1年ぶり、シャネルの元クチュリエ(カルメン)に会ってきやした。昔のコートのお直しの相談。
断捨離ブームで大量の衣類が捨てられる今、ワテは、生地と色が気に入っているものは、どれだけ古くても捨てまへん。
良いものは眠らせておいても、歳月がたつと、マタ着たくなる時が来るんで、その時に、自分に合うよう再生する。
これ、マイスタイル。
引退後の芸者に、突然、お座敷のオヨビがかかるカンジだすが、芸妓ハンは生涯現役が本望ドスエ~。
さて、
そのコート、Mサイズなのに異様にデカいんすわ。
こんなダブダブのをよく平気で着てたナアってほどだすが、当時は変ではなかったんよねえ。
”流行”の同義語は”滑稽”かチラ?
で、
なぜか今年、このコートの色とデザインがムショーに気になり、カルメンに頼んで、サイズを一回り小さくしてもらうことにしたのだす。
ちなみ、
昨今のアタクシは、
暗い色、くすんだ色、地味カラーが、まったく似合わなくなっている。
逆に、
明っかるい色を着ると、「あ、やっぱりね」って、
めちゃ似合うねん。笑
以前は、黒も好きでよく着てたのに、
(白と黒が似合わない人はおりませんが)、
今、黒は全然テンションあがらないフシギ。
(これはワテの服じゃないけどね)
ところで。
ムカシの日本製は、生地と縫製が優れています。
何気ないディテールまで計算されていて、ものすごく丁寧に仕上げてあんねん。
カルメンも、「うわー、これは良いコートねえ。好きだわ。1点モノでしょうね(←ちゃうけどな)」
しばらく仔細に観察しておったドー。
シャネルのオートクチュールも息を呑む”THEメイドインジャポン”を誇りに思う。
アトリエには先客がいました。
20歳の学生さんがソファーでパソコンをやっていたノラ。
新しいアシスタントさん?と思ったら、
セクスィな黒ドレスの”スリット”を15cm縫い合わせに来たお客人だった。
(お店から直接カルメンに連絡がくるシステムなんで、彼女とカルメンは初対面)
学生が帰った後、
カルメンがワテにこう言った。
「(彼女は)学生だからお金が無いの。娘と同い年だしね。だから、お直し代のかわりに、パソコンの(システム)設定をやってもらったのよ」
物々交換。
いうか、お互いの等価交換。
PC専門家に依頼するより、ヤングにやってもらうのが一番速いもんな。
柔軟でこだわりのないところがカルメンらしい。
そして、
ヨンジョーらしいのは、
ココに目が釘付けになっていたこと↓
オラの10個分はありそうなココに。・・。
(スリットは↑15センチ縫い合わせても、
8割解禁❤)
<PS>
Myコートは、かなり複雑なお直しになるモヨウ。
目下、袖のみ仮縫い中。
明日、仮縫いの袖を通しに行って、
問題なければ全体を仕上げるという。
ウエディングドレス並み?
<PS2>
シャネルのクチュリエ話は、過去ブログに7回も!シリーズで書いてたわ。
興味あらば、
二回目 あたり、読んでみりゃ?
カルメン邸からの帰り道↓(午後3時頃)
同じ時刻、同じ場所で撮影した反対側↓
は、幻想的な写真になっていた↓
※気まぐれなブログ更新に伴い、
更新時刻も”ゲリラ時刻”ドス~。
テキトーな時間にチョロチョロ覗いてみてね!