・兵庫県で今一番先進的な中華料理店ヌーベルシノワ「ベルロオジエ」in 苦楽園口

どうも、ｎａｔｓｕｋｉです。

テーマ　:　「神戸の上質グルメ」

今回は兵庫県で今一番先進的な中華料理店をご紹介します。

・Vel ROsier - ベルロオジエ

場所は苦楽園口駅からタクシーで少し行った所にあります。

外観は一見何の建物かが分からない、異彩を放つ真っ黒な佇まいです。
兵庫県唯一のミシュラン星を獲得されている、「EVOLVE」の以前の店舗に似ています。
内装も黒を基調としながらも、洗練されたスタイリッシュかつラグジュアリーな空間で高級感があります。

店内はこじんまりとしつつも、奥がガラス張りになっているので実際よりも広く感じます。

ディナーメニューは10000円と16000円のコース２種(税、サービス料別)になります。
１００００円にてお願いしました。

では料理詳細に。

・始まりの一杯シャンタンスープ

・蓮根餅

・石焼き芋

・フォアグラ無花果

・牛筋カリフラワーサーモンいくら金華ハム

・白子餃子豚キャベツ生姜豆板醤

・上海蟹ずわい蟹鍋巴小蕪菊穂紫蘇

・ココナッツ味の蒸しパン

・鰆茄子焼き茄子 XO醤葱舞茸

・A5大和牛黒椒醤牛蒡金柑クレソン栗百合根

・杏仁豆腐栗プーアル茶ほうじ茶馬拉糕きな粉ココナッツ

・林檎パイ紹興酒焼き林檎マスカルポーネ金木犀

・プティフール

・珈琲or中国茶(岩茶…世界で最も高価なお茶)

以上のコース内容です。

テーブル席には食材のみ記載されたコースのメニュー表が置かれています。
こういったタイプの表記はモダンフレンチやイノベーティブジャンルには多くあれど、中華料理では非常に珍しいです。
ジャンルは中華をベースに、フレンチ色が非常に強く反映されたヌーベルシノワになります。

まずはワインを模った食前酒の様な形で、スープが提供されます。
そこからの前菜はイノベーティブの要素が強く、美しいお皿で魅了してくれます。
中華料理の枠を超えたオリジナリティとクオリティで次のお皿が楽しみになります。

そして白子が入った餃子を再構築したとされるお皿はとても面白く、これは心が持っていかれました。
提供されたお皿に、グラニテになったニラが仕上げとしてかけられます。
全体が混じりあった時の餃子としての味わいが素晴らしく、この構成の発想とセンスに脱帽です。
次のおこげのお皿も演出に加え素晴らしかったです。
パンとして提供されたココナッツ味の蒸しパンもとても美味しかった。
ただこの辺りの後半からはフレンチ色が非常に強くなり、前半のインパクトや創造性と比較すると少し落ち着いてしまったかなという印象です。
それでもクオリティは終始高く、最後まで楽しませていただきました。

サービスに関しても大阪の某人気フレンチ店で少し前まで働かれていた女性が対応してくれたのですが、年齢が２０代前半と非常に若くもとてもしっかりとされており、抜群の距離感と親しみやすさが絶妙です。
説明も非常に上手く、終始色々な会話を楽しませていただきました。
最後のお見送りはスタッフの皆さんでしていただきました。

兵庫県内では数少ないモダン中華ですが、その中でもずば抜けて独創的です。
近いエリアでのお店の形としては、大阪にある同じヌーベルシノワの「シーフ」になりますが、個人的にはトータル満足度としてはこちらの方が高かったです。
ただ東京ならまだしも、兵庫というエリアでこれだけ繁華街から離れたアクセスとこの価格帯はなかなか大変そうに思います。
兵庫県の先進的なお店として是非頑張ってほしいです。