前々からとても楽しみにしていたコンサートを聴きに行きました。都響によるスッペ&オッフェンバックの生誕200周年記念コンサートです!

 

 

東京都交響楽団第887回定期演奏会Cser.

(東京芸術劇場コンサートホール)

 

指揮:フィリップ・フォン・シュタイネッカー

チェロ:エドガー・モロー

 

【スッペ&オッフェンバック生誕200年記念】

スッペ/喜歌劇『軽騎兵』序曲

オッフェンバック/チェロ協奏曲 ト長調《軍隊風》(日本初演)

スッペ/喜歌劇『美しきガラテア』序曲

オッフェンバック/歌劇『ホフマン物語』より「間奏曲」「舟歌」

オッフェンバック/喜歌劇『天国と地獄』序曲

 

 

 

今年はフランツ・フォン・スッペ(1819-1895)とジャック・オッフェンバック(1819-1880)の生誕200周年。一昨日にオッフェンバック/パリの生活の記事をアップしたばかりですが、夏の旅行でもオペレッタをガンガン観て回る、無類のオペレッタ好きの私にとって、とても嬉しいコンサートです。

 

(参考)2019.8.14 オッフェンバック/パリの生活(バート・イシュル・レハール音楽祭)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12531206266.html

 

 

 

お楽しみのコンサート、ということで感想はごく簡単に。

 

まずはスッペ/軽騎兵序曲。冒頭から都響の金管がとても立派。有名な行進曲は壮麗で推進力あり。途中のチャールダーシュを思わせる音楽やオーボエのソロも含め、素敵な軽騎兵序曲でした!

 

(参考)スッペ/喜歌劇『軽騎兵』序曲。私この曲大好きなので参考までに。特に2:22からの有名な行進曲が最高!

https://www.youtube.com/watch?v=_k89_WjaPP4 (7分)

※Malta Philhamonicの公式動画より。マルタは地中海の小さな島国。一説には人よりも猫の数の方が多いという、ほっこりした国です(笑)。でも、このオケの演奏、雰囲気があって好きです。

 

 

続いてオッフェンバックのチェロ協奏曲。日本初演です。何と45分もかかる、規模の大きなチェロ協奏曲ですが、聴いてみるとチェロ独奏がとてもロマンティックな曲。第3楽章はオッフェンバックらしく、楽しくてスリリング。ユーモアに溢れた曲でした!

 

 

 

後半はスッペ/美しきガラテア序曲から。最初は賑やかな音楽ですが、途中から入るワルツがとっても雰囲気ありました。楽しい!

 

美しきガラテアは実演をまだ観ていないオペレッタ。昨年シューマンの生誕地ツヴィッカウに行った時に、公演のポスターを見かけて、あ~いいな~、と悶絶しました。いつか観てみたい。

 

 

(写真)ツヴィッカウで見かけたスッペ/美しきガラテアの公演ポスター

 

 

続いてオッフェンバック/ホフマン物語より。舟歌は弱音を利かせてとても雰囲気のある演奏。まるで幻想的で神秘的な女性の合唱が聴こえてくるかのような、素敵な演奏でした。

 

 

最後はオッフェンバック/天国と地獄序曲。クラリネットとオーボエの独奏が素晴らしい!途中にオペレッタの歌の旋律がこだまして楽しい音楽です。

 

コンマスによるヴァイオリン独奏は、第1幕でオルフェが妻のユリディスにヴァイオリンを聴かせる旋律。美しい音楽ですが、これ、ユリディスはうっとりするのではなく、夫のヴァイオリンの音が大嫌いなので、うんざりだわ!って大いに閉口する場面なんですよね(笑)。この旋律を都響が神々しく盛り上げていましたが、私はひたすらユーモアを感じました(笑)。

 

有名なフレンチ・カンカンも楽しい!こういうお楽しみの曲もビシッと締めて雰囲気出して、都響は本当にいいですね。あれ!?このフレンチ・カンカンには既視感が?、と思ったら、そう言えばこの東京芸術劇場にて、3月のシルヴァン・カンブルランさんの読響の常任指揮者最後の公演で、アンコールで演奏されていました!

 

(参考)2019.3.24 シルヴァン・カンブルラン/読響のベルリオーズ(常任指揮者最終公演)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12449418742.html

 

 

 

フィリップ・フォン・シュタイネッカーさんとエドガー・モローさんと都響のスッペ&オッフェンバック生誕200年記念コンサート、めっちゃ楽しかったです!シュタイネッカーさんは強弱やテンポにかなりメリハリを付けた指揮で都響を牽引、オケともとても相性が良いように思いました。モローさんはさすがのチェロ。スッペとオッフェンバックの音楽を堪能できた、素敵なコンサートでした!