食という欲求2
自家製餃子曼荼羅
自分の作る料理にはひとつのテーマがある。それは楽しむこと。
作っている最中、出来上がり、仕込み、いろんな場面場面で楽しさを追求する。
結果毎日違った料理になるのが私の料理の特徴だ。
それは、いいときもあり、悪いときもある。
なぜかというと、お店にメニュー表が無い。
初めて来る人はびっくりするだろう。このお店でご飯が食べられることも知らない人もいるくらいだ。
当初はメニュー表を置き営業する予定だったが、最初の1週間で挫折した。
私が作ることに飽きるのだ。
同じ料理ばかり作っていると、違った料理を作りたくなる。
楽しむことができなくなってしまった。
さらに、一度作った料理は二度と作ることができないこともわかってしまった。
同じように仕上げても、同じにはなっていないことに自分が気づいてしまう。絵画でいう模写に近い状態になってしまう。
なんとも気まぐれなシェフだなと自分で思う。
マグロは切り身で泳いでいると思っている人の創造
そこで私が考えたのが「おまかせ定食」というメニュー
なんとも、大きなくくりだろう!すべておまかせ!
前に食べた人と、次に食べた人の料理が違っていても文句はいえまい。
と、冗談はさておき、このメニューについては意味があったりする。
まず、自分の同じ料理(ジャンル)を作っていると飽きる性格から、毎日様々な料理が生まれてくる。昨日は魚、今日は肉、明日はパスタ、中華、和食などなど何が出てくるのか楽しみなことの他に、私自信が食べたいと思う料理を毎日作っているので、結果バランスの取れた食事生活が生まれる。
かといって、1食の料理にオーガニックだとか、玄米だとか健康ばっちりです!みたいな料理を作り続けるつもりも無い。それも飽きる。
人にはお肉を食べたい日もあれば、魚を食べたい日もある、さらに言えばジャンクフードを食べたくなるときもあれば、お菓子を食べたいときもあったり、チョコレートは最高だと思う日もある。(もちろん人それぞれ違うが・・)
その真っ直ぐな気持ちを自分の料理として表現していくのだ。
毎日好きなものを美味しいと思いながら食べていれば病気になんかならないと俺は信じている。だって体も喜んでいるでしょう。
自分の体と向き合うことも大切だ。
ただ食べることに集中していては、体の変化に気づきにくい。
「美味しく食べる」それが食すということだと私は思う。
新スープチャーハン
私は自分が食べ続ける限り、料理を続けていくだろう。
次回は食べる動きについて書いていこうと思う。人によって様々な食べ方があり、観察していくととても面白いことに気づいた。その人の行動パターンや思考、普段の食生活について見えてくる。
お楽しみに
アイヌネギのソースと鏡
さて、今日は何を食べようかな~