現在、NY旅行記でブロードウェイの素晴らしいミュージカルの記事を書いているところですが、2015年にトニー賞を4部門で取ったミュージカル「パリのアメリカ人」の劇団四季の公演が始まったので、観に行きました。

 

 

劇団四季

パリのアメリカ人

(東急シアターオーブ)

 

作曲:ジョージ・ガーシュウィン

作詞:アイラ・ガーシュウィン

台本:クレイグ・ルーカス

演出・振付:クリストファー・ウィールドン

ミュージカルスコア・編曲&スーパーバイザー:ロブ・フィッシャー

装置・衣裳デザイン:ボブ・クローリー

照明デザイン:ナターシャ・カッツ

プロジェクション・デザイン:59プロダクションズ

音楽スーパーバイザー:トッド・エリソン

オーケストレーション:クリストファー・オースティン/ビル・エリオット

ダンス・アレンジメント:サム・デイビス

音楽監督:ブラッド・ガードナー

 

ジェリー・マリガン:酒井 大

リズ・ダッサン:石橋 杏実

アダム・ホックバーグ:斎藤 洋一郎

アンリ・ボーレル:小林 唯

マイロ・ダヴェンポート:岡村 美南

マダム・ボーレル:秋本 みな子

ムッシュー・ボーレル:味方 隆史

オルガ:木村 智秋

ミスターZ:金久 烈

 

 

 

(写真)公演のポスター(劇場でいただいたポストカードより)

 

 

この公演は、そもそもガーシュウィン/パリのアメリカ人の音楽が大好きなところ、地下鉄の駅で上の写真の公演ポスターを見かけて、これは絶対に観に行かなければ!と、チケットを取り、さっそく観に行ったものです。

 

(参考)2018.7.21 アラン・ギルバート/都響のガーシュウィン/パリのアメリカ人

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12392363954.html

 

 

ただただ楽しみでしかないミュージカルでしたが、観た後の感想は…、

 

何この最高のミュージカル!!!感動の極致!!!音楽も物語も踊りも役者も舞台も、何もかも素晴らしい!!!

 

もう、きた~!!!って感じです。何という素晴らしいミュージカル!全編ガーシュウィンの音楽ですが、パリのアメリカ人だけでなく、アイ・ガット・リズムなど、聴き覚えのある音楽が次から次へと出てきて非常に魅了されます。個人的に愛して止まない曲も2つほど象徴的に出てきて(うち1曲はピアノのレパートリー)、もう涙でボロボロ…。

 

そして、全編に渡って、バレエがかなり活躍するミュージカル。振付はクリストファー・ウィールドンさん。何と、あの昨年大きな話題となった、新国立劇場バレエの「アリスの不思議な国」の振付のクリストファー・ウィールドンさんです!

 

キレキレの踊り、しっとりと愛情を感じさせる踊り、大人数の込み入った踊り、ユーモアのある踊り、などなどバレエの素晴らしさをこれでもか!と魅せる、さすがはトニー賞の振付賞を受賞した素晴らしい振付でした。

 

(参考)2018.11.3 不思議の国のアリス(新国立劇場バレエ)

 https://ameblo.jp/franz2013/entry-12416517973.html

 

 

出演者もみな素晴らしい。中でもヒロインのバレエダンサー、リズを演じた石橋杏実さんのバレエは見事の一言!踊りだけでなく、心に沁みる声、情熱を内に秘めた立ち振る舞いなど、大いに魅了されました。最初の踊りのシーンを観た瞬間にファンになりました!

 

男性陣もポジティヴで真っ直ぐな画家ジェリーを演じた酒井大さん、一癖ある役どころの作曲家アダムを好演していた斎藤洋一郎さん、夢を持ちつつ人の良いアンリを演じていた小林唯さん、芸術への貢献とジュリーへの想いに揺れるマイロを見事に演じた岡村美南さん、などなど、劇団四季の役者さんたちのレベルの高さに感銘を受けました。

 

ニューヨークでミュージカルを沢山観て来たすぐ後ですが、ブロードウェイのミュージカルに対して全く遜色なく、むしろきめ細やかさでは、劇団四季の方が上質なのでは?という印象すら持ちました。

 

 

劇団四季を観るのはこれが生まれて初めてですが、めちゃめちゃレベルが高い!家に帰ってまず行ったことは、次の公演のチケットを取ったこと(笑)。何度でも繰り返して観たくなる素晴らしさ!超お勧めのミュージカルです!!!