前回
は、まず相手にこちらを向いてもらう…。
所謂、興味を持ってもらえる簡単な方法を説明した。
そして、今回は相手の心を手繰り寄せる方法について説明する。
これも実は、そう難しいことではない。
人には、某CMのやる気スイッチではないが、
押せば心に響くスイッチがある。
NLPでは、これを感覚タイプとして分類している。
視覚タイプ。聴覚タイプ。体感覚タイプの三つだ。
実際には、誰しも、どの感覚も持ち合わせているが、
殆どの場合、その中で突出した感覚が備わっている。
もう答えは見えたと思うが、
その感覚タイプを見抜き、そこを攻めれば落ちやすくなるという寸法だ。
まずは、感覚タイプをそれぞれ簡単に説明しよう。
［★視覚タイプ］
視覚から得られる情報にスイッチがある。
単純な話、目に見えるプレゼントに弱いタイプ。
また、耳元で愛を囁くよりも、手紙を送った方が効果的。
あと、テンポが早く、早口で捲し立てるのも効果がある。
［★聴覚タイプ］
聴覚タイプは言葉や音、声に弱い。
雰囲気を重視するタイプで、ひとつひとつの言葉を大事にする。
耳元で愛を囁かれると弱い。「愛してる」が一番効果的なタイプ。
また、早口で捲し立てるのはNGだ。
［★体感覚タイプ］
体感覚タイプは、体験や経験に興味を引かれる。
一緒に体験したり経験したりすることで、心を手繰り寄せることが出来る。
身体に触れられることで愛情を感じるのもこのタイプだ。
話し方はスローテンポ。早口はNG。
かなりザクッとした説明で申し訳ないが、
要するに、タイプによって攻略法が変わるということだ。
落としたい相手の一番効果的なアプローチ方法を察知し、
そこを攻めれば落とせる確率は格段に上がる。
では、肝心の感覚タイプの見極め方についてだが、
恋愛経験が全くない相手に対しては、別の質問をしなければならないが、
恋愛経験がある相手の場合は、以下のような質問をしてみよう。
「本当に愛されていると感じた時のことを覚えていますか？」
これで、どの感覚タイプが突出しているのかは簡単に判る。
あとは、その感覚タイプを考慮したアプローチをすればOKだ。
※あくまでも、相手があなたに興味を持っているという前提
さてさて…。
そう、既にお気付きの方もいるとは思うが、
人は好きになった時、全ての感覚タイプでアプローチする。
愛の言葉を囁き、プレゼントを贈り、身体にも触れる。
全力投球しているはずだ。
今回の話とは直接関係ないが、これについても少し触れておく。
求愛する時、人は全ての感覚タイプでアプローチする。
だから、どの感覚タイプであってもヒットする。
しかし、恋の炎は次第に小さくなり、
自分自身が一番嬉しいと感じる感覚タイプでのアプローチしかしなくなる。
だから両者の食い違いが浮かび上がり、愛されていないと感じるようになる。
つまり、聴覚タイプが「愛してる」と言っても、相手が視覚タイプの場合、
それは心に響かない。むしろ、嘘っぽく聞こえる。
相手は、目に見える形で示して欲しいからだ。
そう、相手の感覚タイプを知るということは、
何も落とす為だけではなく、夫婦円満の秘訣でもある。
そして、更に言えば、恋愛だけではなく、友人関係や仕事も同様だ。
より効果的なアプローチをしたいならば、十分に注意を払った方がいい。
次回は最終回。
ちょっと視点を変えて総括する。