葬儀は親しい者だけで執り行う予定でした。

でも、思った通りにはいかず、、、


夫の親族は会社の社長で仕事を休む関係上、関係先に言わなければならないとのことで、結果、沢山の弔電や花、多く参列者でとにかく慌ただしい葬儀になりました。


おまけに、姉は子どもがまだ小さく面倒に追われ、母は葬儀担当者に「何でも喪主に言ってくれ」と案の定、何もせず、、、

おかげで葬儀担当者には、調理場に連れていかれ、食事に出す飲み物の本数も私に数えて確認してほしい、、、と。

とにかく、私の家族は誰も頼りにならない、葬儀でそれを改めて痛感しました。


主人は実際の歳より10歳は若く見え、それが自慢でもありました。

筋トレは欠かさず、髪型やファッションなど気にかけたり、、と、それなりに努力もしていました。

最後まで、若々しい、カッコいい主人でいてほしい。あの世にいっても、カッコいい主人のままでいてほしい。きっと主人自身も、カッコいい姿で見送られたいだろう、、、


そう思い、主人が通っていた美容師さんに連絡し、来てもらいました。

長年主人の髪を整えて下さっていたので、生え方のクセもよくわかっており、最後にカッコいい若々しい姿で参列者に見送ってもらえて、これが主人への最後の恩返しとなりました。

病院で延命の為に薬を沢山投与し、葬儀の時は顔の浮腫が多いかもしれないと言われていました。

でも、さすが夫です。
浮腫なんて全くなく、肌艶もとても良く、生きている人よりも美しい顔でした。

最後までカッコいい夫でした。

主人の親族には、前回会ったのが結婚式、次に会うのが葬式なんて、たった半年で人生の結婚式と葬式、両方をすることになるなんて、ほんとに、主人は変わった人です。

昔から、変わった人に惹かれてしまう私、まさかここまで変わってる人だったなんて、、、

ここまで変わってる人だからこそ、凄く魅力的だったし、心から愛し、この人と結婚したい!と思ったんだろうな。

たった半年の結婚生活だったけど、あなたと結婚して幸せだったし、後悔はないです。

結婚してくれて本当にありがとう。私の誇りはあなたの妻であることです。