いつもの月末のピアノ練習の記事です。どうしてこんなことをし始めたのか?については最初の1月末時点の記事をご参照ください。

 

(参考)2019.1.31~7.31 ピアノ練習の記事(上から1月末時点→7月末時点)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12436912017.html

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12443231880.html

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12451027251.html

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12457053415.html

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12465596569.html

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12489399693.html

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12500394084.html

 

 

 

さて、今回は3ヶ月ぶりの記事になりました。と言っても、9月13日のクララ・シューマンの誕生日にブラームス/間奏曲を弾いた記事を書いたので、実質1ヶ月半。いずれにしても、この間、ピアノの記事を書くネタがありませんでした。

 

(参考)2019.9.13 クララ・シューマン生誕200周年(クララの誕生日&ブラームス/間奏曲)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12524640564.html

 

 

私は「記事を書くこと」が目的ではなく、あくまでも「ピアノの練習を進めるモチベーションにする」ために記事を書いています。「記事のための記事」は一切書きません。特に書くことがない時は、無理して書かないのがいいでしょう。

 

その練習ですが、正直に白状すると、ブラームス/間奏曲を無事に弾いた後、ピアノの練習はいささか低調でした。ピアノにトラブルが出てしまって修理が必要となり、調律師さん待ちで、しばらく弾けなかったのも一因ですが、一番の原因は、

 

燃え尽き症候群…

 

でした。時間がタイトな中、必死に練習して無事にブラームス/間奏曲を仕上げた達成感。そして今年の前半にスクリャービンの演奏会用アレグロとピアノ・ソナタ第2番という難曲2曲を仕上げた大きな満足感。

 

さらには現在旅行記を書いている夏の旅が過去最高レベルで充実しまくったこともあり、「次のチャレンジ」への意欲がなかなか湧かないのです。要するに、お腹いっぱいな状態です(笑)。

 

 

来年のベートーベン生誕250周年に向けて、ベートーベン/月光ソナタは毎日通しで弾いていて、他のピアノ・ソナタもいくつかさらったりはしてはいますが、まだ2020年になっていないので、今ひとつ気合いが入りません。

 

ならば、年末までに別の曲にチャレンジしようか?と、以前から弾きたかったショパンのとある曲に着手しかかりました。しかし、どうにも気合いが入りません…。どうしてこの曲をいま練習しなければいけないのか?その必然性が乏しいからです。

 

 

まあ、少しリフレッシュの期間と思って、ピアノ以外のことに打ち込もうか?とも思いましたが、ベートーベン生誕250周年まであと2ヶ月。その間ピアノで何もしないのももったいないと思っていたところ…、

 

 

いいものを見つけました!

 

 

私はこのアメブロで読むのを楽しみにしているのは、全国でピアノを頑張って練習されているアマチュアのピアノ好きの方々や、ピアノの先生たちのブログです(もちろんピアノ以外の楽器も含む)。

 

実際に自分でピアノを弾けるように、日々努力をしている方々。それを真摯に愛情を持ってサポートしている先生たち。こういう方々のブログは本当に尊く価値があると思います。また同じく日々ピアノを練習している身として心強く思います。

 

そのような方々のブログを拝見したところ、先日いいことを教えていただきました。それは、

 

 

今年2019年は、シャルル=ルイ・アノン生誕200周年!

 

 

んんん?誰?

 

確かに(笑)。本名はあまり知られていないと思うので、無理もありません。フランス語の綴りをご案内すれば分りますか?

 

Charles-Louis Hanon

 

そう、あのピアノの指の訓練の教本「ハノン」を書かれた方がシャルル=ルイ・アノン、なんです!名前を英語やドイツ語風に読むと、ハノンになるんですね~。(注:フランス語ではH(アッシュ)は読まない。)

 

 

 

(写真)ハノンの1番の楽譜。何だかとても懐かしい。そして普段、スクリャービンのフラットやシャープ、ナチュラルがてんこ盛り(笑)の楽譜を見慣れているので、清々しさを感じます。

 

 

 

これだ!エウレーカー!(プッチーニ/ラ・ボエームの真似、笑)

 

 

本来なら来年のベートーベンの準備を進めたいところですが、今年中に今ひとつ気合いが入らないのなら、ベートーベンを弾くのに必須となる基礎体力を上げておこう。指のメカニックを整えておこう。こう考えたんです。

 

 

私はそもそもハノンはもとより、練習曲の類の曲をほとんど弾きません。弾いて楽しいと思える曲をヴァリエーションを付けていろいろ弾くことをもって、指の訓練としたい考えです。

 

というのは、残業月100時間とか仕事が忙しいことが多かったので、平日はもとより、土日もぐったりしている中、ピアノを練習するのはかなりしんどかったからです。

 

さらには過去には仕事で3ヶ月とか1年間とかピアノを弾けない時期もあったことから、とにかくいま弾いて気持ちが高揚する、自分が心の底から弾きたいと思う曲のみを練習する、というスタイルになりました。

 

 

しかし、今は燃え尽き症候群もあり、弾いて楽しいレパートリーの曲たちをいろいろと弾きたい気分ではなく、逆に生誕200周年のハノンを練習するには絶好のチャンスです!来年、ベートーベンをしっかり練習するのに、大きな力となってくれることでしょう。

 

 

 

ということで、年末までの目標を以下の通り立てました。

 

 

◯2019年12月までの目標

 

 

(1)ハノンの多くの曲を繰り返し練習する。

 

ハノンは全部で60曲あります。ピアノを習っていた小学校の頃に弾きましたが、20番くらいまで。そのほかにどんな曲があるのか、とても楽しみです。

 

 

(写真)ちなみにハノンの60番の楽譜はこんな感じで、トレモロの練習です。これはワルトシュタイン・ソナタ対策(第1楽章)になりそう!

 

 

全60曲を弾くのも一案ですが、英語の上達方法での勘どころから想像するに、60曲を1回弾くよりも、12曲を5回繰り返して練習した方が身につくように思います。

 

どのくらいの曲を練習するかは、やってみながら固めていこうと思います。ひっかかる、弾きにくい曲をピックアップして繰り返し弾くも良し。同じ曲をスタッカートやリズムに変化を付けて弾くも良し。大切なのは、60曲全て弾くことにこだわるよりも、指がよりスムーズに動いて、ベートーベンをよく弾けるようになることです。

 

(なお、ハノンの練習を思い付いたのは実際には10月中旬くらいで、10月末には30番までは一通り弾きましたが、その後に昨年練習したドビュッシー/喜びの島をさらったら、よく指が動くような気がします。さっそく効果が出たのかも知れません?)

 

 

(2)スクリャービンの演奏会用アレグロとピアノ・ソナタ第2番を維持する。

 

ハノンを練習しつつ、今年ピアノを頑張った証であるスクリャービンはしっかり維持しましょう。久しぶりのハノンは楽しみですが、ずっとハノンばかり練習する自信は全くありません(笑)。何かご褒美があった方が練習は進むでしょう。

 

 

 

ということで、一時低調でしたが、目標がハッキリすると見違えるように練習に熱が入ります!全く単純だな~(笑)。しかし、月に1回だけピアノの練習記事を書くだけで、練習のモチベーションをグッと上げることができるなら、かなり効率的・効果的に思います。

 

夏の旅行記も、クライマックスの残り7記事は既にアメブロに掲載済み(未来記事)。コンサートのない日は心置きなくピアノを練習できます。まずは1ヶ月後にハノンをどんな風に練習しているのか?自分でも非常に楽しみです!

 

 

それでは、全国のアマチュアのピアノの愛好家のみなさま、お互いに練習頑張りましょう~!

 

 

 

(追伸)なお、ハノンの教本の正式名称は、「ピアノの名手になる60の練習曲」(Le pianist virtuose en 60 exercices)、なんだそうです。知らなかった!(笑)