日時 2011年9月10日(土)14:00~15:00

会場 市川市木内ギャラリー

出演
山澤慧 (チェロ)
中島裕康(筝)

プログラム
春の海 (宮城道雄)
虫の歌 (宮城道雄)
無伴奏チェロ組曲第2番よりプレリュード、ジーグ(J.S.バッハ)
グノシエンヌ第1番 (サティ)
silent piano (進藤綾音)
壱越 (山本邦山)
日本の歌より
 浜辺の歌
 赤とんぼ
 荒城の月

アンコール
 赤とんぼ

会場に私の大好きな和顔のイケメンが紋付袴で登場した時点で
すっかりテンションがあがりました。
6月にお筝の協奏曲を聴いたので、西洋音楽とのコラボを聴くのは
2回目です。でも、筝単独は生では聴いたことないです。
お筝で西洋音楽というと、和食のお店のBGMで流れている
J-POPのイメージしかありませんでした。

「春の海」といえば小松政夫しか思い出さない世代の私。
「ひらー、ひーらひらー、ひらー」を弾く山澤さんのチェロは
何の違和感もなく和のテイストを醸し出していました。
今回の企画、市川市文化財団から山澤さんに「邦楽器とのコラボを」
との依頼があって実現したそうです。
依頼というより無茶ぶりだけど、それに応えられる音楽性と人脈があるのは
素晴らしいと思います。

会場が狭いこともあり、筝の中島さんの左手だけはよく見えました。
グノシエンヌ第1番、この曲の左手の動きにとても色気を感じました。
指だけじゃなくって、音楽にもなんとも言えない倒錯感があり、
とても魅力的でした。

今回、なんとチェロと筝のオリジナルの曲「silent piano」が演奏されました。
そう、書き下ろしです。贅沢な話です。(ほんとに500円ぽっきりでいいのか・・・)
会場には作曲者の進藤綾音さんがいらしてました。

すぐ近くでお筝を見られてすごく興味深かったのと、こんな風にコラボできる
チェロの山澤さんの懐の深さにとても感心しました。

◆日時 2011年7月31日(日)14:00~
 会場 市川市文化会館小ホール

指揮:小田野宏之
管弦楽:市川交響楽団

カザルス作曲 鳥の歌
  チェロ:レベッカ・ラスト

ゾマー作曲 オーケストラとアルプホルンによる「アルプスの夏」 
  アルプホルン:世川望

モーツァルト作曲 フルートとハープのための協奏曲Kv.299
  フルート:多久潤一郎
  ハープ:高根麗音

ヴィヴァルディ作曲 チェロとファゴットの為の協奏曲RV.409
  チェロ:レベッカ・ラスト
  ファゴット:フリードリッヒ・エーデルマン

サン=サーンス作曲 チェロ協奏曲第一番op.33
  チェロ:西方正輝



全曲ソリストを迎えての管弦楽のプログラム、なんとも贅沢です。
一曲目、東日本大震災追悼として、特別ゲストのレベッカ・ラストさんによる「鳥の歌」が演奏されました。
鎮魂の音楽をありがとうございました。

アルプホルンって、地理の教科書に載ってた、規模のおおきなキセルみたいな楽器ですよ。
本物はじめて見ました。
ステージに平行に、演奏者の方はお客さんに横顔を見せる立ち位置での演奏です。
ヤッホー。

「フルートとハープのための協奏曲」、ハープの音色にまるで宮廷にいるようなかんじで、
気分はマリーアントワネット。

ヴィヴァルディの協奏曲、とても端正で素敵でした。

最後はステージに椅子がいっぱい増えての、サン=サーンスのチェロ協奏曲です。
私の場合、協奏曲初心者なので、この曲を生で聴くのは初めてです。
そんなに音楽の知識も無いもので、他の演奏者との比較というのは全くできないのですが・・・
西方さんのチェロは、出だしからとにかくすごく面白かったです。
ちょっと粗野にも感じられるくらいの荒々しさと、スタイリッシュさが表裏一体になっているような、
・・・上手く言葉で表せなくてもどかしいです。
超絶技巧の素晴らしさと美しいメロディーのコントラストが、とっても魅力的でした。
何より、独奏チェロと管弦楽との一体感が印象的でした。
西方さんがやりたいことに対して、市川交響楽団のみなさんが共感していらっしゃるように感じました。
そして、西方さんは楽器から出てくる「音」をすべて「音楽」に変えることができるチェリストであると
あらためて確信してしまいました。本当、すごい演奏家だと思います。
帰りにアンケートにも書きましたが、市川交響楽団さんにはぜひまた西方さんと共演していただきたいです。

それにしても、市川交響楽団、本当にレベルが高いです。
実は入場無料でした。これだけの演奏を聴けるなら、また聴きにいきたいです。

西方正輝さんのロココ風の主題による変奏曲

日時 
2011年7月16日(土) 13時~
場所
千葉県文化会館 大ホール

母校の幕張総合高校シンフォニックオーケストラ部の定期公演でチェリストの西方さんがチャイコフスキーの
「ロココ風の主題による変奏曲」を演奏されました。
この曲は昨年、他の方の演奏をピアノ伴奏版で聴いた事があったのですが、オーケストラ版は初めてでした。

超絶技巧の変奏曲はとてもかっこよかったです。テンション上がりました。
でも、甘い夢のなかに迷い込んでしまったような気持ちになる、ゆっくりとしたテンポの第3変奏は特に印象に残りました。

西方さんは、おそらく超絶技巧についての評価が高い演奏家ではあるとは思いますが、
自分自身の持つ音楽的言語によって奏でられる美しいメロディーこそが最大の魅力だと感じています。

千葉県文化会館の大ホールといえば、6年前の2005年の6月に初めて西方さんの演奏を聴いた場所です。
文化会館では毎年、千葉県合唱祭という催があるのですが、プログラムの真ん中に余興として高校生の器楽曲が演奏されています。
私の所属していた合唱団は、その器楽演奏の後の出番だったので、ステージの下に並んで待っていました。
「あ、今年はチェロの子なんだ」と思いながら、出番に備えていたのですが、最初の数小節を聴いて唖然としてました。
一体何者?と思いながら当時幕総の高校二年生だった西方さんの演奏するラフマニノフの「ヴォカリーズ」を聴いているうちに、
目には涙が浮かんできてしまいました。曲が終わる頃には、この人は本物の芸術家だという確信を抱いてました。

その後、西方さんの名前を検索し続け、藝大の2年生の3月になってようやく事前の演奏会情報を入手し、今に至っています。
純粋に音楽だけしか介在してない出会いというのは、人生で二度と訪れないでしょう。
これで人生の幸運を使い果たしてしまったのかもしれないですね。(あれから年賀ハガキの切手シートすら当選していません)