「占いは答えじゃない、ヒントだ。」
ルノルマンカードのシンボルについて調べ、コア意味をつかむ企画、
26回目は『本』でーす。
ルノルマンカードに描かれている本は
だいたいのデッキで『閉じた本』。
…なんだけど、
『開いている本』のデッキもあるんだって。
『開いている本』のカードでは
『秘密』の意味は薄まるんだとか。
個人的には
『閉じた本』のデッキが好きじゃな~
目次
当時の人々にとっての本
『26本』のコア
漢字で表すと
参考リンク
当時の人々にとっての本
この記事を書くにあたって
疑問に思ったのは
当時本がどこまで流通していたのか
ということ。
活版印刷術が発明されてから3世紀あまり経っても
本が高価であることに
変わりはなかっただろうと思ったから。
ましてや、
現代のような義務教育はなく、
限られた子どもだけが
教会で神父に読み書き計算を教わっていたというから
識字率もそう高くはなかったと思う。
なので、読書の習慣がある人は少なかったはず。
…と思いきや、
資料を見ると、
この時代にバカ売れしていた本があるという。
バカ売れしていたのは発禁本(笑)
発禁本というのは、
思想的に『問題アリ』ということで
販売を禁止された本ね。
そんな発禁本でも、
時間が経てば
検閲の目を逃れて
秘密裏に販売されていたそうだ。
『発禁本』とか聞いたら読みたくなるよね~
(え、ならない?笑)
一体どんなことが書いてあるのか
国が禁止してるということは、何かすごくおもしろい(国にとってはおもしろくない)ことが書いてあるんじゃないかとか。
王家や政治体制に対して反感を持ち始めた庶民にとって
非常に興味深いものだったに違いないよね。
字が読めない人は
字が読める人に読んでもらっていたんだって。
あとは、
農業・商業従事者を中心に
『アルマナ』と呼ばれる実用書が売れていたとか。
その内容は、
「翌年に発生することが予測できる四季の天候情況、戦争や紛争、伝染病」についての予測と解説
だそう。
ここまでをまとめると、
当時の人々にとって本は
役に立つ、読んだ人にしかわからない(知る人ぞ知る)知識・知恵が集まったもの
だったんだろうね。
『26本』のコア
本のコアは
知識・秘密
「知識はわかるけど、何で『秘密』?」
と思ってたけど、
発禁本が売れてたという事実で一気に理解できた(笑)
漢字で表すと
知/秘
参考リンク
-
フランス革命期前後の出版文化史研究序論 上 渡邊和彦 (←難解だけどおもしろい)
次は『27手紙』な。
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