2817.久々シャネルのクチュリエの巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

1年ぶり、シャネルの元クチュリエ(カルメン)に会ってきやした。昔のコートのお直しの相談。


(カルメン邸ベランダからの眺め)


 

断捨離ブームで大量の衣類が捨てられる今、ワテは、生地と色が気に入っているものは、どれだけ古くても捨てまへん。

 


良いものは眠らせておいても、歳月がたつと、マタ着たくなる時が来るんで、その時に、自分に合うよう再生する。


これ、マイスタイル。

 


引退後の芸者に、突然、お座敷のオヨビがかかるカンジだすが、芸妓ハンは生涯現役が本望ドスエ~。




 

さて、

そのコート、Mサイズなのに異様にデカいんすわ。


こんなダブダブのをよく平気で着てたナアってほどだすが、当時は変ではなかったんよねえ。

 


”流行”の同義語は”滑稽”かチラ?


 

で、

なぜか今年、このコートの色とデザインがムショーに気になり、カルメンに頼んで、サイズを一回り小さくしてもらうことにしたのだす。



 

 

ちなみ、

昨今のアタクシは、

暗い色、くすんだ色、地味カラーが、まったく似合わなくなっている。

 



逆に、

明っかるい色を着ると、「あ、やっぱりね」って、

めちゃ似合うねん。笑


 

以前は、黒も好きでよく着てたのに、

(白と黒が似合わない人はおりませんが)、


今、黒は全然テンションあがらないフシギ。


(これはワテの服じゃないけどね)
 


ところで。

ムカシの日本製は、生地と縫製が優れています。

何気ないディテールまで計算されていて、ものすごく丁寧に仕上げてあんねん。


カルメンも、「うわー、これは良いコートねえ。好きだわ。1点モノでしょうね(←ちゃうけどな)」

しばらく仔細に観察しておったドー。


シャネルのオートクチュールも息を呑む”THEメイドインジャポン”を誇りに思う。






この日、

アトリエには先客がいました。


20歳の学生さんがソファーでパソコンをやっていたノラ。


新しいアシスタントさん?と思ったら、

セクスィな黒ドレスの”スリット”を15cm縫い合わせに来たお客人だった。


(お店から直接カルメンに連絡がくるシステムなんで、彼女とカルメンは初対面)



(学生さん↑お直し後のドレス)


学生が帰った後、

カルメンがワテにこう言った。

 

「(彼女は)学生だからお金が無いの。娘と同い年だしね。だから、お直し代のかわりに、パソコンの(システム)設定をやってもらったのよ」

 


物々交換。

いうか、お互いの等価交換。


PC専門家に依頼するより、ヤングにやってもらうのが一番速いもんな。


柔軟でこだわりのないところがカルメンらしい。


そして、

ヨンジョーらしいのは、

ココに目が釘付けになっていたこと↓



オラの10個分はありそうなココに。・・。

(スリットは↑15センチ縫い合わせても、

8割解禁❤)




<PS>

Myコートは、かなり複雑なお直しになるモヨウ。

目下、袖のみ仮縫い中。

 

明日、仮縫いの袖を通しに行って、

問題なければ全体を仕上げるという。


ウエディングドレス並み?



<PS2>
シャネルのクチュリエ話は、過去ブログに7回も!シリーズで書いてたわ。


興味あらば、

二回目 あたり、読んでみりゃ?

 




カルメン邸からの帰り道↓(午後3時頃)




同じ時刻、同じ場所で撮影した反対側↓

は、幻想的な写真になっていた↓






※気まぐれなブログ更新に伴い、

更新時刻も”ゲリラ時刻”ドス~。


テキトーな時間にチョロチョロ覗いてみてね!