さて、新年2019年になったので、ピアノ練習の記事を再開できればと思います。

 

 

その前に昨年2018年の反省をば。昨年はドビュッシー/喜びの島を熱心に練習して、前半でかなりのところまで行きましたが、後半はグダグダ(笑)になりました。まずはどうしてそうなったのか?そこを検証します。

 

と言っても答えは簡単。それは…、

 

「物理的にピアノの練習をする時間がなかったから」

 

でした。平日は仕事で疲れて帰ってくるので、先に進む練習は難しくキープするのが精一杯。お休みの土日にしっかり練習しないと進みません。しかし、私の昨年後半の土日祝の予定を見返すと…、

 

 

2018年

 

7月 モーツァルトのオペラ3連発(ドン・ジョヴァンニ&バスティアンとバスティエンヌ&劇場支配人)→エビータ→東響&札幌→都響&札幌→金沢

 

8月 MET&バーンスタイン→イタリア・オーストリア旅行(2週)→草津

 

9月 松本→コープマン→N響&浜松→紀尾井ホールco.&東響&エストニア合唱団&高崎&BCJ&ロンドンso.ロンドンso.

 

10月 東響&新国立劇場(魔笛)&設楽芽佑さん→都響&N響×2→N響&読響→ルーベンス展

 

11月 新国立劇場(不思議の国のアリス)&ワイン試飲会→日フィル&ワイン試飲会&サンクト・ペテルブルクpo.藝大フィル&METBCJ&日フィル&N響

 

12月 ドビュッシー・ピアノ・デュオ&N響&東京バレエ団→ドイツ・カンマーpo.&映画(ピアソラ)→新国立劇場(ファルスタッフ)→映画(マリア・カラス)

 

 

こりゃだめだ!(笑) 観劇が忙しくて、ピアノを練習している時間が全然ありませんでした。特に7月~9月は毎週のように国内外に旅行に行ったので、家にいる時間がほとんどなく、ピアノに触りすらできていません。こりゃだめですね。

 

 

 

以上の昨年の反省点を踏まえて、今年は、

 

◯1年かけて大曲を練習するのではなく、3ヶ月単位で目標を立てる。

◯3ヶ月間の土日の空き状況を見て、ピアノの練習に費やせる時間をカウントして、その時間で弾けそうな曲にトライする。

 

シンプルにこの方針で行こうと思います。レナード・バーンスタイン生誕100周年を中心に燃えに燃えた昨年と異なり、今年の土日は今のところ、そこまで観劇のスケジュ-ルが目白押しだったり、旅行の予定が入っている訳ではありません。そこそこピアノの練習ができそうな予感。

 

しかし、いまは空いている秋冬の土日の予定も、近くなってくると観劇が入ってくる可能性が高いです。ならば、先を確実に見通せる3ヶ月単位で、課題曲や練習のペースを考えるのがいいでしょう。

 

 

 

ということで、まずは3月までの3ヶ月間で1曲仕上げられればと思います。そこで、何を練習するか?ですが、

 

スクリャービン/演奏会用アレグロ変ロ短調op.18

 

にしました!

 

 

(参考)スクリャービン/演奏会用アレグロ変ロ短調op.18

https://www.youtube.com/watch?v=JxC9PKW1UeI (7分)

※東京六大学連盟の公式動画より。早稲田大学の学生さんの素晴らしい演奏!プロの方の動画もありましたが、私はこの動画の演奏が一番好きです。

 

 

この曲は以前にスクリャービン/幻想曲ロ短調op.28を練習していた時から気になっていた曲。昨年12月にN響でアンドレイ・コロベイニコフさんの素晴らし過ぎるスクリャービン/ピアノ協奏曲嬰ヘ短調op.20を聴いた際に、作品番号の近いこの曲にも改めて魅了されたので、来年はぜひトライしてみよう!と思ったところでした。

 

(参考)2018.12.1 ヴェデルニコフ/コロベイニコフ/N響のスヴィリドフ&スクリャービン&グラズノフ

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12423242832.html

 

 

冬の旅行もあったので、本格的に練習を始めたのは1月12日(土)からですが、現在、全部で9ページの譜読みは終えて、1/3ずつに分けて部分練習をしています。1回目の第1主題→第2主題はぼちぼち弾けるようになってきました。これがめちゃめちゃ楽しい!

 

例えば、最初の第2主題は以下のような音楽になっていて、スクリャービンを弾く醍醐味を十二分に味わえます。

 

 

 

(写真)スクリャービン/演奏会用アレグロの最初の第2主題(変ニ長調)より(時間は上記動画)

 

上の楽譜:第2主題(2:13~)の繰り返し前のスクリャービンならではの痺れる転調(2:29~2:35

 

下の楽譜:第2主題後半のスクリャービンらしい左手の天翔る跳躍(左の小節)と豪快な左手の跳躍(右の小節)、そして決めの転調(2:41~2:47

 

 

急ぎ足の練習とはなりますが、何とか3月末までに仕上げたいと思います!(なお、昨年の課題曲、ドビュッシー/喜びの島も忘れた訳ではなく、今でも毎日のように弾いています。どんなに弾いても魅了される素晴らしい曲!昨年頑張った甲斐がありました。)

 

 

 

それにしてもピアノの練習って、本当にいいものですね。ピアノの練習が日常生活にあると、そこで得られる音楽との濃密な触れ合い、作曲家との魂の交流、自ら音楽を奏でる喜び、心地よい充足感などが、コンサートを聴きに行く際のいい準備になって、感性を研ぎ澄まさせて聴く結果、コンサートからも存分に感動や満足感が得られているように思います。

 

さらにそれらが、またピアノの練習に意欲的に取り組む動機になる、という素晴らしい好循環。ピアノの練習とコンサートを楽しむことが正にウィンウィンの関係になっています。昨年は後者にかける時間が多くてバランスが崩れましたが、今年はバランスを考えながら両方楽しみたいと思います。

 

 

さあ、スクリャービンの奥深くかつ素晴らしい世界を探求してまいりましょう!全国のピアノを練習されているみなさま、お互い頑張りましょう!