMの学習会では、何か話をしてそれを絵に描いてもらうトレーングをしようと思います。
まず、話がきちんと聞く。そして、頭の中でビジュアル化し描く。
じゃあ、どんなものがいいのか?
まず、最初に頭に浮かんだのが、川端康成の「雪国」、「伊豆の踊り子」。冒頭が映像的です。
そして、夢枕獏の「餓狼伝」。夢枕獏って、量産型で出来不出来が激しいのですが、間違いなく天才です。こんな文章を月産600枚で書いているなて信じられない!
闇の中で、桜が散っている。
満開の桜であった。
その桜の花びらが、わずかな風にほどけて宙に舞ってゆく。
川の土手であった。
土の土手だ。
その土手に、桜の老木が一本だけはえている。巨木であった。黒い幹から、天に太い枝が張っている。
根までが太かった。大きな手が節くれだった指で土手をわしづかみにしているように見える。
月が中天に登っている。
その月光の中を、しずしずと桜が舞う。
舞うといっても、空へ登ってゆくわけではない。
どうです?
小学生がこれを聞いて、情景をビジュアル化できるでしょうか?
語彙は大丈夫か? 「ろうぼく」「きょぼく」「ささくれだった」「わしずかみ」……。
言葉でつまずく子もいるかもしれません。
どうなるか、結果が楽しみです。
開催日未定。参加希望者の意見を聞いて日時を決めます。誰でも参加できます。お問い合わせはお気軽に。
今日のつぶやき
説明文は高校入試、大学入試と同じ著者の作品が取り上げることも多いのですが、物語文は傾向が違います。上に書いたように、親兄弟クラスメートとの微妙なすれ違い。「バッテリー」はすべての要素が詰まっているので、百わりのトレーングのように重要箇所を暗記するくらい繰り返し読んでください。全巻読む必要はなし。1巻だけでもかまいません。
個人的に好きなのが「西日の町」。微妙な心理の動きがうまく表現されています。これも、国語の出題者が大好きな要素が詰まっています。
子供向けではありません。でも、この人、天才です。お薦めは下の2冊!
ZOOMの学習会! 誰でも無料で参加できます
水曜日と日曜日はZOOMによるオンライン学習会の日です。
日本各地の中学受験生と、世界各地の小学生がオンラインで集まってプリント学習を続けています。参加は無料。誰でも参加できます。
また、日曜日にはプリント学習の他、「英語で話そう」というオンラインミーティングもやっています。ロンドンの女の子が、自分の街や学校についてお話したり、BBCの科学ページを解説してくれたり、絵本を読んでくれたりします。英語が話せなくても大丈夫。気楽に参加してください。途中入室途中退席も自由です。
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家庭学習研究社に通塾のお子さんへ
#家庭学習研究社 は6教室ありますが、どの校舎も2名以上の水曜学習会の参加者がいます。普通に学習している子は普通にベストテンに入ります。昨年の4年は、全校舎で4人しかいない100点のうち2名が水曜学習会のメンバー、平均は95点でした。これは、中四国どの中学でも合格できる点数です。急に成績があがった子いたとしたら、それは水曜学習会のメンバーです。みなさんが知らないだけですよ。
今、使っているプリントはこんな感じ。 マナビーを使っていてはいくら丁寧に教えも理解してもらえないのでこのプリントを作りました↓
学習開始後、2、3ヶ月程度ですざまじいスピードがつきます。動画でどうぞ。
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