お坊さんが勉強する京都検定 (南京都編⑤) | 僧侶えいしょうのブログ(神社・お寺の紹介・神道・仏教の知識)

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ブログはちょこっと仏教、神社とお寺のお話。
『フリースタイルな僧侶たち』所属
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著書:明日から話せる日本の宗教
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えいしょうです。

 

すみません、高熱で倒れていて、

しばらく更新止まってました。

今日は2件更新します。

今後ともよろしくお願いします。

 

仏教離れの世の中、私は、

 

「今求められるのは宗派を超え、仏教ファンを増やすため協力すべき!

 

と考えます。

ですが、正直なところ、今の僧侶は他の宗派と交流する機会に

とぼしいです。。

 

「これではいかん!まず自分がモデルとなり他宗派と関わりをもとう!!」

 

と、他宗派のお坊様方の仏教イベントに協力することを

通して、積極的に他宗派かかわるようになりました!

 

そんな中で、

 

「もっと色んなお寺・宗派に詳しくなりたい!」

 

と思うようになりました。

 

そんな時ふと友人と

ごはんを食べに行ったときに、

 

「今度受けようと思う」

と言われ、

 

「それや!」

 

と思わず飛びついたのが、『京都検定』です。

 

問題集形式で、学習した内容をまとめております。

 

「京都検定をだれかと一緒に勉強したい」

「僧侶目線でお寺を見てみたい」

 

そんなあなたにおすすめです!

 

精一杯精進して、

知的好奇心をくすぐる文を書けるよう努力してまいります。。

 

【1:南京都編】

 

【問5:ここはどこでしょう】

このように石に仏様が書かれています。

この仏様は「虚空蔵菩薩」様です。

 

<ヒント1>:ご本尊も石に描かれた仏様です。

本来「弥勒菩薩」様が描かれていたそうですが、

今は消えてしまっております。本寺のご本尊です。

 

<ちょこっと仏教①>

 

虚空蔵菩薩、弥勒菩薩ってどんな仏様??

 

まずは菩薩ってどんなお方?からお話します。

以前に、如来は社長です!と申しました。

 

菩薩様は社長の一歩手前、いうなれば部長クラスです!

社長(如来)の補佐をするのも菩薩の役目です。

 

如来でない理由は菩薩様によって様々です。

 

弥勒菩薩はお釈迦様についで如来になる予定の菩薩様で、

 

なんと! 56億7千万年後! に如来になる予定です。

(途方もなく長いですよね!)

 

如来になるとこの世に降り立ち、人々を救うとされます。

 

お釈迦様が亡くなってから弥勒菩薩が如来になるまで、

この世は仏のいない状態となるので、

六道すべての人々を救うため(つまり地獄の人も救う)

に如来にならないでいるのが、

 

お地蔵様で知られる、地蔵菩薩です!

 

虚空蔵菩薩は、果てしない智慧と慈悲で

人々の願いをかなえる菩薩です。

 

奈良時代には虚空蔵菩薩を念じて

記憶力をUPさせる儀式が伝わり、

真言宗を開いた空海もこの儀式で

神秘体験をしたとか!!

 

<ヒント2>:修行体験できる場所がいくつかあります。

こちらは胎内めぐりです。

 

正解は、、、、

 

じゃかじゃかじゃん!

 

 

笠置寺!!

石仏で有名ですね^^

 

【笠置寺の問題】

 本尊の(①)摩崖仏は高さ15・6メートル、幅15メートルの岩に

刻まれる。(②)摩崖仏は線が鮮明に残ってる。

寺伝によれば(③)天皇の創建だが、『④』には大友皇子に

よる開創説話もある。奈良の寺と縁が深い。

 一方修験道の霊場でもあり、現在も、「(⑤)」、「(⑥)」、「(⑦)」

などの修行場がある。

 南北朝時代、(⑧)天皇が滞在し、合戦場所となる。(⑧)天皇

はその後(⑨)に流罪となった。

 

<ちょこっと仏教②>

 

胎内巡りって??

 

胎内巡りには宗派によっていろいろな考え方がありますが、

私が習ったのは、いったん死んで生まれ変わることを意味する

というものです。

 

言い換えると、いったん自分のこれまで生きていた中で

まとわりついたしがらみ、けがれをすべて捨てて、

清らかな状態になる、ということです。

 

ここから発展して、清らかな状態とは仏様と縁を結んだ状態と

考えるものや、俗から聖へ、つまりは出家の儀式だと考える

ものなどもあります。

 

もともと、洞窟は他の世界の入口であり、活力を与えてくれる

場所という考え方が古来よりあり、そこから生まれた修行と

考えられるそうです。

 

ぜひ、観光地に胎内巡りがあったときには、擬似出家だと

考え、生まれてからの行いをそぎ落とすべく祈りながら

体験いただければと思います!

 

【答え】

①弥勒②伝虚空蔵③天武④今昔物語

⑤胎内巡り⑥蟻の戸渡り⑦ゆるぎ石

⑧後醍醐⑨隠岐

 

本日はここまで、、