素晴らしいオペラに絵画にアフタヌーン・ティーに緑にビール!ロンドン滞在の2日間は充実の滞在となりました。名残惜しいですが、次の目的地へと向かいます。

 

ところが、この先の3日間はヨーロッパのオペラやコンサートで、どうしてもこれを観たい聴きたい、というものが見当たりませんでした。

 

ならば、逆にそれらに縛られずに、まだ行ったことのない国に行くチャンスです!ということで、イギリスのお隣のアイルランドに行くことにしました。ずっと行きたいと思っていた国。アイリッシュ・パブのビールやウイスキーに誘われて、ということは言うまでもありません(笑)。

 

 

ロンドンからダブリンへフライトで飛び、空港からバスでダブリン市内に入りホテルに到着。アーリー・チェックインをした後、まずはトリニティー・カレッジに向かいました。由緒と伝統のある、アイルランドの最高学府です!

 

 

 

 

 

 

(写真)トリニティー・カレッジ。大きな風格のある建物、若い学生さんたちが歓談したり、芝生に座って本を読んでいたり、とてもいい感じ。学生さんたちの知識欲が伝わってきて、心が洗われます。

 

 

そして、このトリニティー・カレッジが誇る宝物を観に行きました。

 

 

(写真)ケルズの書のある図書館の入口

 

 

 

(写真)ケルズの書の装飾の一部。上はマタイ伝、下はキリストの肖像。
※購入した絵葉書より

 

 

ケルズの書とは豪華な装飾が施されたマタイ伝、マルコ伝、ルカ伝、ヨハネ伝の4つの福音書です。ケルト特有の渦巻き模様や人、動物が描かれ、ケルト美術の最高峰、アイルランドで最高の宝の一つとされています。

 

実際に観ることができるのは、半年に一度変えられる展示ページですが、実物も素晴らしい!ラテン語ですが、1文字目が装飾文字で飾られていました。映画「薔薇の名前」でショーン・コネリー演じる修道士ウィリアムが、迷宮の図書館の中で素晴らしい装飾本の数々を発見して歓喜したシーンを思い出しました。

 

(参考)2017.8.10 映画/薔薇の名前(ジャン=ジャック・アノー監督/ショーン・コネリー主演)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12300437873.html

 

(参考)2017.8.11 エーベルバッハ修道院観光

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12303833743.html

 

 

この記事をアップした6月3日(月)の前日にはバッハ・コレギウム・ジャパンの素晴らしいバッハのマニフィカトを聴きましたが、実は4月19日(金)の聖金曜日のバッハ・コレギウム・ジャパンのバッハ/マタイ受難曲のコンサートには仕事が当たってしまい、聴くことができませんでした…。

 

マタイ受難曲は聴けなかったけど、代わりにアイルランドで素晴らしい福音書との対面を果たせて、本当に感慨深かったです。

 

 

 

 

(写真)トリニティー・カレッジの図書館

※購入した絵葉書より

 

そして、ケルズの書の展示コーナーの奥には、大きな図書館がありました。ヨーロッパの風格ある図書館はウィーン、メルク、プラハなどでも見ましたが、ここの図書館も大きくて壮観、非常に雰囲気がありました。アイルランド最古のハープも展示されていていました。「ハープ」は実は今回のGWの旅の後半のテーマとなったのでした。(続く)