アフリカ大陸の山キリマンジャロは、コーヒーの名前でもあり、耳にする機会も多いですが、キリマンと呼ばれることもありますね。しかし、本来はスワヒリ語で
<キリマ(山)+ンジャロ(白)>
が由来と言われていて、それだと、キリマンで切るのは中途半端なイメージですね。これはまあ、日本語には「ん」で始まる音節がないことや4拍の方が落ち着くという特性が災いしたと思われます。
日本語の熟語でも3文字のものが、どこで切れるかは意外に難しい時があります。
- 無責任、不公平、未完成、非常識
など、否定の意味のある文字が最初にある時は
- 1字+2字
と言えますが、そうと決め付けると、
- 未亡人
なんて言葉で困りますね。「未+亡人」ではありませんね。「夫が亡くなったのに未だ亡くなってない人」ですから、分けるなら「未亡+人」です。
※なかなか酷い意味合いがありますが、今はそういうニュアンスはなく、相対的に見て、価値が上昇した語と言えます。
「農作物」も、「作物(さくもつ)」」という語に引きずられて「農+作物」と分けたくなりますが、辞書を見る限りでは「農作+物」です。意味では「農耕により出来たもの」だからでしょう。
語の成り立ちを知るために切ってみると意外にいろんなものが出てきますね。