禅語「雨収山岳青」 | MOKUAN(もくあん)

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仏教ファンから縁あって出家した0.1人前の隠者系ぼんくら僧侶。
ポップカルチャーへの欲望や執着が消えない困ったさんのパンケーキ。

梅雨です。

当山の本堂も湿度70以上が常になってきました。
いよいよ湿気・カビの最強タッグとの闘いが、ピークを迎えます。
山を背負ってますので、湿度がどうしてもたまるんです。
気をぬくと、服やら靴やら帽子やら…何から何まで薄っすらグリーンになるんですよ。


あと、ムカデです。

コイツ強敵。

一回真夜中に噛まれたことがあって、その後4時間くらい痛みで寝れなかったことがあって。

それ以後、建物の周囲にクスリ撒いてますが。
それでもどうにかかいくぐって侵入してくる。
何しにくるんだよ。


雨が多いと気圧の関係もあって、ぐーっと気分も体調もdownerになりますね。



ただ、周りが田んぼだらけなので。


雨に振ってもらわないと、どうにもならん!
というのが農家さんの弁。


一元的な印象だけで物事語っちゃいけません。

雨が降ると、山が潤い、水が湧いて、田畑が潤い、生活が潤います。
一粒の雨が、連鎖的に作用して多くの実りをもたらします。

雨が上がった後の景色。

こと田舎に住んでいると実感しますが、
木々は潤い、景色の彩度がグッと上がります。

気分の下がる雨が収まり、霧が晴れると、
自然が生き生きしているのが一目瞭然。

雨収まりて山岳青し。

偏見を取っ払えば、すがすがしくモノの本質が見えてくるというほどの意か。




(その後の草引きが大変なコトになるが)


ココロの中をハレにする