北部市場と稽古納め② | 日々をおもしろがって生きていくFuyucoの日常

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ココロのことや日常感じること、気づきなどを綴っています。好きなことは、神社参拝、美術館へ行くこと。お茶の稽古はゆるゆる楽しみながらやっています。

北部市場で楽しい時間を
すごした私たちは
市場を後にして師匠の自宅へ。


お稽古で出会った同年代のりっちゃんも
あとからやってきて
今年の稽古納めがはじまった。


今日の掛け軸にある言葉は  「無事」



無事かぁ〜


今年も無事に過ごせて
稽古納めという日を
むかえることができたこと。


当たり前のようで
当たり前でないことに
しみじみありがたさを感じた。


そして、師匠が
無事という言葉には


「ありのままの姿」


という意味もあるのよ
とおしえてくれた。


師匠は師匠
りっちゃんはりっちゃん


そして
わたしはわたし


それぞれ、ありのままでいいということ。
それでいい、ということ。


40年以上、
ありのままの自分じゃだめだと
いつもほかの誰かになろうとしていた。


マスターコースに通い
さまざまな学びがあり
とても貴重な体験だった。


でもまぁ色々学んだからといって
劇的に変化する、というわけではなく
長年の癖は出てくる。


気づくと
あの人のようになれない自分はだめだと
別のなにかになろうと
していることにはたとまた気づく。


でも、あ〜またおもってるなぁなんて
自分を眺めながら
結局わたしはわたしでしかないんだと
いうところにいきつく。


わたしは、わたし。


きっと、またぐるぐるするだろう。


そして、その度に


わたしはわたしなんだと
再確認すればいい。


それでいいのだと思う。



今日の主菓子は、椿。



美しく鮮やかな色合いと
細やかなつくりに
目を奪われる。


釜の湯が沸くシュンシュンという音を、
松風という。


稽古の間、この松風が静かに響いていて
釜からは湯気が立ち上っている。


そして、点前の終わりに
その沸き立つ釜に
水を一杓くみいれる。


その瞬間、それまでそこにあった音が
一切なくなり
一気に静寂がおとずれる。


この瞬間が、たまらなく好き。


目をつぶって
また音が鳴ってくるまでの
静寂を味わう。


なぜか、
いまこの瞬間
自分はここにいて生きている…
ということを
強烈に感じるのだ。




師匠の
「来年はどんどん外の茶会にも
参加していきたいから
一緒に行きましょうね!」

という言葉にりっちゃんもわたしも
来年はどんな新しい体験が
できるのだろうと
心が踊った。


りっちゃんと一緒のお稽古は
笑いがたえず楽しいひと時。


一緒にできて
嬉しい稽古納めだった。