妄想
物心付いた頃からだったと思う。
今回は「妄想」について書くことにしましょう。
妻や知人から「たっくは妄想の世界で生きている」というような事を散々言われてきた。
自分でも確かに日頃から妄想を繰り返しているような気がしていたが誰にでもあるものだと思っていた。実際話題に上がると「俺も妄想するよ。」という言葉をよく聞くし、巷では「妄想族」なんていう言葉もあるくらいだ。
当たり前のように感じていたが、私の妄想はレベルが違う事がだんだんわかってきた。
いったい日々どんな妄想をしているのかを今回初めて明かそうと思う。
こんな事を文章にするのも初めてだし、自分が振り返ってみる事も初めてなのでどんな感じになるのかはわからないが、面白そうなので書いてみましょう。
まったく同じ妄想をしている人はいないでしょうが、なんとなくわかるとか、共感できる人もいると思います。
1日の始まり・・・
朝起きてからの実態。
目覚めは良いほうだが、朝は寝ぼけ眼で頭の回転はほとんどしていない。
身支度中も特に考え事はしないので妄想は無い。
目覚めてから外にでるまで約10分くらいが平均的だろう。
家に居る時間はほとんど無くすぐに外に出ることが多い。つまりまだ寝ぼけた状態。
外にでると天気が良かろうが悪かろうが特に変化はなし。
歩き始めてすぐ一匹のカラスが「カァ」と鳴く。
この声になぜかいつも反応する。
ここから私の妄想が始まる
「今のカラスは私に鳴いたのではないだろうか?だとしたら朝の挨拶?それとも他のカラスへ何かの合図? おい。この人間また通ったぞ。いつもこの時間に通るよな。「おはよう。」とか「いってらっしゃい」などという「カァ」か?・・・
だとしたら俺も何かのリアクションをすればカラスは反応するのではないか・・?
俺も「おはよう」って言ったら明らかに他の通行人に変な人だと思われるし、軽く会釈か・・いやいやそれもおかしいだろう。周りの人には何の変哲も無いカラスにいきなり会釈する人がいるか。
よし。心の中で挨拶をしよう。きっとカラスには伝わるさ。」
私はカラスをじ~っと見ている状態。
寝ぼけ眼でカラスを見ている青年
この時私は気づいていないがこれだけで明らかに周りから見れば変な人だろう。
そんな事を思いながら、歩いていると自分の背筋が曲がっている事に気づく。
「いかんいかん。姿勢良くしなければ」
すぐに姿勢をピンと伸ばす。
この時、本当に姿勢が良くなっていればいいのだが、実際は変な伸び方になっている事が多い。もちろん自分では気づいていなく、歩き方も気になり始めやたらリズムよく歩き始める。
周りから見れば、寝ぼけ眼で胸を張った人がやたら変なリズムで歩いている状態。
気づくと前から犬の散歩をした人が歩いてくるではないか。
私はその犬を見て、「この犬散歩し慣れているな。前から来る人にまったく動じないしおしっこまでしている。だいぶ気を許した状態だな。よしよしここで俺が意識しすぎると犬に余計な緊張を負わせてしまう。俺も何事も無いように歩こう。」
おもいっきり意識している状態。
そら犬も人間も不思議がるさ。
「この人犬苦手なのかな?」とも思わせるような行動。
私はもちろん何事も無かったように歩き続けるとそこには牛丼チェーン店。
いつも見るポスターにはどっかで見たことがあるようなタレントが牛丼を持ちながら
最高の笑顔を出している。
「あれ?よく見るとこのポスター2種類あるんだな。しかも服装も髪型も違う。という事は、一度メイクしてもらい牛丼を持たされて撮影をした後、もう一度別の衣装に着替えまた牛丼を持たされて笑顔で撮影。凄い仕事だな。。。。
食べるわけでもない牛丼にこんなにも笑顔を出せるなんて、さすがプロだな。こんな事もあろうかと家では鏡の前で笑顔の練習したんだろう。
しかしまさか牛丼を持って笑顔になる事までは予想できなかっただろうな。
「私、今日牛丼撮影2カット」などと知人に話していたのだろう。
俺には到底出来ないな。。。うんうんすごい仕事だ。。
でもこれだけでお金もらえるならチョロイじゃん。なんていう人も沢山いるのだろう。その中でもこのタレントが選ばれたのもまた面白いな。
「ねぎ入り牛丼はこの人しかいないでしょう!」なんていう会議が行われ「ねぎにはこの服がお似合いだわ」というセンスが話し合われ、「ねぎの印象はこんな髪型じゃない?」なんていう事が日々行われているのだろうな。。。
一度でもいいからそんな会議に参加してみたいな。」
と思いながら車に乗る。
以上が私が起きてから自分の車に乗るまでに行われる妄想。
外に出てからを考えるとこの間約5分
そうです。約5分の間にこんなに妄想をしているのです。
もちろん日々によって変化はするけど大体こんな感じでしょう。
あらためて振り返ってみると1人で行動するときに妄想をしていますね。
誰かと話しているときなどはほとんど言葉として出すので頭の中だけで考えて終わる事はありません。
1人暮らしをしているときなどは特にひどかったと思います。
テレビのスポーツニュースのヒーローインタビューを見ていたとき、その選手が物凄い頑張ったように思えて泣き出した事があるくらいです。
「よくやったね~」などと思いながら。
実際その選手が何をしたのかは全然知らないのですが。。。
とにかく、毎日のように繰り広げられる妄想はすでに私のクセであり個性でもあるのです。これをとめられる事はとてもつらい事なのですが、現実と非現実の区別が付かなくなってしまうようになったら危ないですね。
人に迷惑をかけるような妄想はしていないと思いますが、一緒に住んでいる妻にとっては「変な人」だと思われているようです。
それでも妻はそんな私の妄想を面白いと思ってくれていて暖かく見守ってくれているようです。ほおっておけば好きに遊んでいる。そんな感じに見えるのでしょう。
私の1人遊び「妄想」を理解していただけたでしょうか?
「わかんね~よ!!」
そんな声が聞こえてくる気がするのも私の妄想でしょうか。
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